【微妙】『チキン弁当せんべい』の味が複雑すぎて何を再現しているのかよく分からない

みんな大好き「チキン弁当」から新商品が発売されていた。だが、駅弁ではなく、なぜかせんべいだった。せんべいでどうやってあの味を再現するのだろうか？興味をひかれたので購入してみた。

パッケージからしてチキン弁当を思い起こさせる。これはきっと美味しいに違いない。しかしそんな期待があっという間に裏切られるとは……実食レポをお届けしよう。

チキン弁当がせんべいに！？

あのお馴染みの鳥のキャラクターにオレンジ色のパッケージ。まさしくチキン弁当だ。チキン弁当を名乗るからには、やっぱりパッケージからこうでなければならない。期待ばかりが膨らむ。

左下は透明になっていて、中のせんべいの様子が見える。確かにせんべいだ。

「Since1964」のロゴマークもちゃんと入っている。

裏面はこんな感じ。

原材料を見ると色々入っている。チキンエキスパウダーが入っているのはわかるが、ケチャップ風シーズニングとはどういうことか？もしかして…弁当に入っているケチャップライスまで再現しようとしていないか？？ちょっと不安がよぎる。

カロリーは1袋で433kcalだ。チキン弁当だからか、意外とたんぱく質の成分が多い。だが、せんべいなので脂質と炭水化物も多いので、プロテインの代わりになったりはしないだろう。

『チキン弁当せんべい』はどこに売っている？

今回購入したお店はJRがやっているコンビニNewDaysで購入した。過去に購入したチキン弁当関連の商品は、全てJRの管轄しているお店で販売されていた。よって、購入できる店舗は大きめなNewDaysや、チキン弁当が販売されている「駅弁屋」などの駅弁取り扱い店舗になるだろう。

チキン弁当のグッズは他にも保冷バッグや

復刻チキン弁当なんてものもあった。

開封して計測

開封してみると、ファスナーつきの袋だった。一度で食べ切るのは無理っぽい量なのでありがたい。

中身を全部出してみる。思ってた以上に入っていて、ボリュームたっぷりだ。

表面にパウダーがまぶされているのが分かる。せんべい自体に味が練りこまれているタイプではなく、ハッピーターンとかのような粉まぶし系のせんべいだ。

重さは2.1gだ。

違うのを量ってみると2.0gだった。大体1枚あたり2.0g前後だ。1袋100g入りなので大体50枚ぐらい入っている計算になる。

直径は約4.5cm。

厚さは約0.5cm。

実食

袋を開けた瞬間から、鳥の唐揚げのような香りがする。これは期待できるぞ。

一口食べた時に真っ先に感じたのはしょっぱいということだ。なんでこんなにしょっぱいんだ？もしかして、粉がたくさんかかっていたのを食べたからだろうか。改めてもう一枚食べてみるが……やっぱりしょっぱい。

第一印象はあまりよくないが、しょっぱい以外の味がないかさらに食べてみる。するとしょっぱいのだが、ほんのりと最後に甘さを感じることに気付いた。これは恐らくケチャップ的な甘さだ。しかし、甘さと同時にしょうゆの味もするせいか、何だかウスターソースのようにも感じる。

肝心の鳥の唐揚げ感はないこともないが、何とも複雑な味過ぎて分かりにくい。チキン弁当の唐揚げってこんな味だったっけ？ボケ気味の記憶を一生懸命手繰り寄せるが、どうにも合致しない。

自分がボケているのか、せんべいの味がボケているのか…マトリックス的な世界に迷い込んでしまったような気分になる。自分は果たして現実を生きているのか、それともチキン弁当に眠らされているのか。思わず不安に駆られる味だ。

再現とは何だったのか

『チキン弁当せんべい』の良いところとイマイチなところをまとめた。

良いところはファスナーつきの袋ということだ。一度に食べきれない量なので、これはありがたい。そして、せんべいがちゃんとパリっとしたせんべいだった。例えるなら堅焼きせんべいと、ソフトサラダの間のようなせんべいだ。

イマイチなところはチキン弁当の再現性が低いということだ。正直いってこのせんべいを何も知らずに食べたら、チキン弁当とは思わないだろう。その上、全体的にしょっぱいので、何かしらの飲み物が欲しくなる。

チキン弁当というものを粉だけで再現するには、あまりにもハードルが高かったと思わざるをえない。せめて、チキン弁当の唐揚げだけを再現するとかにしたほうが良かったのではないか。弁当全体を再現しようとした結果、味が迷宮入りしてしまったように感じる。残念ながらこの商品のリピートはないだろう。

参考リンク：JR-Cross

■商品データ