【実践連載】「スヌーピー刺しゅう」第6号:接着芯が丸見え?内布のつけ方

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デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第6号はどんな感じなのか?今号では前号から続きの「マルチケース」が完成する。本では手縫いで仕上げるのだけれど、筆者はミシンを使って勝手にアレンジして内布を付けることにした。

実際に作ってみて気づいたことなどをレポする。

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『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第6号はこんな感じ

第5号は4月19日(火)発売。ちなみに筆者は発売日から作りたいので本屋さんで定期購読している。デアゴスティーニで定期購読すると2号分が1ヶ月に1度送られてくる。

前号から極端に薄くなった本は今号も約1.2cmと極薄。今後はこれがデフォルトかな。

中身がちゃんと入っていてくれるといいのだけれど。

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開封

全員プレゼントの応募券(赤い三角)はカバーの上の部分。

表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。

入っているべきものはちゃんと入っていた。

わかっちゃいるけど、今までで一番ショボいと思った前号よりもさらにショボい…

気を取り直して刺繍を始めよう。

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その1.タペストリーの刺繍

今号では「黄色い花に囲まれたスヌーピー」を刺繍する。制作時間の目安は2時間30分。

タペストリーは簡単そうでそうでもなかったりするから侮れない。前号、前々号と目安は2時間だったけどウッドストックの顔で大苦戦したり、苦手なサテンステッチだったり…今回はそれよりも時間が長いので難しいということなのか?

期待しないで始めていくと、スヌーピーは特に難関もなく無事完成。あとは黄色い花8個のバックステッチとサテンステッチをする。まずは、バックステッチ!

バックステッチも5個目が終わってあと3個…このバックステッチが結構飽きる。

無事タペストリーの刺繍完成

黄色のサテンステッチまで終わってタペストリー無事終了。特に難しいところはなかったけれど、黄色い花8個を一気に刺繍したので同じことの繰り返しで少し飽きた。

今号で刺繍したのはタペストリー全体のこの赤い丸の部分。上の方の部分が徐々にうまってきた。

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その2.マルチケースを作る

前号で刺繍した布と今号の布を使って、ケースに仕立てていく。

本を見るとすべて手縫いで仕上げている…最初に縫うのは巻きかがり!嫌な予感がするぞ、もしかしてこれって内布なしなの?内側用の布がキットに入っていない時点で、薄々そうじゃないか思ってはいたけどやっぱりだ。

出来上がって物を出し入れする度に接着芯と、かがり縫いが見えるのはちょっと好きになれない。いきなり作る気持ちが萎えてきた…

経験上、作ってる時に気に入らない物は出来上がっても使わないので…

う〜ん…

アレンジして内布を付ける!

さらに、

ミシンで仕上げる!

そう決めて早速始めていく。

内布の作り方

アレンジといっても、途中から本の仕立ての手順に戻れるようにする作り方にする。

表布と同じ寸法で内布を裁断する。右が内布。

表布、内布それぞれ両脇から1cmのところを縫う。

縫うとこうなる。上が表布で下が内布。表布のみ表に返す。

表に返した表布を内布の中に入れる。

まち針で入れ口を止める。両脇の縫い代は割ってとめる。

両脇の縫い代は割って、返し口を5〜6cm開けて縫い代1cmで入れ口を一周縫う。

縫い終わったら内側を引っ張り出して、四隅の角を縫い目を切らないように切る。これをすると縫い代のもたつきが軽減される。

くれぐれも縫い目を切らないように注意。

四隅を切り落としたら表布、内布の両脇の縫い代をアイロンで割って、返し口から表に返す。

入れ口を出来上がりに折り、アイロンで整える。

入れ口を端ミシンする。(2mmくらいのところを縫う)

これで内布が付いた!ここから先は本の手順に戻って仕立てる。

ちなみに、本のやり方で作った後にやっぱり内布が付けたい場合は以下の通り。

  1. 表布の寸法で内布を裁断
  2. 中表に縦半分に折って両脇を縫い代1cmで縫う
  3. 角をカットして縫い代をアイロンで割る
  4. 出来上がったケースの本体部分を裏返して角をカットして縫い代をアイロンで割る
  5. 内布の入れ口部分を縫い代1cmで裏側に一周折ってアイロンをかける
  6. 表に返したケース本体の中に内布を入れて入れ口部分にまつりつける

詳しい写真での説明は割愛させていただくが、少しでも参考になればと思う。

マルチケースの出来上がり

全てミシンで仕上げた。本の写真は細かいところのアップの写真が載ってないのでちょっと心配だが、出来上がりのサイズ18.5×11cmになっているので、多分これで良いのだと思う。

筆者はミシンで作ってしまったが、手縫いで仕上げる場合も、本には出来上がりの写真がフタをした正面ばかりなので、いろんな角度の写真を載せおく。お困りの方の参考になればと思う。

ふた部分の両脇の丸み。本にはないが、きれいな丸みを出すのにもたつかない程度にカーブの縫い代をカットしている。

裏側はこんな感じ。

ふたの付け方が本の説明ではちょっとわかりにくかった。

アップにするとこうなっている。こういう写真とか本にはない。

横から見るとこうなっている。この角度の写真も本にあったら助かったのにと思う。

アレンジで勝手に内布を付けた部分はこんな感じ。本にこういう内側の写真はない。本の作り方だとここにかがり縫いと接着芯が見える。

なんだかんだでわりときれいに仕上がったと思うので、このやり方で初めて作ったにしては満足のいく出来上がり。

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実際に作ってみて気になったこと6つ

第6号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。今回タペストリーの刺繍は気になるところはなかった。

1.内布のない残念なマルチケース

本の説明にある写真を見ると、ケースの本体の内側は接着芯とかがり縫いが見える内布がない仕立て。人によると思うが、筆者は出来上がったケースで物を出し入れする時にこれが目に入るのはなんとなく気分が下がるので、内布を勝手につける仕様にした。

第6号マルチケースの作り方より

2.接着芯の貼り方の説明が全くないのはいかがなものか?

前号に少しだけ接着芯の貼り方が書いてあったが、それもアイロンの温度も書かれていないようなぼんやりする説明だった。

第5号マルチケース布の準備より

そして今回は接着芯の貼り方は何の説明もなし。書いてあるのは「①布(本体)の裏に接着芯を貼ります。」とだけ。初心者でもできる!というのなら、もう少し親切に説明があったほうが良いと思う。

筆者の今回の接着芯の貼ったやり方をまとめておく。※接着芯の種類や布の素材によっては温度など変わるのでご注意

  1. 雑誌に布を数枚重ねて固い台を作りアイロン台にする(一番上の布はのりが付きやすいのでいらない布の方が良い)
  2. アイロンの温度設定は中温でドライ(スチームは使わない)
  3. 布の裏面と接着芯ののり面(テカテカ・ザラザラしている)を合わせ、その上にクッキングシートを重ねる(接着芯に直接アイロンをするとのりで汚れる)
  4. 布の中心にアイロンをのせ、上からぐっと押して圧力をかけ15〜20秒くらい動かさない
  5. アイロンを必ず持ち上げて(滑らすとしわになる)アイロンした箇所が少し重なるようにずらして中心から端に4を繰り返す
  6. 全体に接着できたら完全に冷めるまで動かさない
  7. コードレスのアイロンは中温がキープするように温度に注意が必要
  8. スチーム穴のあるアイロンは穴の部分にもしっかりと圧力がかかるように注意が必要

3.マルチケースは「初めての人にも簡単に作れる」のか?

ミシンで仕上げてしまったので、なんとも言い難いところはあるが、手縫いでもそんなに簡単な印象ではない。むしろ筆者の場合、本の手縫いの仕立て方を見て、ミシンの方が楽にきれいに出来ると思ったので。

本体とフタをきちんと寸法通りに作れないと、最後に合体させる時に合わないという悲劇が起こるし、寸法通りにできたとしても、接着芯を貼った布が3枚重なった厚い部分を半返し縫いや並縫いしたりは結構大変な気がする。筆者が手縫いで仕立てるとしたら「指ぬき」か「シンブル」は必須だと思う。初心者がきれいに作るのは少し大変だと思う。ただ、ミシンでポーチやバッグなど作ることに慣れている人が、ミシンで作るならわりと簡単に作れると思う。

5.グッズの仕立て方は刺繍の説明よりも断然少ない

まぁ、刺繍のシリーズなので刺繍が詳しく説明されているのはありがたいことだけれど、今までの号を考えてみると、グッズ(小物類)の場合、刺繍の説明は丁寧だけれど仕立て方の説明はあっさりしていてあまり詳しく書かれていない気がする。わからないことはネットで調べてよってことかな。

6.布の傷は隠しきれず表に出てしまう残念な結果に

前号のキットに入ってきた布の傷。

頭側よりもお尻側に傷がある方がまだマシかな…苦肉の策でこのように配置して仕立てると、

こっちの傷は避けて作ることができたけど、

縦一直線に入っているこの傷は…

出来上がりではこの部分に傷が出てしまうことになった。

こんな感じ。

せめて傷があっても避けて作れるような位置だったら良かったのに。というか、デアゴスティーニさん、傷がある布をキットに入れるのやめてください。今後のキットも心配だ。

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あったら便利なもの

説明の中にさらっと出てくる用具類とあったら便利なもの。

キット以外に必要なもの

ハサミ
定規
アイロン
タオル(仕上げのアイロンがけに使う)
アイロン台
印付けペン

あると便利なもの

オーブンシート(クッキングシート)アイロンで接着芯を貼る時に使うとアイロンが汚れない
指ぬき(シンブル)厚い部分をひと針ずつ縫う時に針を押すのに便利

今号のデータ

付属品

刺繍糸2種
マルチケース布
接着芯
スナップボタン

タペストリー刺繍 黄色いお花に囲まれた
スヌーピー
スヌーピーグッズ マルチケースを
仕立てる
スヌーピーコラム

チャーリーブラウンがスヌーピー
のご飯を忘れたって
など

 

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『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第6号のまとめと感想

実際に作り終えて第6号の良いところと残念なところをまとめてみた。

良いところ
  • タペストリーの刺繍の解説はわりと詳しく書かれていてわかりやすい
残念なところ
  • マルチケースの仕立て方はもう少し詳しく書かれていると良いと思う
  • 本が極薄になりパッケージも簡素化し、キットの内容も1390円は高く感じる

次号第5号は5月2日(月)発売!

赤いペンケースはちょっと楽しみ。

詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。

前号からのマルチケースを今号で完成させた。考えてみれば前号ではパンチニードルをうまく使いこなせず手で刺繍し、今号の手縫いの仕立てではミシンを使って内布つけるという勝手なアレンジをして完成させた。本の通りではないけれど、うまくできないパンチニードル刺繍よりも手縫いの刺繍の方がきれいにできたし、内布を付けてミシンを使った方が納得できる仕上がりになったので良しとする。

今回のマルチケースを仕上げてみて、もしかしてこれからのスヌーピーグッズの小物類は手縫いでしかも内布のない仕立てなのかもしれないと思った。もちろんこれはこれで良い。

ただ、筆者は今後もミシンを使ったほうがきれいに仕上がりそうなものはミシンを使い、内布を付けたいと思ったものはつけるようにアレンジしていこうと思う。

次号の第7号では新しいスヌーピーグッズ「ペンケース」が始まる。赤いペンケース、写真だと素敵な感じなので楽しみだ。

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