デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第65号はスヌーピーグッズ「トラベルポーチ①」(全4回)が始まる。パスポートにぴったりのサイズのようだけれど、自分の使いやすいサイズにできれば変更したい。
タペストリーは「ライナス」。サテンステッチが多く、スケート靴など複雑でダウンジャケットも難しい。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第65号はこんな感じ
第65号は7月23日(火)発売。
厚さ約1.1cm。
開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。
今号のキットに入っているべきもの。
今号のキットの内容。
今号のデータ
付属品 | 刺繍糸1種 ポケット布(無地) ポケット布(チェック地) |
---|---|
タペストリー刺繍 | ライナス |
スヌーピーグッズ | トラベルポーチ①(全4回) |
スヌーピーコラム | スヌーピーがウィンブルドンに ひとり旅に出かけたことがある って、知ってる?など |
早速始めていく。
タペストリーの刺繍
タペストリーは「ライナス」。
制作時間のめやすは2時間半。前号まで4時間だったのでだいぶ気が楽。
ライナスを刺していく。
不規則な髪の毛、ダウンジャケット、毛布と刺し進み、
目や眉はちょっとで雰囲気変わってしまうし、スケート靴のひもも難しい。黒で刺す部分が終わったら、
帽子の中を刺して、次にダウンジャケット。
難しそうなのでガイドラインを引いた。
ダウンジャケットを刺したら、
黄色で手袋、青で毛布を刺す。
こちらもガイドラインを引いた。
毛布の中を刺したら、
最後にスケート靴とライナスの下のラインを刺して出来上がり。
タペストリーの刺繍が完成
靴ひもなど細かい部分は図案通りに刺すのが難しく、ダウンジャケットのサテンステッチは複雑でややこしかった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
冬のタペストリーが始まって6回目。
スヌーピーグッズに取りかかる。
スヌーピーグッズ『トラベルポーチ①』
今号から「トラベルポーチ①」(全4回)が始まる。今号では左のポケットを作る。
制作時間のめやすは1時間半。特に難しいところはなさそう。
まずは製図通りに裁断…なのだけれど、トラベルポーチというだけあってパスポートを入れるのにピッタリのサイズ。これをパスポートよりも少し大きい「お薬手帳」が入るサイズにできれば変更したい。
今号のポケット布の大きさはギリギリ大丈夫そうだけれど、問題は表布のサイズ。全部の布が揃った時点で大きくできるか確認したいので、今号では製図・裁断をせず、ポケットの入れ口部分だけを切りそろえて作ることにした。
ポケット入れ口部分をまっすぐになるギリギリで切りそろえて、巻かがりする部分をほつれ止め液で処理することにした。
本にはポケット入れ口にするステッチが5種類載っていて、好きなものを選べる。「ダブルヘリンボーンステッチ」をすることにした。
無地の布に印をつける。これが結構大変。
ステッチをしたら、トラベルポーチの布が全部揃ってから裁断したいので、縫い終わりは玉どめせずにそのままにしておくことにする。
チェックの布はランニングステッチ。こちらも糸は切らずにそのまま。
チェックの布を上に重ねて縫い合わせるのも、表布がくるまで保留することにした。
なので、今号はここまでで出来上がりとする。
『トラベルポーチ①』完成
出来上がりのサイズを少し大きくしたいので、製図・裁断・縫い合わせを先延ばしにした。入れ口の部分の刺しゅうは、無地の布に印をつけるのがちょっと大変だったけれど、初めてのダブルヘリンボーンステッチは思いのほか楽しめた。
どんどん刺し進める「ダブルヘリンボーンステッチ」は楽しかった。
「ランニングステッチ」は、きれいに刺すのが難しかった。
まぁまぁの仕上がり。
実際に作ってみて気になったこと
1.キットに黒の刺繍糸は入っていない
前々号の63号で入っていた黒の刺繍糸は、63号を刺繍していた時点ですでに糸が足りず自分の糸を持ち出しで使っていた。前号(64号)でキットに入っていなかったのであれ?と思っていたけれど、今号にも入っていない。ちなみに次号を確認してみると、
次号にも黒の刺しゅう糸は入ってこない…足りないのは筆者だけなのか??
2.わかりやすくガイドラインを引いた
サテンステッチの方向がわかりやすいように、ライナスの服や、
毛布にガイドラインを引いた。
3.布端には「ほつれ止め液」を使った
本では入れ口部分の布端を巻かがりで処理をするのだけれど、ほつれ止め液(ホツレーヌ)で処理した。
以前におすすめの「ほつれ止め液」や使い方など書いているので、詳しくはそちらをご確認ください。
4.ステッチの印付けにフリクションペンを使った
ダブルヘリンボーンステッチは2mm間隔で印を付ける必要があったので、極細のチャコペンなど使用しないと難しい。
チャコペンには時間がたつと自然に消えるもの、水で消えるものなどいろいろあるけれど、布を水で濡らしたくないので、熱で消える「フリクションファインライナー」を使った。今回の布はアイロンで消すと、うっすら白くあとが残った(下の写真)ので、気になる方にはおすすめしません。
また、発売元のパイロットは布の印付けには使用しないでくださいといっているので、使用は自己責任でお願いします。
アイロンで印を消すとこんな感じ。印をつけた部分が少し白くなったけれど、筆者的には気にならないのでOK。
5.トラベルポーチのサイズ変更を試みる
パスポートがぴったり収まるトラベルポーチを「お薬手帳」が入るサイズ(少し大きく)に変更できるか挑戦してみることにした。全部の布が揃った時点で布の大きさを確認してみて、できるようならサイズを変えようと思う。
6.トラベルポーチの内側が載っている
今号から4号かけて作るポーチの内側が紹介されている。今号は見開きの左側のポケット、次号は右側を作るようだ。使うことを考えて自分なりに少しアレンジしてみようかなと思う。
7.トラベルケース?トラベルポーチ?
表紙には「トラベールケース①」(全4回)と大きく書いてあるけれど、
裏表紙は「トラベルポーチ①」(全4回)。
本の中は「トラベルポーチ」。
こちらも「トラベルポーチ」。多分「トラベルポーチ」が正解で、表紙が違っている感じ?
必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- ハサミ
- 定規
- チャコペンなど印付けペン
- アイロン
あったら便利なもの
ペン先の細いチャコペンまたはフリクションペン
今号のポケット入れ口のステッチの印付けにペン先の細い印付けペンは必須。使いやすく今も使用中のチャコペンとフリクションペンを紹介する。
細い線を引けるチャコペンで使いやすいのは「チャコパーアーチスト」418円(税込)。
印は自然には消えず水で消すことができる極細タイプ。
色は茶と青の全2色。
ペン先は「芯先の細さが持続するクリスタル芯」。紙に試し書きをしたけれど、布にとても書きやすいので細かい図案や繊細な印付けにはぴったり。
次にフリクションペン。今回筆者が使用したのはパイロット「フリクションファインライナー」132円(税込)。こちらはアイロンで印が消える。
ただし、フリクションペンの発売元PILOT(パイロット)HPのQ&Aでは「布に使用しないでください」とはっきりと書いてあるので使用は自己責任でお願いします。
Q.フリクションを手芸に使いたいのですが、布に使用できますか?
A.フリクションシリーズは、紙に筆記することを目的とした製品です。布に使用すると「布の繊維で目詰まりを起こす」、「ペン先が傷つく」、「インキ出不良やインキ漏れが生じる」、「高温の熱を加えても消えなくなる」、「茶色いシミが残る」など、思わぬトラブルが起こる場合があるため、布へは使用しないでください。PILOT HP内Q&Aより
「こすると消えるカラーペン・細字」そう、文房具のフリクションペンの細字タイプ。
ペン先が細く、全12色とカラーバリエーションが豊富。
今回の布にピンクで線を引き、茶色で印をつけるとこんな感じ。
今回の布はアイロンで印を消すと、うっすら白く印のあとが残った(下の写真)。筆者的には気にならないのでOKだけれど、気になる方は使わないほうがよいと思います。
2つを比べてみる。
上が「チャコパーアーチスト」、下が「フリクションファインライナー」。
商品名 | チャコパー アーチスト |
フリクション ファインライナー |
---|---|---|
布への書きやすさ | ◎ | ◯ |
繊細さ(細さ) | ◎ | ◯ |
印を消す方法 | 水 | アイロン |
価格(税込) | 418円 | 132円 |
布に繊細な線を書いたり印をつけるなら「チャコパーアーチスト」の方が優れているのは間違いない。価格と水で印を消すのがOKなら、極細チャコペンとして優秀な商品。
「フリクションファインライナー」は、価格がお手頃でそれなりに細い線で印がつけられ、アイロンで消すことができるのが簡単で良い。ただし、PILOT HPの注意事項に「-10℃前後になると消去した筆跡が戻る場合があります」。さらにPILOT HP内Q&Aには「布に使用しないでください」とあるので、使用する場合は自己責任でお願いします。
筆者はどれだけ繊細な線が必要なのか、つけた印を消す方法などその時の状況で2つを使い分けている。
手芸店のチャコペンコーナーには、商品のサンプルを用意しているお店もあるけれど、いまいちどれが使いやすいのか迷うほどたくさん種類がある。全てを使ったことがあるわけではないし、あくまで筆者の感想になるが、実際に使ってみて使いやすい商品だったので参考になればと思う。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第65号の感想
タペストリーの刺しゅうは前号までのモチーフ2つ&本の制作時間めやすが4時間から、ライナス1つで2時間半だったのでだいぶ気持ちが楽だった。靴ひもなど細かい部分、ややこしいサテンステッチは難しくて時間はかかったけれど、無事に出来上がってよかった。
今号から始まった「トラベルポーチ」は、ポケットの入れ口部分に初めてのステッチが登場。本の通りに順番に刺していくだけでどんどん出来上がっていくのが楽しかった。刺す前の印付けはちょっと大変だけれど、正確に印をつけておくと、縫いやすくきれいに仕上げられるのだと思う。
そしてポーチの出来上がりをできれば少し大きくしたいので、全ての布が手元にくるタイミングまで裁断や縫い合わせは持ち越すことにした。
次号はスヌーピーグッズ「トラベルポーチ②」(全4回)で右側のポケットを作る。どんな感じになるのか楽しみ。
次号は8月6日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。