デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」の夏のタペストリーを市販されている額(フレーム)に入れてみた。購入した商品と額に仕立てた方法など写真付きで紹介していく。
オリジナルのタペストリー額はもう購入できない
以前、デアゴスティーニではオリジナルのタペストリー額が販売されていた。

受付期間は2022年5月2日までだったので、現在は購入できない。なので、市販のフレームを用意する必要がある。

市販の額(フレーム)でフィットするのはどれ?
デアゴスティーニの「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」のタペストリーは、現在完成している春・夏のあとに秋・冬・ミニと続いていく。春夏秋冬できれば同じ種類のフレームに入れたいので、春のタペストリー用のフレームを探した時に以下の条件で探した。
- 同じ種類で複数のサイズ展開をしているもの
- 数年先も販売されていそうな定番のもの
- 刺繍が潰れないもの
- タペストリーを額に仕立てるための台紙が入っているもの
最終的に行き着いたのは4つすべての条件にあう、日本製の刺繍糸の老舗メーカーOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム。
まずは計測。夏のタペストリーの刺繍された部分を測ってみると約39×26cm。夏のタペストリーは春よりもサイズが大きいので、刺繍用木製フレームシリーズの「W-62(白木)」、額内径42.2×33.3cmに決めた。オリムパス公式オンラインショップの価格で4620円(税込)。同じサイズの色違い「W-63(ブラウン)」、「W-64(ホワイト)」もある。
ちなみに春はOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-41(白木)」に入れた。額内径36.4×29.7cm。オリムパス公式オンラインショップの価格で4180円(税込)。
※価格はオリムパス公式オンラインショップの2023年9月時点ものになります。
刺繍用フレームはどこで買う?
Olympus(オリムパス)刺繍用木製フレームW-62(白木)の実物を確認して購入したかったけれど、大きめな手芸店でもこのサイズは販売されていなかった。その場合、手芸店で注文して購入できることが多いけれど、1週間くらい時間がかかったり、お店に受け取りに行く必要がある。
ならば、フレームのサイズも大きいし、配達してもらったほうが良さそうなのでネットで購入した。ショップにより価格にばらつきがあるようなので、送料を含めいくつか比べてみることをオススメする。

メーカー | オリムパス(Olympus) |
品番 | W-62(白木) |
サイズ | 額外径477×387mm 額内径422×333mm |
価格 | 4620円(税込) |
※価格はオリムパス公式オンラインショップの2023年9月時点ものになります。
開封
箱を開けると注意書きと額を壁にかけるための紐が入っている。

ちなみに額の透明な板はガラスではなく、ペット板。

裏板を開けると中にはペット板を保護する白い紙とグレーの厚紙(台紙)が入っている。

タペストリーを額に仕立てていく
夏のタペストリーの額の仕立て方は本に載っていないので、春のタペストリーの額の仕立て方(第20号)を参考にする。「用意するもの」が書いてあるけれど…

筆者が使ったものを参考まで書いておく。
必要なもの
- 額(フレーム)
- アイロン
- アイロン台
- 白いタオル
- 定規
- 印付け用ペンなど
- 縫い針
- 手縫い糸またはミシン糸
- ハサミ
最初にタペストリーにアイロンをかける。アイロン台の上に白いタオルを敷いて刺繍面を下に置いてアイロンをかける。(刺繍が潰れないようにタオルを敷く)
タペストリーを表にして図案の中心と台紙の中心を合わせてのせ(赤い線)、台紙の大きさの印をつけていく(青い線)。

縫う箇所の印も春のタペストリー(第20号)を参考にする。

春は縦長で夏は横長のタペストリーだけれど、同じように印をつけた。

印を付けたらタペストリーを裏にして、台紙を上にのせ長い辺の両側を折り返す。この時、台紙の端を布に付けた印と合わせる。

中心も合わせて、

縫う時にずれやすいので、中心をマスキングテープで仮止めした。

糸で左右の印を上から下に順に針を通して縫っていく。
本来は縫い始めを返し縫いして、軽く引っ張りながら(糸を均等に引く)縫う。途中で糸が足りなくなったら、返し縫いして玉どめし、新しい糸で最初のひと目を返し縫いして…となるのだけれど、糸がすぐ足りなくなってしまうことと、全体を均等に糸を引くのに1本の糸で引きたいので筆者は少し変更する。
といっても単純に針に糸を通したら糸を切らず、返し縫いもせず印を縫っていき最後に均等に糸を引いて調節するだけ。糸が1本なので均等に糸を引きやすけれど、縫っている時や糸を引く時にからまりやすいので注意が必要。

最初の印に上から針を入れて、(筆者は糸を切らずに返し縫いもしない)

反対側の印に上から針を入れる。

さらに反対側の印に上から針を入れる…を左右繰り返して、

最後の印はこのように針を入れて、

返し縫いする。

玉どめして糸を切る。

次に縫い始めの糸を均等に引いて(表側の布が歪まないように様子を見ながら)布を張っていく。表側が整ったら、返し縫い、玉どめして糸を切る。これで長い辺は出来上がり。

続いて短い辺の布をきれいに折る。

中心を合わせて、

端の印も合わせて、もたつかないようにきれいに折る。

重なっている部分がずれないようにまち針でとめる。

残りの3箇所も整えてまち針でとめておくと縫いやすい。

縫い方は長い辺と同じなので、割愛させていただく。縦横が縫い終わるとこんな感じ。

表側はシワなくピンと張っている。

最後にフレームに入れて出来上がり!

部屋に飾るとこんな感じ。あいにく夏は終わってしまったので、季節外れだけれど。

夏のタペストリーをフレームに仕立てたまとめと感想
Olympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-62(白木)」を使ってみた感想をまとめてみた。
- 額に仕立てるための専用台紙が入っている
- 裏板をはめて刺繍が潰れない厚みがある
- 定番商品でサイズ・色の展開がある
- 刺繍用で定価4620円(税込)は妥当な価格だと思うが、多少値段がはる
※価格はオリムパス公式オンラインショップの2023年9月時点ものになります。
今回のOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-62(白木)」は、春夏秋冬同じフレームに入れたかったので、春をこのシリーズの「W-41(白木)」にした時点で夏はこれにしようと決めていた。
実際、刺繍用でなければもっとお手頃な価格のフレームは数多くある。それでも刺繍用のフレームは、付属の台紙にしっかりと布を張ることができ、刺繍を潰さない厚みも考慮されているので、刺繍作品をきれいに額に仕立てることができるのでおすすめ。

第20号(2022年11/1発売)〜第41号(2023年8/22発売)の約10ヶ月かけて仕上げた夏のタペストリーを額に仕立てることができたのは感慨深い。振り返れば春よりも夏の方がアップリケなど複雑で大変だった気がするけれど、フレームに入れて飾ってみると、まぁまぁ良くできているじゃん!と、良い思い出になった。
刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズの実践連載を始めて約1年半。春と夏のタペストリーが終わってシリーズ全80号を折返したところ。秋のタペストリーが完成するのは2024年5/28頃になるようなので、出来上がりを楽しみにコツコツと続けていこうと思う。