デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」冬のタペストリーを、パンチニードルを使用しないで完成させた場合のフィットする額や額装の仕方などを紹介します。
よって、本記事はパンチニードルを使用せずにタペストリーを仕上げた方向けの内容となります。
パンチニードルを使わなかった場合の額選び
以前、デアゴスティーニではオリジナルのタペストリー額が販売されていたのだけれど購入しなかったので、市販のフレームを用意する必要がある。

タイトルにもあるように、筆者は冬のタペストリーのセンター部分を勝手にアレンジしてフレンチナッツステッチなどで刺繍して、パンチニードルでは刺繍していません。なので、通常の刺繍用フレームを選びます。

これまでの「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」のタペストリーは、春・夏・秋と同じシリーズのフレームに入れたので、冬も同じものにする。
購入したのは日本製刺繍糸の老舗メーカーOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-62(白木)」、額内径42.2×33.3cm。これは夏のタペストリーと同じサイズのもの。オリムパス公式オンラインショップの2025年2月の価格で4620円(税込)。同じサイズの色違い「W-63(ブラウン)」、「W-64(ホワイト)」もある。
これで春・秋は「W-41(白木)」、夏と冬は「W-62(白木)」と同じシリーズにすることができた。
刺繍用のフレームは中に額装用の台紙が入っていて、厚みがあるので刺繍がつぶれないのが選んだポイント。
刺繍用フレームはどこで買う?
Olympus(オリムパス)刺繍用木製フレームW-62(白木)は、大きめな手芸店でも店頭販売されていなかった。その場合、手芸店で注文して購入できることが多いけれど、1週間くらい時間がかかったり、お店に受け取りに行く必要がある。
夏のタペストリーで同じ商品を使っているし、フレームのサイズも大きく、配達してもらったほうが良さそうなのでネットで購入した。ショップにより価格にばらつきがあるようなので、送料を含めいくつか比べてみることをオススメする。

メーカー | オリムパス(Olympus) |
品番 | W-62(白木) |
サイズ | 額外径477×387mm 額内径422×333mm |
価格(HPより) | 4620円(税込)2025年2月時点 |
※価格はオリムパス公式オンラインショップの2025年2月時点ものになります。
開封
箱を開けると注意書きと額を壁にかけるための紐が入っている。

ちなみに額の透明な板はガラスではなく、ペット板。

裏板を開けると中にはペット板を保護する白い紙とグレーの厚紙(台紙)が入っている。

タペストリーを額に仕立てていく
79号にパンチニードルで仕上げた場合は、裏にループの厚みがあるので、キルト芯を用意して間にはさむときれいに仕上がると書いてありますが、筆者はパンチニードルを使っていないのでキルト芯は用意しません。
額の仕立て方は春のタペストリーの額の仕立て方(第20号)を参考にする。「用意するもの」が書いてあるけれど、これ以外にもいろいろ使ったものがあるので、

筆者が使ったものを参考まで書いておきます。
用意するもの&使ったもの
- 台紙付き額(フレーム)
- アイロン
- アイロン台
- 白いタオル
- 定規
- 印付け用ペンなど
- マスキングテープ
- 縫い針
- まち針
- 手縫い糸またはミシン糸
- ハサミ
最初にタペストリーにアイロンをかける。アイロン台の上に白いタオルを敷いて刺繍面を下に置いてアイロンをかける。(刺繍が潰れないようにタオルを敷く)
タペストリーを表にして図案の中心と台紙の中心を合わせてのせ(赤い線)、台紙の大きさの印をつけていく(青い線)。

縫う箇所の印の付け方は、79号の7ページにのっている。


印を付けたらタペストリーを裏にして、台紙を上にのせ長い辺の両側を折り返す。この時、台紙の端を布に付けた印と合わせる。

中心も合わせて、

縫う時にずれやすいので、中心をマスキングテープで仮止めした。

糸で左右の印を上から下に順に針を通して縫っていく。
本来は縫い始めを返し縫いして、軽く引っ張りながら(糸を均等に引く)縫う。途中で糸が足りなくなったら、返し縫いして玉どめし、新しい糸で最初のひと目を返し縫いして…となるのだけれど、糸がすぐ足りなくなってしまうことと、全体を均等に糸を引くのに1本の糸で引きたいので筆者は少し変更する。
といっても単純に針に糸を通したら糸を切らず、返し縫いもせず印を縫っていき最後に均等に糸を引いて調節するだけ。糸が1本なので均等に糸を引きやすけれど、縫っている時や糸を引く時にからまりやすいので注意が必要。

最初の印に上から針を入れて、(筆者は糸を切らずに返し縫いもしない)

反対側の印に上から針を入れる。

さらに反対側の印に上から針を入れる…を左右繰り返して、

最後の印はこのように針を入れて、

返し縫いする。

玉どめして糸を切る。

次に縫い始めの糸を均等に引いて(表側の布が歪まないように様子を見ながら)布を張っていく。表側が整ったら、返し縫い、玉どめして糸を切る。これで長い辺は出来上がり。

続いて短い辺の布をきれいに折る。

中心を合わせて、

端の印も合わせて、もたつかないようにきれいに折る。

重なっている部分がずれないようにまち針でとめる。

残りの3箇所も整えてまち針でとめておくと縫いやすい。この時点で表の刺繍が中央になっているか確認して、ズレているようなら中央に調節する。

縫い方は長い辺と同じなので、割愛させていただく。縦横が縫い終わるとこんな感じ。

表側はシワなくピンと張っている。

最後にフレームに入れて出来上がり!

無事に刺繍もスパンコールも潰れずに額装することができた。

冬のタペストリーを額装したまとめと感想

Olympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-62(白木)」に、冬のタペストリーを額装した感想をまとめる。
- 額に仕立てるための専用台紙が入っている
- 裏板をはめて刺繍が潰れない厚みがある
- 定番商品でサイズ・色の展開がある
- 刺繍用で定価4620円(税込)は妥当な価格だと思うが、多少値段がはる
※価格はオリムパス公式オンラインショップの2025年2月時点ものになります。
今回のOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-62(白木)」は、夏で使用したものと同じ。つまり、春・秋は「W-41(白木)」、夏・冬が「W-62(白木)」と全て同じシリーズに額装することができた。

実際、刺繍用でなければもっとお手頃な価格のフレームは数多くある。それでも刺繍用のフレームは、付属の台紙にしっかりと布を張ることができ、刺繍を潰さない厚みも考慮されているので、刺繍作品をきれいに額に仕立てることができるのでおすすめ。

冬のタペストリーは第60号(2024年5月14日発売)〜79号(2025年2月4日発売)の約9ヶ月かけて完成させた。振り返ればやはりセンターの刺繍を、布を破いてしまうのが怖くてパンチニードルを使わずに刺繍したことが一番印象に残る。
2022年2月の創刊号から春のタペストリーが始まり、夏・秋と作り終え、2025年2月に冬のタペストリーを完成させた。約3年かけて春夏秋冬のタペストリー4つを額装することができたのは感慨深い。
刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズシリーズで作るタペストリーはあと1つ、[PEANUTS]ロゴタペストリーを残すのみ。こちらは2号で完成するミニサイズなので、最後まで気を抜かずに作り上げたいと思う。