宋家の『ビビム冷麺』と『チョル麺』を食べ比べしてみて分かった違い

暑い夏を乗り切るのに冷たい麺はマストアイテムだ。そうめんや冷やし中華を食べるのはもちろん、韓国の冷麺も忘れてはならない。今回新大久保で購入した宋家の『ビビム冷麺』と『チョル麺』は、自宅で本格的な麺が手軽に作れる。

ビビン麺はインスタントを始め、色んなタイプのを食べているが、チョル麺を食べるのは初めてだ。2つの麺を食べ比べてみると、その違いが色々分かった。比較実食レポをお届け！

『宋家のビビム冷麺』の詳細

まずは『ビビム冷麺』から見ていこう。

旨美醤（うまみソース）とは、コチュジャンに玉ねぎの甘みが加わった、絶妙香味ソースのことだ。辛口の文字と共に唐辛子と火のイラストがあって、とんでもなく辛いのではないかとビビりそうになる。

調理方法は裏面に記載されている。後ほど調理する時に紹介しよう。

韓国冷麺には2つのタイプがあるという。1つ目はスープのある冷麺で、焼肉屋でシメに食べるあのタイプのものだ。

もう1つが今回のスープがないビビム冷麺となる。具とソースを混ぜて食べるタイプだ。麺はそば粉の入った細麺タイプだ。

原材料を見ると確かに麺にはそば粉も使用されているし、ソースにも玉ねぎが入っているのが分かる。

『ビビム冷麺』の1食あたりのカロリーは524kcalとなる。意外と高カロリーな食品だ。

袋を開けると中には個別包装になった、冷麺とビビムソースが各2つずつ入っている。

小分けにされた冷麺とソース。1食分ずつ作れるのはありがたい。

そば粉が入っているからか、そばっぽい色味の細麺だ。

麺のカロリーは405kcalとなる。茹で時間は驚異の40秒～50秒だ。個別のにも調理法法が書いてあるのは助かる。中に脱酸素剤が入っているので、茹でる時には必ず抜き取ってからお湯に入れよう。

辛口どころか激辛と書いてあるのだが、本当に大丈夫なのだろうか……。

ビビムソースのカロリーは119kcalとなる。

『宋家のチョル麺』の詳細

続いてチョル麺の詳細を見ていこう。ビビン麺はインスタントのでも、何度となく食べているので味も麺の感じも分かるが、チョル麺は今回初めて食べる。どんな感じのものなのか？

こちらもビビム麺と同様に旨美醤がついている。ただし、こちらはコチュジャンをベースに酸味を効かせた甘辛いソースとなっている。こっちは激辛ではないようだ。

作り方は裏面にある。

チョル麺はインチョンの代表料理を再現した、辛口のしこしこ麺だそうだ。チョル＝しこしこという意味らしい。コシが強く歯応えがしっかりとあるというが、冷麺もわりとそんな感じの麺だが、どう違うのか楽しみだ。

原材料を見るとビビム麺と違い、じゃがいもでん粉が使用されている。じゃがいもの麺がどんなものなのか、いまいち想像がつかない。

『チョル麺』1食あたりのカロリーは554kcalだ。こちらもなかなかの高カロリー食品だ。

こちらも開封すると、中に個包装に分かれた麺とソースが入っていた。

麺はビビム麺と違って白っぽい。さらにチョル麺のほうが太いのが分かる。

茹で時間も太いだけあって2分～2分30秒茹でる必要がある。

麺のカロリーは411kcalとなる。

特に激辛ともなんとも書いていないが、辛くないのだろうか？食べてみるまで安心はできない。

チョル麺ソースのカロリーは143kcalとなる。

宋家の『ビビム冷麺』と『チョル麺』はどこに売っている？

最近はスーパーにも並んでいたりすることもあるが、確実に売っているのはやはり韓国食材を取り扱っている店舗になる。もし近所で見当たらない場合は、ネットでも購入可能だ。

『チョル麺』はこちら。

『宋家のビビム冷麺』の作り方

それでは調理をしていこう。まずは『ビビム冷麺』から作っていく。

キムチ、梨、きゅうり、ゆで卵などの具を加えると、より一層おいしく食べれるという。ゆで時間はお好みで調節してくれというので、とりあえず40秒ゆでることにした。

そうして完成したのがこちら。トッピングにはきゅうり、キムチ、ゆで卵、ほうれん草のナムルを入れてみた。

麺にソースがよく絡まっていて美味しそうだ。あっという間にできあがった。

『宋家のチョル麺』の作り方

お次はチョル麺を作っていこう。こちらも基本的にはビビム麺と一緒だ。

にんじん、きゅうり、豆もやし、キャベツ、ゆで卵などを入れると一層美味しく食べれるという。ゆで時間はお好みで調節してくれというので、3分ゆでてみることにした。

そうして完成したのがこちら。トッピングはビビム冷麺と全く同じの、キムチ、きゅうり、ゆで卵、ほうれん草のナムルだ。

明らかにビビム冷麺より太い麺だ。ソースがよく絡まっていてこちらも美味しそう。

宋家の『ビビム冷麺』と『チョル麺』を食べ比べ

それでは実食していこう。まずは『ビビム冷麺』から食べてみる。ひやむぎのような細めの麺だがしっかり噛み応えがある。ただし麺同士が意外とくっつきやすいので、すすって食べるというより、一口ずつ噛んで食べる感じだ。

作る際には麺を水洗いしたらすぐにソースを入れて混ぜよう。そうしないと麺同士がくっついてしまうので注意だ。

ソースに激辛と書いてあったが、韓国基準の激辛ではないので大丈夫だった。辛さの中にコクがある、ちょっと甘辛いソースだ。いわゆるコチュジャンの味が前面に出ているソースとなる。

トッピングのきゅうりがシャキシャキとして、別の歯応えを産んでいい。とにかくきゅうりだけは必ずトッピングするのをおすすめする。よく噛んで食べるので、見た目以上にお腹一杯になった。

次は『チョル麺』を食べてみる。麺の太さが冷麺の倍はある。茹でる前は黄色っぽかったが、茹でているうちに透明になった。

一口食べるとその弾力に驚く。コシの強いうどんとも違うような、何とも表現しがたい食感だ。人によっては硬いと感じる人もいそうな、そんな歯応えだ。

ソースは結構辛めだ。こっちのほうが激辛じゃないかと思うぐらい辛い。辛いのが苦手な人や子どもはきっと食べることができない辛さだ。だが、辛さの中にも甘味があり、フルーティーで酸味もある不思議なソースだ。

ツルツルしているのですすって食べれそうな雰囲気もあるが、当然歯応えがあるのでやはり一口ずつ噛んで食べる感じだ。最後まで噛み応えがあって麺が伸びることはなかった。

トッピングとしてはパッケージにおすすめされていたように、ニンジンや豆もやしが食感が変わっていいと思う。こちらもよく噛んで食べるので、見た目以上にお腹一杯になった。

『ビビン麺』と『チョル麺』の違い

2つを食べ比べてみた結果、どんなところが違うのか、表にしてまとめてみた。

一口食べればその違いはすぐ分かるのだが、一番の違いは麺の弾力だ。ビビム冷麺も確かに弾力はあるのだが、チョル麺はとにかく弾力というかコシがある。下手すれば硬いという人もいるのではないかと思うぐらい、歯応えがある。

その違いを出しているのが、原材料の違いだ。ビビム冷麺は小麦でん粉を使用しているのに対し、チョル麺はじゃがいもでん粉を使用している。この違いがコシの大きな差になっている。

さらにソースの味もビビム冷麺が甘辛であるのに対し、チョル麺は激辛だ。どちらのソースも美味しいが、あまり辛いのが得意じゃない人はビビム冷麺一択になるだろう。

猛暑も乗り切れるウマさ

宋家の『ビビム冷麺』と『チョル麺』の良いところとイマイチなところをまとめた。

良いところは暑い夏でも簡単に美味しく食べれるとこだ。『ビビム冷麺』にいたっては、1分かからないで茹であがるし、どちらの麺も旨辛いソースが食欲を増進させる。

さらに良いところとして、個包装になっているので1人分でも作れるところだ。常温保存ができるので、残った1人分を冷蔵庫の場所取ることなく置いておける。ただし、直射日光と高温多湿な場所は避けよう。

イマイチなところとしては、麺を茹でる際には脱酸素剤を抜き忘れないように注意することだ。最近の日本の商品だと、入らないように工夫がされていたりするが、こちらはそのまま麺と一緒に入っているので最初に抜いておく必要がある。

どちらの麺も美味しいが、個人的には『ビビム冷麺』のほうがより美味しく食べれた。今後暑い夏を乗り切るのに、そうめんや冷やし中華だけじゃなく、冷麺も選択肢に加えようと思った。

参考リンク：宋家、GOSEI

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