セリアの『刺しゅう図案プリントクロス』をいくつか作り終えてふと思った、これどうしよう?まだ作っていないものが12個ある。幸いプリントクロスはほぼ同じサイズなので、1つの額に中身を入れ替えて飾れるようにパネルにした。
使用したフレームやパネルの仕立て方など写真を交えて紹介していく。
作ったのは『中級 刺しゅう図案プリントクロス ガーデン』2種
ガーデンシリーズは全4種類で中級。その中から「ロードガーデン」「ガーデンフラワー」の2つを購入。
こちらが「ロードフラワー」。レシピと図案がプリントされた布が1枚入っている。
もう1つは「ガーデンフラワー」。
レシピに従って裏には接着芯を貼った。
本来はカラフルに仕上げるのかもしれないけれど、シンプルな感じにしたいので、
茎や葉は黒(DMC310)にして、
それ以外はエンジから赤にグラデーションする糸(DMC115)にした。後でわかったのだけれど、この色(DMC115)は水で色落ちしやすいので使う前にお湯につけて色を出すなど何らかの処理をしてから使うことをおすすめします。
サクサク刺し進む。
特に難しいところもなく、
「ガーデンフラワー」が刺し終わった。
次に「ロードフラワー」。使う糸は「ガーデンフラワー」と同じ。
最後まで刺し終わったら、
水でプリントを落としてアイロンで整えて出来上がり。残念なことに赤系(DMC115)が色落ちした。後の祭りだけれど、使う前にお湯につけるなどして色落ちを軽減する処理をするべきだった。
出来上がったけど、どうする?
セリアの「刺繍図案プリントクロス」は、今回作ったもので4つ目。前の2つは総柄だったので、裏に布をつけてシート状にしたけれど今回はどうしよう。
「刺繍図案プリントクロス」シリーズは色々な種類があり、見つけたら嬉しくなって思わず購入してしまい、実はまだ手をつけていないものが12個ある。
刺すのは楽しいけれど、それなりに時間をかけて出来上がったものをどうするか考えてから始めないとしまい込むことになってしまいそう。
布は約25cm角の真っ白。バッグや小物、クッションカバーなどなどいろいろ考えてもこれというものが思いつかない。
では図案を他の布に写して何か作る?それは図案プリント布をコピーして使えばよい。そもそも図案を写す手間がないのがこの商品の良いところなので…。
今回の2つを含め、今後さらに12個出来上がることを考えると何か作るにも限界がある。
ということで、やっぱり単純に額に入れて飾るのが良さそう。
布は全て約25cm角なので、額を1つ用意して中を入れ替えて使えるようにしたい。
どんな額(フレーム)にする?
まずは採寸。今回作ったものと、まだ手をつけていない図案プリントクロスのリース型など図案の大きさをはかると、内寸が20✕20cmの正方形のフレームならどれも入れられることがわかった。
いろんな種類の額があるけれど、刺繍に特化した額はちゃんとしている分、それなりの価格。例えばオリムパスの内寸が20cmの「W-38(白木)」、「W-39(ブラウン)」、「W-55(ホワイト)」オリムパスHPの価格で各3080円(税込)。以前に同シリーズの大きめのサイズで刺繍のタペストリーを額装したことがあるのでその良さは実感している。
ただ、今回はもう少しカジュアルな低価格帯で探したい。
- 内寸が20cmの正方形
リース形も入れられる - 前面に透明樹脂板があるもの
刺繍の汚れを防ぎ、樹脂板だと軽い - 刺繍作品の厚みを考慮してあるもの
刺繍を潰さずに飾れる - 1000円前後が希望
以上のことを踏まえて探してみると良さそうなフレームを発見!
購入したもの
ネットで見つけた商品だけれど「ユザワヤ」さんの実店舗で取り扱っていたので、実物を確認して『3wayましかくフレーム 20角・ブラック』781円(税込)を購入した。
購入の決め手はネットショップにあった”刺繍・ハンドメイド作品など厚み2.5mmまで収納できます!”という紹介文。
今回はフレームと刺繍をセットするA4サイズのクラークケント(イラストボード)2枚を購入。2枚なのは今回出来上がった2つをパネルにするため。
こちらが『3wayましかくフレーム 20角・ブラック』781円(税込)。色は他にもブラウン、ナチュラル、ホワイトなどがあり(ネットショップではシルバー、ゴールドもある)、重量は約210gと軽い。
マットが2枚入っていて、
スタンドで立てても吊り金具で壁に飾ることもできる。
では中身を見ていこう。箱を開けると本体の下に取り扱い説明書と吊りひもが入っている。
左右には壁掛け用金具がついていて、
立てて飾れるスタンドがついている。
裏板を外すと、
中には緩衝材、マット2枚と表紙の紙と透明樹脂製の板。
つまりこれら(下記写真)を抜いた厚み分、刺繍作品を入れてもきれいに収まるということ。
近所に売っていない場合は、ネットで購入可能です。
そしてフレームと一緒にORION(オリオン)「クラークケントA4 厚さ1.3mm」1枚187円(税込)を2枚購入した。20cm角に切って布を張る台紙として使う。本来はイラストボードだけれど、糸で布をピンと張ってもしなりが少なく済むようしっかりとしているこちらを使う。
フレームに仕立てる方法
いよいよ額に入れていく。使用するのは以下のもの。
1.イラストボードをカットする
まずはイラストボードをカットして台紙を作る。ちょうど「マルチキルティングルーラー」が20cm✕20cmなのでこちらを使用。もちろん普通の定規でOK。
イラストボードはしっかりとしている分、切りづらいので刃物の取り扱いには十分気をつけください。カッターとカッターマットの使用がおすすめです。
20cm✕20cmにカット。念の為、布を張る前にきちんと額の中に収まるかチェックしておくと安心。
2.台紙と布に印をつける
表布をアイロンで整え、
図案の上下左右の中心と台紙の上下左右の中心に印をつける。
表布を裏返して台紙をのせ、それぞれの中心を合わせる。
上下の4箇所をまち針でとめて、
縫う場所の印をつけていく。バランスよく布を張れればよいので、そんなに神経質になることもないが、参考までに筆者の印をつけ方を紹介する。
片方は布端1cmで、下の台紙から0.5cm、1cm、あとは2cm間隔で台紙の端まで印をつけ、
反対側は布端1cmで、台紙の端から1cm、その後は2cm間隔で台紙の端まで印をつけた。
3.縫って台紙に布を張る
糸は長めにして玉結びし、このように針を入れて、
縫い始めは返し縫い。
反対側の印に上から下へ針を入れ、交互に軽く糸を引きながら縫っていく。※途中で糸が足りなくなったら前面を確認しながら布がピンと張るよう全体的に糸を引き、返し縫いして玉どめする。続きも縫い始めは返し縫いをする。
最後は表を確認しながら布がピンと張るように全体的に糸を引き、返し縫いして玉どめ。
次に左右をきれいに折り、まち針でとめて、
表に返して刺繍が中央になっているか確認。
あとは上下と同じやり方。縫う位置に印をつけて、最初は返し縫い、糸を軽く引きながら縫い進み、最後は表を確認しながら全体的に糸を引き締め、返し縫い、玉どめして出来上がり。
4.額に入れる
額の裏板を外し、透明樹脂板の上に作品を入れて
裏板をかぶせて、
留め具で固定したら、
出来上がり。
同サイズのパネルなら保管も入れ替えも簡単
今回刺繍したのは2つなのでA4サイズのイラストボード2枚用意して、同じ額に収められるパネル状にした。
この状態にしておくと、
中身を入れ替えてすぐに飾ることができる。
パネルは20cm角なので、A4サイズのファイルホルダーやお気に入りの箱に入れて保管できる。
刺繍の腕はイマイチでもフレームに入れるとそれなりになる?かも。
写真を入れ替えるように簡単にパネルをチェンジできる。
『3wayましかくフレーム 20角』を刺繍額として使った感想
実際に額に入れてみて良いところと、気になるところをまとめると、
良かったところは、なんといっても刺繍作品を収められるフレームが781円(税込)で購入できること。そして本体自体が軽いので壁にもかけやすく、スタンドで立てて飾れるのも便利。
気になるところは、今回は問題なかったけれど、透明樹脂板をつけた状態だと、刺繍によっては厚みがもう少しないと潰れてしまうかもしれない。説明書によると前面の樹脂板をつけた状態で収納できる厚さは2.5mmなので、5mmくらいあればよいのになと思う。
総合的に考えたら、5が満点なら★★★★☆星4つ。今回は特に問題なかったけれど、いろいろな刺繍作品を収納する額(フレーム)としては作品を収める厚みが5mm程度はほしいのでこの評価。ただ、税込781円という価格、軽量でスタンドで立てて飾れることなど考えると優秀な商品だ。
刺繍図案プリントクロスをパネルにした感想とまとめ
今回刺繍した2つを額に入れてみて、セリアの「刺繍図案 プリントクロス」は筆者的には額に入れて飾るのが最適解だとわかった。総柄のものは他の使い方も良いのかもしれないけれど…
幸いこのシリーズは、内寸が20cm角のフレームを1つ用意して、同じサイズのパネルに仕立てておけば季節や気分に合わせて気軽に入れ替えて飾ることができる。また今後パネルの数が増えてもA4サイズのファイルホルダーなどに入るので、汚れずに保管もしやすい。
思わず衝動買いしてしまったまだ開封していないプリントクロスも出来上がったら、次回はイラストボードだけを用意すれば良いので、同じサイズのパネル状にし、額の中身を入れ替えて飾れるようにしたいと思う。