デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第52号はスヌーピーグッズ「スヌーピーのブローチ」を作る。苦手なパンチニードルで大失敗して、キットの布が使えなくなってしまった。どんな状態になってしまったのか、最終的に自前の布でどうにか作り上げたのでどんな布を使ったのかなど紹介していく。
タペストリーは「アンディとカボチャ」。複雑なサテンステッチが多く、何度もやり直し思った以上に時間がかかった。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第52号はこんな感じ
第52号は1月23日(火)発売。
厚さ約2.6cm。前号に続きいつもよりちょっと厚い。
開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。
今号のキットに入っているべきもの。
今号のキットの内容。
今号のデータ
付属品 | 刺繍糸2種 プリント済み布 接着芯 綿 厚紙 ブローチピン |
---|---|
タペストリー刺繍 | アンディとカボチャ |
スヌーピーグッズ | スヌーピーのブローチ |
スヌーピーコラム | スヌーピーの個性豊かなきょう だいのこと、知ってる?など |
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号は「アンディとカボチャ」。
制作時間のめやすは3時間。サテンステッチが多いので3時間では終わりそうもない。
カボチャの葉の周りをバックステッチしていく。
葉を刺したら次にカボチャと刺し進み、
アンディを刺す。
1色目の緑で葉の中をサテンステッチ。刺す方向が複雑で難しい。
2色目の濃い緑で葉っぱを刺し、
3色目の薄い緑で葉を刺す。
カボチャの中を縦にサテンステッチ。これも難しい…
最後にアンディの耳を薄い茶色で刺して出来上がり。
タペストリーの刺繍が完成
アンディの不規則な毛並みや多量のサテンステッチに大苦戦。時間がかかって大変だった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
秋のタペストリーが始まって14回目。
スヌーピーグッズに取りかかる。
その2.スヌーピーグッズ『スヌーピーのブローチ』
今号は「スヌーピーのブローチ」。パンチニードル…嫌な予感しかしない。
制作時間のめやすは1時間半。苦手なパンチニードル、この時間ではとうてい終わらない。
いざ、久しぶりのパンチニードルを始めていく。
布が薄くすべすべしているし、針がグッと力を入れないと通らないので刺している最中に布が緩んでくる。刺繍カバーをつけたら少しマシになったけどすでに嫌な予感。
刺している時にブチッブチッと穴を開けるような音がしたのでもしかしてと思ったが、うまく刺せなかったところをほどくと布に穴があいてふさがらない。写真の白い部分はふさがらない穴を仕方なく接着芯で補強して刺したのだけれど…
表をみると糸が飛び出たりしていてきたない。でもほどくとあいた穴がふさがらず同じ部分はさせない。どうする?試しにこの状態で白を刺してみたが、穴のあいてしまった生地の部分は全然うまくいかない。
もうこの布では作れそうにないのでちょっと耳の中をほどいてみよう。
ヒィィ…穴だらけ。これはもうダメだ。
どうしよう、もうキットに生地はほどいたところで穴だらけで使えない。最後に手持ちの生地でやってみてうまくいかなかったら諦めよう。
キットの生地は目の詰まった薄い生地でブロードっぽい。多分筆者がうまくできないのはこの生地のせいだと思うので、ブロードは使わない。シーチングよりも少し厚く目も詰まっていない紺色のこの生地を使うことにした。端切れなので生地の名前はわからない。
実物大の図案を布に書き写し、試行錯誤しながらどうにか刺し終えた。途中うまくいかなかった部分をほどいて刺し直すこともできたのでよかった。キットの布は一体なんだったのだろう?
表側はこんな感じ。もうこれで良いことにする。
ボンドを塗って裏側の始末をして、
表・裏・厚紙を型紙どおりに裁断。作業中に布がほつれるのが心配なので、布端に「ほつれ止め」を塗った。
裏布にブローチピンをつけ、綿を入れ、たてまつりで縫いつけたら出来上がり。
『スヌーピーのブローチ』完成
キットの布が使えなくなるというこのシリーズ始まって以来の大失敗で、一時は作るの諦めようかと思ったけれど、出来栄えはもはや二の次で最終的にどうにか形にできて良かった。
キットの布は茶色だけれど、紺色も個人的には気に入っている。
裏側。
側面。
頭側の側面。
パンチニードルは難しい。
実際に作ってみて気になったこと
1.タペストリーの刺繍のサテンステッチは難しい
葉のサテンステッチもややこしかったけれど、カボチャの中を縦にステッチするのが難しかった。カボチャの中の黒の線が微妙なカーブでなるべく曲がらないように刺すのに何度もやり直した。アンディの毛並みは簡単そうだけれど、不規則で加減が難しかった。
2.デアゴさん、パンチニードルの布はなぜこれなの?
前述のとおり、キットの布は薄い目の詰まったブロードっぽい布。刺しているときに針で布に穴をあけるようなブチッブチッという音がした。耳の白い部分はふさがらない穴をどうにか接着芯で補強して刺したのだけれど、このあと中を白で刺してもループにならない。
布は明かりが透ける薄さだ。そして耳の中の部分をほどくとこんな感じ。
近くで見ると悲惨な状態。穴だらけで穴をふさぐことなんてできない。うまくできなかった部分をほどいてやり直せる状態ではない。筆者が初心者なのでほどくようなことになるわけだけれど、この布でパンチニードルは恐ろしくてもうやりたくない。
3.自前の布でブローチを作った
残念ながらキットの布は再起不能の状態になったので、自前の布でブローチを作った。端切れのため布の種類は定かではないが、シーチングよりも目が詰まっていなくて少し厚めのコットン生地。刺してうまくいかなかった時に何度かほどいても大丈夫だった。
出来栄えはともかく、ブローチという形にすることができたので良かった。
必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- アイロン
- ボンド
- 楊枝
- ハサミ
- 手縫い糸
あったら便利なもの
チャコペーパー&トレーサー
筆者は今回キットの布が使えなくなってしまったので、用意した布に図案を写す必要があった。その時に使ったのはこれ。『チャコペーパー片面・5色セット』とクロバーの『トレーサー・ツイン』。
チャコペーパーにもいろいろ種類があるけれど、今回は刺繍の図案を写すので片面のもの。
白・緑・黄色・青・ピンクの5色セットで縦半分に折って入っている。
そしてクローバー『トレーサー・ツイン』。図案をなぞるのに便利。ペン先はボールペンと同じ感じ。
ペン先が細・太と2種類あって、ボールチップがスルスルなめらかなので図案をなぞりやすい。
いつもカッティングマットの上で使っているけれど、図案を写すストレスが軽減する優秀アイテム。
キットの布でブローチを完成できていたら使う必要がなかったものだけれど、これらを持っていたおかげで自前の布で作ってみるか…となったので、あったら便利なものの1つとした。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第52号の感想
今号のタペストリーは、サテンステッチが多く、葉の向きに合わせて刺すのも厄介だったけれど、なんといってもカボチャの中を縦方向に刺すのが難しかった。何度もやり直したこともあり時間がかかった。
グッズのスヌーピーのブローチは前述の通り、パンチニードルがうまくできず大失敗してキットの布が使えない状態になってしまった。
筆者がパンチニードル初心者なのが問題なのだと思うけれど、一度刺してうまくいかなかった部分をほどいたら、穴がふさがらなくてやり直せないキットの生地というのはさすがに厳しい。
結局自前の布でブローチ自体は作ったけれど、パンチニードルの苦手意識が、今号でさらに拍車がかかることになった。
次号はスヌーピーグッズ「ペンスタンド①」(全2回)が始まる。どんな感じになるのか楽しみ。
次号は2月6日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。