人からもらったものであっても、迷わず食レポをする当ブログ。今回ありがたく頂戴した、「ヴェルンリ(WERNLI) チョコベル」というスイスのお菓子についての食レポをお届けする。
“スイスのチョコレート=美味しい”という公式が、脳内に刻み込まれている筆者としては、“swiss made”の文字を見ただけで期待が高まる。
しかし、以前ベルギーのお菓子に期待し過ぎたあまり、ぼんやりとしてしまった『パルミエ』と『ココナツスター』の件もあるので要注意だ。
さらに調べていくうちに発見した、ジャポネ(Japonais)なる菓子の謎にも迫る!
「ヴェルンリ チョコベル」はどんなお菓子?
- 商品名:ヴェルンリ チョコベル
- 価格:¥540(税込)
- 内容量:100g(12個入り)
- カロリー:565kcal(100g当たり)
- 1つ当たりのカロリー:約47kcal
- 原産国:スイス
- 製造メーカー:WERNLI
もらいものなので値段を調べたところ、アマゾンで¥540(税込)で売っていた。実はお高いお菓子だったのだ。
原材料や添加物にもこだわっているようなので、裏面を見てみる。
12枚で565kcalなので、1枚約47kcalだ。素材にこだわっている部分が箱にも書いてあった。100%スイスチョコ、防腐剤不使用、屋内を自由に歩き回れる状態で飼育された鶏の卵を使用、着色料不使用、人工調味料不使用とある。鶏の飼育状態にまでこだわる凄さだ!
UTZってなんだ?調べてみよう。
UTZは持続可能な農業のためのプログラムおよびラベルです。UTZ認証のコーヒーやカカオ、茶類を買うことで、あなたはより良い未来づくりを助けています。
UTZプログラムを通じて、生産者は環境と地球の自然資源を守りながら、優れた農作物を 栽培し、より多くの収入を手に入れ、より良いチャンスを作り出します。UTZのミッションは、持続可能な農業が標準となる世界を作り出すことです。
UTZ公式HP
持続可能な農業のことらしい。今回のお菓子に使用されているカカオがこれに当たるということだ。
パッケージの側面にはドイツ語、英語、フランス語、アラビア語の4種類で名称や原材料名が書かれている。ちなみにスイスの公用語は調べたら、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つだった。すごいなスイス!
チョコベルは『軽いココアクリームとスイスのミルクチョコレートを使った、繊細なチョコレートビスケット』と解釈した。
ジャポネ(Japonais)なる菓子の謎を調査!
せっかくなので製造メーカーのヴェルンリについても調べてみた。
1905年にスイスで創業した老舗ビスケットメーカーのヴェルンリ社。チョコレートは100%スイス産のものにこだわるなど厳選した素材を使用しており、保存料や着色料などは使用しておりません。美味しさだけではなく、見た目の可愛さも受け、スイスではスーパーなどの小売店で広く販売されております。
鈴商のHPより抜粋
創業116年を誇る老舗ビスケットメーカーというヴェルンリ。スイスでは普通にスーパーなどでも売っているようだ。庶民的な価格で販売されているのかも?
ヴェルンリ社のHPに行ってみると、とてもかわいらしいじゃないか!
Productのところにちゃんと、今回のチョコベルも記載されているぞ。と、いうか他のも美味しそうだ。
ん?何だこれ。Japonais?
Japonaisはフランス語で日本を意味する。日本っぽいお菓子ってどんなのだ?
非常に気になったので調べてみると、海外のサイトで同じようになぜJaponaisなのか気になっていた人がいたのだ。
ジャポネとは、アーモンドメレンゲでヘーゼルナッツ風味のバタークリームを挟んだものだということがわかった。スイスではそういうお菓子を主にJaponaisと呼ぶらしい。
sepp氏は3年かけてその由来を調べた。しかし、あちこち聞いてまわっても、なぜジャポネと呼ぶのか誰も知らなかった。
ただ、いくつかの説がある。
- 日本の国旗のようだったから
- 寿司のようだから
- メレンゲを搾り出した時の形が「笠」のようだったから
- イギリス植民地時代のインドから来たお菓子に似ているから
どうやら元々の“Japonais”は白い生地に、赤いジャムを置いていたらしい。なので、日本の国旗説があるようだ。
インドがなぜJaponaisになるのかは日本人からしたら意味不明だが、向こうの人から見ればアジア一帯はどこも一緒なのだろう。我々がインドカレーと言いながら、パキスタン料理やネパール料理を食べているようなものだ。
結局コレが由来だというはっきりとした説は、sepp氏も見つけることはできなかった。
しかし、記事を見て何となく思ったのは、アジア風=Japonaisという感じでつけた名称なのではないかと。例えば日本でもシベリアという名前のお菓子や、薄めのドリップコーヒーをアメリカンといったりする。商品から感じ取った雰囲気でつけた名称だったのかもしれない。
By the way, my business partners and acquaintances from Japan are every time amused when I show them these pastries or talk about it!
(ちなみに、日本の取引先の人や知人は、これらのペストリーを見せたり話したりすると、いつも面白がっています! )
確かに思わぬところで面白いことを知れた。ありがとう、sepp氏!
「ヴェルンリ チョコベル」を徹底調査
話が横道にそれまくってしまったが、本題の「ヴェルンリ チョコベル」の食レポに戻ろう。箱を開封してみると、プラスチックトレーに規則正しく入っているチョコベルたちが現れた。
プラスチックケースを密封している袋からしてかわいらしい!
いざ、オープン!クッキーのサイズピッタリで、なおかつちゃんと取り出しやすいように指が入るスペースまであるケースはすごい!
縦に2個ずつで全部で12個入っている。
はるばるスイスからきているのに、1つ1つの形がちゃんとしていて、1つも崩れていないのは見事だ。
まずは計測。直径は約3.8㎝。
厚みは約2㎝。
白いチョコレートがおしゃれな感じにかかっている。
下のクッキーはミルクチョコレートでコーティングされている。
横からみるとこんな感じ。
半分に切ってみると、2枚のクッキーの間にクリームが挟まっているのがわかる。
気になる味は?
想像どおりの美味しさ!!“スイスのチョコレート=美味しい”という公式を裏切らない味だ。
とても軽い口当たりで、柔らかいメレンゲみたいな繊細なクッキー生地と、美味しいミルクチョコレートが口の中ですぐ溶けてしまう。
間に挟まっているココアクリームは、存在を忘れてしまう勢いですぐに溶け出してしまう。パッケージに書いてあったように、『軽いココアクリームとスイスのミルクチョコレートを使った、繊細なチョコレートビスケット』に偽りなし!なめらかなクリーム、クッキー生地、チョコレートのバランスが良かった。
ステキなパッケージやかわいらしい見た目で、ハードルがかなり上がっちゃっているにも関わらず、その期待に応える美味しさ!ベルギーのお菓子で抱いた不安を吹き飛ばすように、「スイスの菓子をナメんな!」とビンタされた気分だ。スイスではこんなに美味しいお菓子が、普通にスーパーに並んでいるのか。凄すぎる!
「ヴェルンリ チョコベル」の良い点と残念な点
最後に「ヴェルンリ チョコベル」を食レポして感じた、良い点と残念な点をまとめた。
良い点としては「スイスのチョコレートクッキー」という、高めの期待を裏切らない美味しさだった。コーヒーや紅茶のお供にピッタリだし、可愛らしいビジュアルで気分が上がる。
口どけもよくてあっという間に食べてしまえるこのクッキー、つい次々と食べてしまいそうになるが、12個入りで540円。1個当たり45円する計算だ。
美味しさはある意味、想像どおり。想像以上とまではいかないので、輸入品ならではの割高感は否めない。自腹で購入するとなると、ちょっとためらってしまうコスパだ。
それもそのはず、ヴェルンリ社のこだわりようは凄い。添加物を入れない、使用する玉子はブロイラーの鶏じゃない、ココアは持続可能農業で作られている。などなど、味以外の部分もこだわって作られているお菓子だ。
当然、価格に反映される。しかし、それは価格以上の価値があるのだ。こだわりに共感できる人には納得のお菓子ということだ。「ヴェルンリ チョコベル」はスイスのプライドを感じるお菓子だった。