デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第100号はいよいよ完結号。
グッズの「スヌーピードール③」(全3回)は、全てのパーツを縫いつけてドールを完成させる。ちゃんと座れるように、立たすこともできるように、そして左右均等か確認しながら縫いつけるのはバランスを取るのが難しく、なかなかうまくいかなくて何度もやり直した。
刺しゅう時計は「文字盤」。一番目立つ部分なのでなるべくきれいに仕上げようと丁寧に刺しゅうするように心がけたけれど、図案は小さくそして数も多いので大変だった。しかし、何よりも緊張したのは文字盤の中央にムーブメントを取り付けるための穴を開けることだった。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利なものなどレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第100号(完結号)はこんな感じ
第100号(完結号)は11月25日(火)発売。

厚さ約6.3cm。

開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。

今号の内容とキット。

今号のキット。

今号のデータ
| 付属品 | 刺繍糸1種 時計ムーブメント ボタン 合皮テープ |
|---|---|
| 刺しゅう時計 | 文字盤 |
| スヌーピーグッズ | スヌーピードール③(全3回) |
| スヌーピーコラム | チャーリー・ブラウンに感謝して いるスヌーピー、何に感謝してい るか、知ってる?など |
早速始めていく。
「刺しゅう時計」の刺繍
刺しゅう時計の最後は「文字盤」。

制作時間のめやすは3時間。刺しゅう以外に台紙に張ったりもするので、けっこう時間がかかりそう。

文字盤の刺しゅう
まずは刺しゅう、4箇所ある足跡から刺していく。

サテンステッチが細かくて1個目で先が思いやられる…

4箇所の足跡が刺し終わったら、次に水玉をサテンステッチしていく。これも細かくてなかなかうまく刺せない、そして数が多い。

やっと半分くらい刺し終えて残り約半分。

残り3つ、あと少し。

ようやく水玉を刺し終えた。

次に数字をアウトラインステッチしていく。1はそんなに難しくないけど、

2と3はカーブがあってややこしい。

4、5、6と刺し進み、

7、8、9…

10、11、12と刺したら数字は終了。

最後は中央の英文を刺していく。

上段を刺して、

下段を刺したら全ての刺しゅうが完成!

さて、次は…
台紙に布を張る
出来上がった刺しゅうした布をアイロンで整える。

指定の大きさにカット。使ったのはロータリーカッター。

台紙を布の表に重ねて、縫う場所の印をつける。

次にキルト芯をカットするのだけれど、くっきり折りじわがついているので…

本には書いてないけれど、中温度で当て布をしてアイロンで整えた。

台紙と同じ大きさでキルト芯をカットする。

キルト芯もロータリーカッターでカット。

布、キルト芯、台紙を重ねて、

上下を折り返す。縫いやすいようにマスキングテープで仮止めした。

上下を縫い、表を確認しながら糸を引き布を張ったら、左右も同じように。

ムーブメント・時計のパーツをつける
布を張った表側はこんな感じ。
ムーブメントをつけるため、中心を台紙の穴の大きさに合わせてハサミで丸く切る。これが緊張する上にやりにくい。

本の通りにムーブメントを中心の穴にはめて、ネジで固定する。ペンチを使ってネジをしめた。

ネジをしめるとこんな感じ。

裏側。

最後に時針、分針、秒針をはめ込んで、できあがり。

「刺しゅう時計」の刺繍完成
今回の「文字盤」の刺しゅうは、細かい刺しゅうがたくさん。ましてや時計で一番目につく部分なのでなるべくきれいに仕上げたかったこともあり、何度もやり直したりして時間がかかった。
今号で刺繍したのは全体の中の赤で囲った部分。

刺しゅう時計が始まって20回目で完成。
一番緊張したのは、刺しゅうが完成してムーブメントをつけるため、中心にハサミで穴を開けることだった。裏の布を張っている糸が中心の穴にかかっていたり、キルト芯はなにしろ切りづらくてハサミでガチャガチャやってせっかく仕上げた表布がおかしくなったら…と思ったら怖かった。

ムーブメントを固定するネジを締めるにはペンチを使わないとちょっと難しいかも。秒針など繊細で曲がりやすいのに、結構ギュッと押し込まないとはまらないのもちょっと心配になった。

電池はキットでついてこないので単三電池を用意する必要がある。

専用フレームに入れてみる
デアゴさんで購入したフレームが届いた。

開封するとこんな感じ。

フレームに入れるやり方や注意書きが書いてある紙が入っているので、そのとおりにやってみる。

こんな感じで「刺しゅう時計」の完成!

スヌーピーグッズに取りかかる。
スヌーピーグッズ『スヌーピードール③』
完結号の「スヌーピードール③」(全3回)は、前号で作ったパーツを縫いつけドールを完成させる。

制作時間のめやすは1時間。

こちらが前号で作ったパーツ。

最初に手をボタンでつける。針は両手とボディの厚みよりも長い針を使った。

次に足。長い針だと写真のように反対側に針が出てくるけれど、針が短いと反対側に針が出ない。

次にしっぽ。

そして耳。

後は首輪をつけるだけ。

首輪のテープは合皮、こちらのボンドを使用。

こんな感じ。

できあがり。

スヌーピーグッズ『スヌーピードール③』完成
なんとかスヌーピードールが完成。前号でコロッとさせるべく、パーツに綿をパンパンに詰めているので、手足を縫いつけるのが難しかった。
手足をつけるときは、途中でちゃんと腕が動くか、座ったり、立ったりできるかチェックしながらだったので何度もやり直した。くれぐれも針で怪我しないようにご注意。

腕を動かしたり、

立たせることもできる…けど、頭が大きいのでやっぱりちょっと不安定。

背中側。なんかちょっと歪んでる?まぁもうこれで良しとする。

顔正面。まぁまぁ左右対称かも…

反対側はこんな感じ。

実際に作ってみて気になったこと
細かく数の多い刺しゅうに辟易
だぶん時計の中で一番目にすることが多い文字盤。自分で刺しゅうして、”ここきれいにできなかったんだよな…”というところは、後でも気になるタイプなのでなるべく丁寧に刺しゅうをした。
細かい図案がたくさんなので、集中力が続かずなかなか先に進まなかったけれど、もうこれで最後なのだから、となんとか終わらせた。

緊張した穴開け
やっとのことで刺しゅうを終え台紙にピンと張った布に、ムーブメントをつけるための穴を開けるのは超緊張した。先の鋭いよく切れるハサミを使ったけれど、表布を恐る恐る切った後に、切りづらいキルト芯を切るためにハサミの先でガチャガチャするのは怖かった。
あとで考えれば、キルト芯は台紙の穴の大きさに合った「穴開けポンチ」を使えばよかったのかもしれない。

パーツの縫いつけは加減が難しい
手足はボタンで縫いつけるだけなのだけれど、左右対称か、腕が動くかどうか、ちゃんと座ることができるか、

立たせることができるか、などなど確認しながらだったので思ったよりも時間がかかった。頭の大きいスヌーピーはそもそもバランスが悪いということもあり、何度もやり直した。

完結号のご挨拶がたくさん
完結号ということで、いたるところにご挨拶。創刊号から100号、感慨深い。
こちらは同封されていた紙。


本の裏表紙、いつもは次号予告の書いてあるところにも、

「知ってる?スヌーピー」のページにも、

本の最終ページには見開きで、全ての作品とともにご挨拶。


必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる道具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- はさみ
- 印付けペン
- 手縫い糸
- 手縫い針
- ボンド
あったら便利なもの
ロータリーカッター
刺しゅう時計の布やキルト芯をまっすぐ切るのに使ったのが「ロータリーカッター」。
筆者が今回使用したのはクロバーさんの「ロータリーカッター45mm」と「カッティングマット特大60」、そして金亀さんの「COTTON BOLL マルチキルティングルーラー 15×60cm」。
もちろんハサミでも切ることはできるけれど、ギザギザすることなく、まっすぐにスパッと切ることができるので便利。


ペンチ
刺しゅう時計のムーブメントをとめるネジを締める時にペンチを使った。
最初は手で締まるんじゃないかと何度かやってみたけれど、うまくいかずにペンチを使い座金を押し込むようにしたら締めることができた。本にもペンチを使ったねじの締め方が書いてある。手で締めることができれば必要ないが、うまくいかない場合はペンチの使用をおすすめする。


電池を用意して動作チェック
キットには時計用の電池はついてこないので用意する必要がある。

サイズは「単3」。ちょっと調べたらシンプルなアナログ時計(針式)にはマンガン電池が推奨されているようなので単3のマンガン電池を用意した。時計で使うのは1本だけど、4本とか6本入りで販売されていることが多い。
新しい電池を入れてちゃんと動く(時刻が正確)かどうか要確認。

長めの針
パーツを縫いつけるときは長めの針を使った。針先が反対側からでないと引き抜くことができない。手持ちの針で長さが足りるか確認して、なければ用意しておくほうがよいと思う。
筆者が使ったのはオリムパスさんの「刺し子針 特大・65mm」。

短い針だとこのように針先が出ない(貫通させることができない)。

ボンド
首輪の合皮テープを貼り付けるときにボンドが必要。使ったのは「パワーエース 速乾 アクリア」。(※ブランド統合により現在は「アルテコ 速乾アクリア」となりました)

ボンドは楊枝で少しずつはみ出ないように塗らないと、首輪がボディ本体にくっついてしまうのでご注意。

『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第100号(完結号)の感想
完成した「刺しゅう時計」は、文字盤の細かい刺しゅうがたくさんでちょっと大変だったけれど、1番目にすることが多い部分なのでゆっくり時間をかけて丁寧に刺しゅうした。
しかし、刺しゅうの大変さよりも、台紙に布を張るよりも緊張して印象に残るのは、「ムーブメントの取り付け」のために中心に穴をあけたこと。うまく穴を開けられないと今まで刺しゅうしてきたのが台無しになっちゃうし、かといってムーブメントをしっかり取り付けないと時計にならない。
秒針などをはめ込むのも結構強めに押し込む必要があったので、壊れない?大丈夫?とちょっと怖かった。用意した電池を入れて無事に時を刻んでくれたときにはホッとした。
完成したグッズ「スヌーピードール」は、前号でパーツに綿を多めに入れたので、希望していたコロッとしっかりとした仕上がりにすることができた。
前号までに作ったパーツを縫いつけるだけなので、簡単といえば簡単だけれど、左右対称か、腕は動くか、ちゃんと座れるか、立たせることはできるか、など確認しながら”もうちょっとこうかな?””あれ?なんかうまくいかない”とやり直したりして思ったよりも時間がかかった。
刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズを創刊号から100号やってみて
「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」の創刊号は2022年2月8日発売、約3年10ヶ月の100号をもって完結。当初は80号までということだったが、20号プラスされて100号となり、それまでの「タペストリー」ではなく「刺しゅう時計」を作ることになった。
書店で創刊号を購入し、少し続けてみようかと思ったので、2号目以降はデアゴさんからの直送の定期購読にしようかとも思ったけれど、隔週刊の発売のものが月に一度まとめて届くというペースが自分には合わず、本屋さんで定期購読することにした。
手芸は子供の頃から割と好きなので、刺しゅうがもうちょっと上手になったらいいな、と思って3年10ヶ月、最後までやってみたけれど残念ながら刺しゅうが上達したとは思えない。
ちょっと辛口で申し訳ないのだけれど、”初心者から上級者まで楽しめます”というだけあって、刺しゅうに慣れたり、楽しむには良いと思うけれど、このシリーズをやるだけでは刺しゅうが上達して上級者になるわけではない。
ただ自分では挑戦することもなかったであろう、パンチニードルやカルトナージュに挑戦できたのはこのシリーズのおかげ。それは新たな発見だったのだけれど、どちらもきれいに仕上げるコツはわからないまま。
今までいろいろ布小物をつくってきた経験上、もちろん個人差はあるけれど、刺しゅうもパンチニードルもカルトナージュもすぐに上手になるものではないと思うので、たくさん失敗を重ねて上達していくしかないのだと思う。
全号を通して「タペストリー」や「刺しゅう時計」の刺しゅうに関しては、写真で詳しく説明が載っていて、わかりやすかったと思う。反面、グッズの説明は、刺しゅうに比べるとだいぶボリュームが少ないので悩まれる方がいるかもしれない。
まぁそれでも100号やってみて、最後まで作り上げることができてホッとしたというのが一番。タペストリーや刺しゅう時計はせっかくフレームに入れたのでたまには飾ったりして、がんばって刺繍したなぁと良い思い出になりそう。
筆者なりに気付いたことや注意点、あったら便利なものなど書いてきたこのブログがこのシリーズに挑戦する人の少しでもお役に立てたら幸いです。
近いうちに「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」シリーズ総まとめとして、失敗談や難しくて大変だったことなどまとめた記事を書きたいと思っています。
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズHPを確認してください。
