デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第10号ではスヌーピーグッズ「刺し子のふきん」を完成させるのだが、刺し子がうまくできなかったせいか、布が歪んで正方形にならない。どうしよう…前号の嫌な予感が現実になった。
実際に作ってみて気づいたことなどをレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第10号はこんな感じ
第10号は6月14日(火)発売。
もう驚くこともないけど、厚さ1.3cm。
開封
全員プレゼントの応募券(赤い三角)は表紙カバーの上の部分。
表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。
入っているべきものはちゃんと入っていた。
今号のキットの内容。
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号では「気球とウッドストック 上」を刺繍する。制作時間の目安は2時間半。前号も2時間半だったので、同じくらいの難しさということだな。
苦手なサテンステッチが多くて、ウッドストック様もいる。どうなることやら。
まずは上の気球。思ったよりも順調に進み、あとは下の水玉…で手が止まる。
本には刺繍に使う糸の色と番号が書いているのだけれど、青系の番号がないぞ。
やっぱり青が見当たらない。今までで使った糸の残りを見てみる。
青っぽいのは多分これだと思われるので、これで水玉を刺繍する。
上の気球と水玉が出来上がった。
お次は下の気球とウッドストックのバックステッチ。
気球のサテンステッチが終わって…
バスケット、ウッドストック様、最後に水玉のサテンステッチ。
タペストリーの刺繍は無事終了。
タペストリーの刺繍完成
苦手なサテンステッチが多かったことと、ウッドストック様でちょっと大変だったけれど、今までよりはわりとうまく仕上がった気がする。
今号で刺繍したのはタペストリー全体のこの赤で囲った部分。
上の部分は終わった感じ。
スヌーピーグッズに取り掛かる。
その2.刺し子のふきん
本の制作時間のめやすは3時間半。うーん結構時間かかるってことなのね。ただ、前号が4時間だったのであまり驚かない。さっそく刺し子を始める。
まずは左下の部分。
最後に中央のスヌーピーを刺して、ふきんに仕立てていく。刺し子がうまくできなかったからか、この時点で布が歪んでいる。嫌な予感しかしない。
どのように仕立てていくのか、本を見てみる。
これが「カット線」。やっぱりこの線で切るんだ…
ちょっとまって、これはどういう事だ?
表布の外側の線がカット線です。縫い縮みなどもあるので、裏布は30cm角に切り、表布のサイズに合わせてさらにカットしましょう。
第10号・作り方より
表布の外側の線がカット線です。→表布はカット線で切ってください。
表布のサイズの合わせてさらにカットしましょう。→裏布は表布と同じサイズに切る…ということ。もはや出来上がりのサイズは関係ないのか?縫い縮みで歪んでいるのだけれど。
モヤモヤしながら、まずはカット線で測ってみよう。
横は約29.5cm。
縦は横よりも歪んでいるので2箇所で測ってみる。
長い所で縦約29cm。写真を取り忘れてしまったが、短いところは約28.5cm。
本だとこの文字は表に出ない仕上がり。
測ってみるとカット線で切って縫い代1cmだと文字は見えなくなる。だけど、この部分の縦のカット線の長さは28.5cmなので28cmの正方形には出来上がらない。©2022…の文字が邪魔だ〜!
頭が混乱してきた。4辺の出来上がりの線が均等でないと最後のランニングステッチがおかしくなる。そもそも歪んでいるのだからちゃんと正方形になるはずがない。
縫い縮みを直すために刺し子を全部ほどくか?全部ほどいてやり直せばきちんとできるのか?そもそも刺し子する前のカット線の長さ自体が寸法通りじゃなかったよなぁ…もうギブアップ。
せめて少しでも出来上がりの大きさに近づくようにカット線をギリギリに変更しよう。
本来は赤の直線がカット線で赤の点線が出来上がり線。でも、小さくなってしまうので、カット線を黄色の直線まで下げて出来上がりを文字の上ギリギリにすることにした。
表布をカット。裏布も表布と同じ大きさでカット。仕方ないのでこれで仕立てる。
裏布を裁断する前に、布をチェックしてみると織り傷がある。
表布が歪んでいるので、裏布の織り傷なんて今更気にもならない。サクッと表布に合わせて裁断しよう。
中表で縫い合わせ、表に返して返し口を閉じ、周りをランニングステッチして終了。見るからに歪んでいて悲しい。
本来は28cm×28cmに出来上がるはずだけど…
出来上がりを測ってみると、横は約28cm。
縦は短いところで約27cm…最悪だ。
正方形にならなくて歪んでいるという最悪の仕上がり。非常に気に入らない。
刺し子を全部ほどいてやり直そうかとも思ったけれど、やめておいた。刺し子をする前の布の状態ですでにカット線は30cm角ではなかったし、全て最初からやり直したところで本の出来上がり寸法通りの正方形に作れる自信がなかったから。
これが刺し子をする前の布のカット線。
十分に糸しごきをしてゆるいくらいに刺し子をしたつもりだったが、結果的に縫い縮みで布が歪んでしまい今までのスヌーピーグッズの中で最低の仕上がりになってしまった。
実際に作ってみて気になったこと
第10号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。
1.タペストリーの青の刺繍糸は本に番号が書いていない
タペストリーに使う刺繍糸は番号が指定されていてそれを使って刺繍するのだけれど、水玉部分の「青」の刺繍糸は本に書かれていなかった。
今まで使った残りの刺繍糸の中から青を探して、きっとこれだろうと判断して水玉部分を刺繍した。
2.キットの布は織り傷があることが多い
今回の裏布はまだマシな織り傷。もっとひどいのが今までも何回かあったけれど、始める前にまずは布に傷がないかチェックして、傷があればその部分を避けて作るにはどうすればよいか試行錯誤するのは疲れる。
3.ふきんを正方形にするつもりある?
これを読んで刺し子を全部ほどいてやり直そうという気が失せた。
表布の外側の線がカット線です。縫い縮みなどもあるので、裏布は30cm角に切り、表布のサイズに合わせてさらにカットしましょう。
第10号・作り方より
そもそも表布のカット線は刺し子する前の時点ですでに30cm角ではなかったし、刺し子をしてさらに縫い縮みがあったら出来上がりのサイズになるはずがない。
そして縫い縮みが都合よく縦横均等におこるとは考えにくく、布が歪めば正方形にはならないので、気になるなら刺し子を全部ほどいてやり直すしかない。
刺し子ってこんなに難しかったけ?ちょっと調べてみると、先にふきんに仕立ててから刺し子を始めるっていうのが多いようなので、今回のように先に刺し子をして縫い縮まってしまった布をふきんに仕立てるということはあまりないのかもしれない。
糸しごきは念入りにしたつもりだったが縫い縮みで歪んでしまったのは筆者の技術の未熟さに尽きる。仕上がりが気に入らない刺し子ふきんとなってしまい残念だ。
あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類とあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
ハサミ
アイロン
アイロン台
あると便利なもの
指ぬき・シンブル:手縫いで仕上げる場合は針を押しやすい
まち針:ふきんの裏布と表布を縫い合わせる時に使う
チャコ(ペン):布を裁断する印付けに使う
30cm以上の定規:布の長さを測るのに使う
今号のデータ
付属品 |
刺繍糸3種 |
---|---|
タペストリー刺繍 | 気球とウッドストック 上 |
スヌーピーグッズ | 刺し子ふきんを仕上げる |
スヌーピーコラム |
スヌーピーが大雨で大ピンチ! |
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第10号のまとめと感想
実際に作り終えて第10号の良いところと残念なところをまとめてみた。
タペストリーは苦手な広範囲のサテンステッチとウッドストック様だったけれど、だんだん慣れてきたのか以前よりも苦手意識が薄れたような気がする。あとは徐々にきれいに仕上げることができるようになったら良いなと思う。
スヌーピーグッズ「刺し子のふきん」には惨敗。きれいに仕上げることができなかった。近いうちに練習も兼ねてスヌーピーとは関係なく「ふきん」よりも筆者的には実用性のある「ハンカチ」を刺し子で作ってリベンジしたいと思う。
次号では新しく「がま口」が始まる。キットには表布と接着芯が入ってくるが、以前ペンケースの時に接着芯を貼って布が縮んで厄介なことになったので、ちょっとビクビクだ。
次号第11号は6月28日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。
HPの今後のラインナップ更新された!
前号の第9号までは今後のラインナップが第8号までしかなかった。
改めてHPを確認すると色がオレンジからブルーに変わっていて「2022年6月作成」となっている。
1ページ目は以前と一緒だけれど…
2ページ目がある!!!
次号11号は2回で「がま口」、13号〜16号の4回で「ティッシュケース」、17号は1回で「マルチバンド」、18号は2回で「ハロウィンタペストリー」。これで、10月までのスヌーピーグッズのラインナップが出揃った。
創刊号〜第10号が終わって
当初は続けていけるか不安ながらも、人生初のデアゴスティーニでスヌーピー刺繍を始めた。キットの刺繍枠が硬くて使えなかったり、いきなり針が折れたり、布に織り傷があって頭を悩ませたり色々な事がほぼ毎号起きてどうなることかと思ったが、2022年2月8日の創刊号から6月14日の第10号までとりあえずは終わらせることができた。
刺繍はまだまだ上手にできないが、きり良く第10号なので、これまでにどのくらいの刺繍をしてどのくらいのグッズが作れたのかまとめてみた。
春のタペストリーは創刊号ではこんな感じだった。
第10号まで終わるとこうなる。
全80号で、四季のタペストリー(春夏秋冬)と最後にミニタペストリーを作るようなので、現在進行中の春のタペストリーも20号(11月1日発売と思われる)くらいには終わるのだと思う。
作ったスヌーピーグッズは全部で5点。まだ一度も使ったことがない。
このシリーズは「刺繍」はわりと詳しく書かれているけれど、グッズの仕立てに関してはあまり詳しく書かれていない傾向がある。筆者は裁縫をわりとする方なので、経験上この方がきれいに仕上がると思うときにはミシンも使ったし、勝手にアレンジして内布をつけたりしてきた。
きっとこれからも様々なハプニングがあるのだと思うけれど、その都度1つ1つクリアしていきたいと思う。