東京駅で買える博多×東京コラボ『七福のひよ子ものがたり』は帰省にもおすすめな手土産

2023年7月1日から東京駅のグランスタで『七福のひよ子ものがたり』が先行発売された。福岡と東京のひよ子の中から、合わせて7種類のひよ子が一箱で楽しめる商品だ。

しばらくぶりに食べたひよ子は驚きの進化を遂げていた。どんなひよ子が入っているのか、どんな味がするのか？1種類ずつ実食レポをお届けする。

『七福のひよ子ものがたり』はどこで売っている？

8月1日から一般販売されるが、一足先に手に入れたい場合は、JR東京駅にあるHANAGATAYA グランスタ東京中央通路店で、7月1日から先行発売されている。

全部で7種類のひよ子が中に入っている。1箱の値段は税込1680円だ。

今回購入した時には、ひよ子ぷくぷくシールなるおまけももらえた。

HANAGATAYA グランスタ東京中央通路店は、東京駅構内の1F「駅弁屋 祭」の向かい側にある。詳しくはフロアマップで確認しよう。

■店舗情報

箱を開封

箱の表にはひよ子が七福神の格好をしたイラストが書いてある。

裏面には各原材料と成分表示。

箱を開けると中に説明が書かれた紙が入っている。

ひよ子の包装紙自体は通常時と変わらないものだ。

ひよ子が今年で110年になったということで、幸せを呼ぶ七福神にちなんで博多と東京の人気ひよ子を集めた。それぞれの七福神と味について書かれている。

それぞれのひよ子がどの神なのか、見ていってみよう。オリジナルの名菓ひよ子は恵比寿。

大黒天は桜、弁財天は苺、毘沙門天は茶、寿老人はメープル、福禄寿は紅茶、布袋尊はトロワアンプレスショコラだ。なぜこうなったのか、説明がないので分からない。あまり突っ込むのもあれなので、言えることとしてはとにかく7種類入っているということだ。

7つの味

それでは1つずつ見ていこう。まずはオリジナルの名菓ひよ子だ。白雪餡に卵の黄身を合わせた、ちょっと黄色っぽい餡でお馴染みのひよ子だ。まずはこれがベースとしてあって、様々な味が生まれた。

桜ひよ子は桜の葉と練乳で仕立て、和三盆糖を加えた桜餡だ。こちらは博多ひよ子の商品だ。

苺ひよ子は博多あまおう苺を白雪餡と合えた苺餡。こちらも博多ひよ子の商品。

茶ひよ子は福岡八女の新茶（抹茶）を白雪餡に合わせた抹茶餡だ。こちらも博多ひよ子の商品だ。

メープルひよ子はメープルシュガーと白雪餡を合えたもの。こちらは東京ひよ子の商品になる。

紅茶ひよ子は白雪餡にセイロン産茶葉を合わせ、和三盆糖を加えた紅茶餡だ。こちらも東京ひよ子の商品。

トロワアンプレスショコラひよ子は白雪餡にチョコレートを加え、さらに濃厚チョコレートを加えた三重包餡だ。こちらも東京ひよ子の商品となる。

1つずつ実食

7種類をどんな味か実食していく。

ノーマルひよ子を実食

まずはノーマルひよ子からいってみる。包装紙を外すといつも通りのひよ子が現れた。

半分に切るとぎっしり餡が入っているのが分かる。

しばらくぶりに食べたが、以前食べた時と同じひよ子だった。卵風味の口当たりのよい餡と、薄めの皮が一体となって口の中で溶けていく。今となっては逆に素朴でちょっと懐かしい感じの味だ。

桜ひよ子を実食

お次は桜ひよ子をいってみよう。包装紙を解いて出てきたひよ子は、ノーマルひよ子と同じ外観だった。

餡はほんのりピンクがかっていて、桜の葉っぽいものが細かく入っている。

ほんのりと桜の香りがする餡で、一口食べると桜の匂いと青っぽい匂いが口の中に広がる。意外と甘くなくあっさり食べれて、温かい日本茶と一緒に食べるのが合いそうだ。

苺ひよ子を実食

同じく博多ひよ子の苺ひよ子を実食してみる。どうやら見た目はどのひよ子も一緒のようだ。

桜ひよ子と同じように、ほんのりとピンク色がかった餡だ。

苺の匂いが微かにして、食べてみると最初はあまりよく分からないが、後から苺のフレーバーがしてくる。ちょっと甘酸っぱい感じがする餡だ。

茶ひよ子を実食

博多ひよ子最後の1つは茶ひよ子だ。見た目が緑色だったりはしないが、切ると違いが分かる。

抹茶が合わさった餡はうぐいす色のようだった。抹茶ならこれは結構味がするのではないかと思ったら、意外な結果に。

お茶の匂いもあまりしないし、味も渋みを強く感じるタイプではない。ほんのりと渋みを感じる程度だった。もちろん日本茶と一緒に食べるのが合うひよ子だ。

メープルひよ子を実食

ここからは東京ひよ子の商品となる。まず包装紙から今までのとは違う。まるで洋菓子のような包みだ。

半分に切っただけで、メープルシロップのあの香りがしてくる。これは期待できるぞ。

期待通りしっかりとメープル味で、和菓子なのに洋菓子のような不思議な菓子だ。食べ終わるまでちゃんとメープルの味がするので、食べていて飽きがこない。紅茶に合いそうな味だ。

紅茶ひよ子を実食

東京ひよ子2つ目は紅茶味だ。メープルが意外と美味しかったので、これも期待してしまう。

餡も紅茶色の餡だ。だが、メープルのように切ったそばから香りはしない。

味は言われてみれば紅茶味のような気がするが、メープルほど味を主張してこない。結構甘めでこちらも洋菓子っぽい味だ。もちろん紅茶に合いそうな味だった。

ショコラひよ子を実食

最後は異色中の異色、トロワアンプレスショコラひよ子だ。本当に大丈夫なのだろうか？ちょっと心配になる。

半分に切ってみると、餡でチョコをさらに包んでいるように見える。他のひよ子とは明らかに違う。

匂いもしっかりチョコレートの匂いがする。濃い部分は本当にチョコなのではないかと思うぐらい濃厚な味だ。濃いチョコとあっさりしたチョコ餡が一緒になって美味しい。完全に洋菓子っぽいが、ひよ子っぽさがちゃんとある。コーヒーや紅茶に合わせるといい味だ。

美味しさランキング

今回食べた7種類のうち、どれが美味しかったか順位をつけてみた。あくまで個人的な好みなので、参考程度に考えて欲しい。

1位はダントツでショコラひよ子だ。これだけ別格に美味しい。あっさり部分と濃厚部分があって面白いし、ちゃんとチョコレートの味がする。

2位は同じく最後の一口までちゃんとフレーバーの味がしたメープルひよ子だ。

3位はノーマルひよ子だ。何だかんだ言っても卵の風味がちゃんとする、安定のお菓子だと今回食べて改めて認識させられた。

4位から6位までは順不同で桜、苺、紅茶ひよ子だ。この3つはほんのりとその味はするのだが、上位陣と比べるとやっぱりぼんやりした味に感じた。

7位は茶ひよ子だ。もっと茶の味がするかと思ったら、他のどれよりも何の味か分かりにくかった。よってこの位置となる。

味の好みは人それぞれなので、自分好みのひよ子を探してみるのも楽しいと思う。

なお、通販でもショコラひよ子は買える。

こちらは東京ひよ子。

博多ひよ子はサブレとセットのも購入できる。

七福ひよ子の感想とまとめ

『七福のひよ子ものがたり』の良いところとイマイチなところをまとめた。

良いところは7種類と色んな味が楽しめることと、東京と博多のひよ子が同時に味わえることだ。公式ページを確認したところ、同時に楽しめる商品は7月現在これを除いて販売していない。今ならどちらのひよ子も味わえるチャンスだ。

また、様々な味が入っていることで飽きが来ないのと、好みの味を見つける楽しさがある。飲み物も食べる味によって変えるのも面白い。

イマイチなところとして、七福神というコンセプトがあまり伝わってこなかった。7種類入っているから縁起のいい七福神に引っ掛けたという感じがしてならない。何かのお祝いに持っていくなら、縁起を担ぐ意味でいいのかもしれないが。

さらに一個当たり240円はちょっとお高く感じる。昨今の原材料や光熱費の値上がりから、仕方のないことかもしれないが、東京駅には数多の手土産が売っているので、どうしても他と比較してしまう。昔からひよ子が大好きという人にはアリだが、そこまでの思い入れのない人には高く感じる品だと思う。

とはいえ、ショコラひよ子には正直驚いた。昔ながらのひよ子しか知らない人は、ぜひとも食べて欲しい味だ。

参考リンク：ひよ子本舗 吉野堂、東京ひよ子

■商品データ
※価格は購入時のものです