デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第36号はスヌーピーグッズ「ピンクッション①」が始まる。今号と次号の全2回で犬小屋の形をしたピンクッションを作る。タペストリーは「ウッドストックと虹」を刺繍する。このタペストリーの「虹」が今号の最難関だった。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第36号はこんな感じ
第36号は6月13日(火)発売。
厚さ約1.4cm。
開封
表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。
入っているべきものはちゃんと入っていた。
今号のキットの内容。
今号のデータ
付属品 | 刺繍糸1種 プリント済みフェルト フェルト(白) フェルト(黒) |
---|---|
タペストリー刺繍 | ウッドストックと虹 |
スヌーピーグッズ | ピンクッション①(全2回) |
スヌーピーコラム | スヌーピーが屋根の上から落ちたこと があるって、知ってる?など |
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号では「ウッドストックと虹」を刺繍する。制作時間のめやすは4時間。ウッドストック✕2、そして7色の虹のアウトラインステッチ。前号の「気球と雲」も4時間だったけれど、今号の方が明らかに時間がかかりそう。
まずはウッドストックを黒で刺していく。
1つめが終わったら、
2つ目も黒で外側を刺す。
サテンステッチして1つ目が終わったら、
もう1つのウッドストックを刺す。
ウッドストックが出来上がった。
次に虹をアウトラインステッチで刺すのだけれど、太さを揃えるのが難しそうなのでガイドラインを引いた。
まずは赤でアウトラインステッチ。苦手だから時間がかかる。
次は黄色。
次にオレンジ。
次は黄緑。
次は水色。
次は青。
最後に紫を刺して完成。
タペストリーの刺繍完成
苦手なウッドストックが2つあることもだけれど、今号はなんといっても虹のアウトラインステッチが大変だった。色と色の隙間があまりない存在感のある虹に出来上がってしまった。苦手なアウトラインステッチが長さ約10cmで7本…まさに苦行だった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
夏のタペストリーが始まって今号で17回目。だんだん出来上がってきた。
スヌーピーグッズに取りかかる。
その2.スヌーピーグッズ『ピンクッション①』
本の制作時間のめやすは2時間。今号ではフェルトに刺繍して型紙を作って裁断する。
まずはマジックペーパーのスヌーピーの図案をフェルトの所定の位置に貼って刺繍していく。
スヌーピーを刺し終えたら、
もう1つのマジックペーパーを貼って刺繍し、マジックペーパーを溶かして乾かしておく。
赤い屋根のラインを刺繍していく。
ラインの刺繍が終わったら、今号の刺繍部分は出来上がり。
次に型紙を作って、
所定の位置に配置し、セロハンテープで貼って裁断したら完成。
『ピンクッション①』完成
刺繍は特に難しいことはなかったけれど、フェルトを裁断する時に、セロハンテープで貼った型紙がずれないかちょっと緊張した。
実際に作ってみて気になったこと
今号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。
1.タペストリーの虹の色の並びが普通と違う
本の工程では、一番上が赤で次に黄色となっている。あれ??
赤の次って黄色?オレンジでは??気になって調べてみるとウェザーニュースさんに「【虹蔵不見】何色に見えるか捉え方次第!?国で異なる虹の色」という記事があったので参考にさせてもらう。
やっぱり上から赤→オレンジ→黄色の順番。
本の工程で違っているだけで、出来上がりはちゃんと順番になっているのかも?と、出来上がりの写真を見ても赤→黄色→オレンジになっている。
最終的には正解かどうかより、きっと何か理由があるのだろう?と思い、本の指示通りの順番にした。
2.アウトラインステッチでラインをきれいに刺すコツが未だにわからない
本のアドバイスでは「ラインが一定の太さになるように、針目の大きさと角度を揃えましょう。細かくなりすぎないように注意しましょう!」とあるけれど、これが全然できない。
注意書きがあっても細かくなりすぎました。もっと針目を大きく斜めにしなきゃいけないのだろうけれど、うまく針目が整わなくて全然きれいに刺せない。1色目の赤の時点で何度も何度もやり直し、この調子だと7色刺し終わる前に布がおかしくなりそうで心配になった。
考えた挙げ句、最初の赤から細かくなっても仕方ないと諦めて今できる刺し方で刺した。結果、とんでもなく時間がかかり、くっきりラインの存在感のある虹になってしまった。きれいに刺すコツが第36号にして未だにわからない。
3.ピンクッションは次号が大変そう
今号のピンクッションは刺繍をして、型紙通りにパーツを切るところまで。次号は組み立てて立体にしていくようだけれど、2号で完成するグッズは作業の配分バランスが極端な印象。いろいろな事情があるのだろうけれど、大概①の作業量が少なくて、②で残りをギューッと詰め込んで終わらせる感じ。
あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- ハサミ
- 定規
- 型紙を写す紙(またはコピー)
- アイロン
- セロハンテープ
あると便利なもの
・切れ味の良いハサミ
型紙をフェルトにセロハンテープで貼り付けたまま裁断する時に、ハサミの切れ味が悪いときれいに裁断しづらい。
・ペン先の細いチャコペンまたはフリクションペン
本のアドバイスにもあるように、虹のアウトラインステッチをする時にガイドラインを引くと太さが揃えやすい。
筆者はこのように最初に線を引いた。
細い線を引けるチャコペンで使いやすいのはこれ。「チャコパーアーチスト」418円(税込)。
印は自然には消えず水で消すことができる極細タイプ。
色は茶と青の全2色。
ペン先は「芯先の細さが持続するクリスタル芯」。紙に試し書きをしたけれど、布にとても書きやすいので細かい図案や繊細な印付けにはぴったり。
「チャコパーアーチスト」は、とても素晴らしいのだけれど、印を消すためにタペストリーを水で濡らしたくなかったので、今回筆者が使用したのはこちらのパイロット「フリクションファインライナー」132円(税込)。こちらはアイロンで印が消える。ただしパイロットのHPの注意事項に「-10℃前後になると消去した筆跡が戻る場合があります。」とあるので、使用する場合は自己責任でお願いします。
「こすると消えるカラーペン・細字」そう、文房具のフリクションペンの細字タイプ。
ペン先が細く、全12色とカラーバリエーションが豊富。
上が「チャコパーアーチスト」、下が「フリクションファインライナー」。
商品名 | チャコパーアーチスト | フリクション ファインライナー |
布への書きやすさ | ◎ | ◯ |
繊細さ(細さ) | ◎ | ◯ |
印を消す方法 | 水 | アイロン |
価格(税込) | 418円 | 132円 |
布に繊細な線を書いたり印をつけるなら「チャコパーアーチスト」の方が優れているのは間違いない。価格と水で印を消すのがOKなら、極細チャコペンとして優秀な商品。
「フリクションファインライナー」は、価格がお手頃でそれなりに細い線で印がつけられ、アイロンで消すことができるのが簡単で良い。ただし、-10℃前後になると消去した筆跡が戻る場合があるようなので注意が必要。
筆者はどれだけ繊細な線が必要なのか、つけた印を消す方法などその時の状況で2つを使い分けている。
手芸店のチャコペンコーナーには、商品のサンプルを用意しているお店もあるけれど、いまいちどれが使いやすいのか迷うほどたくさん種類がある。全てを使ったことがあるわけではないし、あくまで筆者の感想になるが、実際に使ってみて使いやすい商品だったので参考になればと思う。また、価格はお店によって違うことがあるので、チェックしてみることをおすすめする。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第36号の感想
タペストリーの刺繍は前号に続き「制作時間のめやす4時間」でボリュームたっぷりのモチーフ。苦手なウッドストックが2つということもあったけれど、何と言っても虹の7色のアウトラインステッチに大苦戦した。なんとか終わらせたけれど、全然本の通りにできなかったので残念。
考えてみれば、2022年2月の創刊号・第2号で作った「イニシャルハンカチ」もアルファベットのアウトラインステッチが上手くできなかった。あの時は「まだ最初だから…」なんて思っていたが、第36号が終わった今も、未だにアウトラインステッチを今回のような線状にきれいに刺すコツがわかっていない。今後多少でも上達する日がくると良いのだけれど。
「ピンクッション①」はフェルトに刺繍して、型紙通りにパーツを切るところまでなので特に問題なく終わらせることができた。
次号はスヌーピーグッズ「ピンクッション②」(全2回)でピンクッションが完成する。今号のボリュームが少なかった分、次号で立体的な犬小屋に仕上げるのに時間がかかりそうな気がするけれど、どんな出来上がりになるのか楽しみ。
次号は6月27日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。