デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第11号ではスヌーピーグッズ「がま口」が始まる。今シリーズ初登場のルーシーは、独特の表情と髪の毛のサテンステッチが思ったよりも時間がかかった。
実際に作ってみて気づいたことなどをレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第11号はこんな感じ
第11号は6月28日(火)発売。
今号は前号(1.3cm)よりもちょっと厚い、厚さ約1.9cm。
開封
全員プレゼントの応募券(赤い三角)は表紙カバーの上の部分。
表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。
入っているべきものはちゃんと入っていた。
今号のキットの内容。
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号では「気球とウッドストック 下」を刺繍する。制作時間の目安は2時間半。前号も2時間半で、苦手なサテンステッチが多くウッドストック様がいるのも同じ。
まずは上の気球のバックステッチ。
赤のサテンステッチ…
青のサテンステッチ。
カゴと水玉が終わって上の気球は終了。
下の気球のバックステッチ。
市松模様のサテンステッチとカゴが終わって、後は最後の難関ウッドストック様。
ウッドストック様を刺し終えて、
タペストリーの刺繍は無事終了。
ちなみに前号では水玉の青の糸の色指定が本になかったので、手元にあった「826」を使った。今号の青の色指定には「青DMC826」とあったので間違ってはいなかったようで良かった。
タペストリーの刺繍完成
苦手なサテンステッチとウッドストック様だったけれど、今までよりはわりとうまく仕上がった気がする。
今号で刺繍したのはタペストリー全体のこの赤で囲った部分。
だんだん埋まってきた。
スヌーピーグッズに取り掛かる。
その2.スヌーピーグッズ「がま口」①
本の制作時間のめやすは2時間半。前号の「ふきん②」が3時間半、前前号の「ふきん①」は4時間だったのでちょっと麻痺して簡単な気がするけれど、そんなことはないはず。
まずは表布に接着芯を貼るのだけれど、これが最大の心配事項。縮んで次号の仕上げの時に頭を悩ますことになるのが怖い…でも、それを防ぐ方法はわからないので通常通りやるしかないのだけれど。
念の為、接着芯を貼る前の布を測っておく。
縦約19.5cm。
横約20.2cm。
布のサイズも測ったので、接着芯を貼っていく。相変わらずのあっさりとした説明。
筆者の接着芯の貼り方を別途記載しておくので、気になる方はそちらを確認してみてほしい。
接着芯を貼った布を測ってみる。
縦約19.4cm。貼る前19.5cmなので、ほぼ変わりなし。
横約20cm。貼る前20.2cmなので、そんなに変わりなし。
想像よりも縮んでいないので、良かった。多分これで次号のがま口の仕立てへの支障はないはず…と思いたい。
布の準備ができたので刺繍を始める。今回は初登場のルーシーがある。
まずは問題なくスヌーピーを刺し終えて、ルーシーに取りかかる。
ルーシーのなんとも言えない表情が難しい…鼻と目のバランスがなんか違う、なんか違う…と何度もやり直すことに。ちなみに目のフレンチナッツステッチは本の説明に何回巻きか書かれていない。
同じことが以前にもあって、確か「実物大の図案」に書いてあったはず。チェックしてみると「1回巻き」と書いてある。
鼻と目をどうにか刺し終えて、次の難関は髪の毛のサテンステッチ。結構目立つ部分なので、慎重にサテンステッチをしたこともあり結構時間がかかった。
それでもなんとかルーシーを刺し終えた。あとは文字と影。
スヌーピーグッズ「がま口」①完成
がま口の刺繍が無事終了。
アイロンで整えるとこんな感じ。あとは次号で綺麗に仕上げることができることを望むばかり。
実際に作ってみて気になったこと
第11号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。タペストリーは特に気になったことはない。
1.がま口の布に接着芯を貼る方法の説明は一切ない
「接着芯を半分に切り、表布2枚の裏にそれぞれアイロンで貼ります。」説明はこれだけ。これ本当に不親切。
筆者の接着芯の貼り方をまとめておく。※接着芯の種類や布の素材によっては温度など変わるのでご注意
- 雑誌に綿の布を数枚重ねて固い台を作りアイロン台にする(一番上の布は色が移ったり、のりが付きやすいのでいらない布を使う)
- アイロンの温度設定は中温でドライ(スチームは使わない)
- まずは芯を貼る前に生地にアイロンをかけて折り目などないように整える
- 布の裏面と接着芯ののり面(テカテカ・ザラザラしている)を合わせ、その上にクッキングシートを重ねる(接着芯に直接アイロンをするとのりで汚れる)
- 布の中心にアイロンをのせ、上からぐっと押して圧力をかけ15〜20秒くらい動かさない
- アイロンを必ず持ち上げて(滑らすとしわになる)アイロンした箇所が少し重なるようにずらして中心から端に4を繰り返す
- 全体に接着できたら完全に冷めるまで動かさない
- コードレスのアイロンは中温がキープするように温度に注意が必要
- スチーム穴のあるアイロンは穴の部分にもしっかりと圧力がかかるように注意が必要
2.がま口のルーシーの目、フレンチナッツステッチの巻く回数は説明にはない
作り方の工程の説明にフレンチナッツステッチの巻く回数は書いていない。
どこに書いてあるのかというと「実物大の図案」。ここに「1回巻き」と書いてある。
あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類とあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
ハサミ
アイロン
アイロン台
あると便利なもの
オーブンシート(クッキングシート):接着芯を貼る時に使うとアイロンが汚れない
今号のデータ
付属品 |
刺繍糸2種 |
---|---|
タペストリー刺繍 | 気球とウッドストック 下 |
スヌーピーグッズ |
がま口①(全2回) |
スヌーピーコラム |
ルーシーがうで相撲チャンピオン |
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第11号のまとめと感想
実際に作り終えて第11号の良いところと残念なところをまとめてみた。
タペストリーは苦手なサテンステッチとウッドストック様だったけれど、だんだん慣れてきたのか以前よりも苦手意識は薄れてきている。今までウッドストック様をいくつか刺繍してきて思うのは、表情によって難しさがだいぶ違う気がする。
「がま口」は最大の心配事だった接着芯を貼って生地が縮むことだったが、これは気になるほどの縮みは出なかったので、ひと安心。できることなら一度で良いので接着芯の貼り方を詳しく説明してほしい。布に接着芯を貼る度に縮むんじゃないかと恐る恐るやるのは結構しんどい。もしくは縮んでも出来上がり寸法に作れるように布の大きさやプリントの図案、文字の位置に気を使ってほしい。
初登場のルーシーは、独特の表情が難しく何度もやり直し、髪の毛のサテンステッチは目立つ位置なので慎重に刺したこともあり結構時間がかかった。
次号ではタペストリーの刺繍にチャーリー・ブラウンが初登場。スヌーピーグッズは「がま口」を仕上げる。出来上がりの寸法通りに綺麗に仕上げることができれば良いのだけれど…
次号第12号は7月12日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。