デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第97号は、スヌーピーグッズ「スマホスタンド②」(全2回)でスマホスタンドを完成させるのだけれど、カルトナージュのコツがいまいちよくわからなくて苦戦。
刺しゅう時計は「クレヨン」。図案はそんなに複雑ではないけれど、細かいサテンステッチで中をきれいに刺すのに時間がかかった。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利なものなどレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第97号はこんな感じ
第97号は10月14日(火)発売。

厚さ約1.4cm。

開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。

今号の内容とキット。

今号のキット。

今号のデータ
| 付属品 | 刺繍糸1種 厚紙 布 マジックテープ |
|---|---|
| 刺しゅう時計 | クレヨン |
| スヌーピーグッズ | スマホスタンド②(全2回) |
| スヌーピーコラム | スヌーピーがぬりえを好き って、知ってる?など |
早速始めていく。
「刺しゅう時計」の刺繍
今号は「クレヨン」。

制作時間のめやすは2時間。

クレヨンのまわりから刺していく。

右側の枝葉を刺して、

すべての枝葉を刺し終えたら、

クレヨンの中の細かい部分をを刺す。

次にクレヨンの中をサテンステッチなどで刺していく。

エメラルドグリーンで葉を刺して、

黄緑で葉を刺したら今号の出来上がり。

「刺しゅう時計」の刺繍完成
細かい部分のサテンステッチは、黒で刺した部分に被ってしまわないように加減するのが難しかった。

今号で刺繍したのは全体の中の赤で囲った部分。

刺しゅう時計が始まって17回目。残りあと3号で完成の予定。

スヌーピーグッズに取りかかる。
スヌーピーグッズ『スマホスタンド②』
今号は「スマホスタンド②」(全2回)で、スマホスタンドを完成させる。

制作時間のめやすは2時間。

まずは前号で先送りにしていた分も含め、製図のとおりに印をつけて布を裁断し、厚紙も裁断していく。

9.9mmとか8.4mmとかぴっちり線を引くのに使ったのはフリクションのボールペン。ただし、発売元のパイロットさんは布に使用しないでくださいといっているので、自己責任でお願いします。

本には書いてないけれど、布の裏表がわかりにくく、パーツも多いのでマスキングテープでわかるように印をつけた。

厚紙は印通りに裁断。

厚紙にもわかりやすいようにパーツにアルファベットを書いておいた。

布と厚紙の準備はOK。

布を厚紙に貼っていく。

Aのパーツはちょっと複雑。

表側を貼り終えたら、

本の順番にパーツを縫い合わせて組み立てていく。
パーツの裏表に気をつけて「コの字とじ」で縫い合わせるのだけれど、なにしろ縫いにくい。

全部を縫い合わせたら裏布を貼って、

所定の位置にマジックテープと屋根を貼り、

最後に一度出来上がりに組み立てて、位置を確認してからスヌーピーを貼って出来上がり。

スヌーピーグッズ『スマホスタンド②』完成
1mm単位でズレがないように布を裁断するのも気を使うし、パーツが多く「コの字とじ」で縫い合わせるのもやりにくかったので、出来上がるのに時間がかかった。
本の作り方を見ながらできる限り忠実に作ったつもりだけれど、カルトナージュのコツがよくわかっていないせいか、仕上がりはイマイチ。このシリーズで数回作ったくらいでは上手にできないのは仕方ないのだろうけれど…とりあえず形にはなってくれたのでよかった。

横からはこんな感じ。

反対側。

組み立てる前はこんな感じ。

実際に作ってみて気になったこと
印付け・裁断は慎重に
布の製図は6.9mm、7.6mm…など1mm単位で結構シビア。しっかりとはかって、きっちり裁断するのが大切なので、極細の線が引けるもので印付けすることをおすすめする。
筆者は「フリクションのボールペン」で印付けをした。発売元のパイロットさんは「布に使わないでください」といっているので、使用する際は自己責任でお願いします。

パーツに印をつけた
布や厚紙は、裏表がわかるように、そしてどのパーツかわかるように、マスキングテープにパーツのアルファベットを書いて貼りつけてから裁断した。

こうしておくと、間違えないので安心。

型紙にもアルファベットを書いておいた。

本の「全体の様子」をよく確認
本のとおりにパーツを縫い合わせたら、マジックテープや屋根を貼る位置をよく確認してから貼ることをおすすめする。確認には「全体の様子」の写真がわかりやすい。

手前のスヌーピーは邪魔?
出来上がったスマホスタンドは、手前にいるスヌーピーが可愛らしいのだけれど、スマホを置く時にスヌーピーを避けて置く感じになることと、画面にスヌーピーがかかってしまうのでスタンドに置いた状態でスマホはちょっと使いづらいかも…

小物の作り方が載っている
本には図案を使ったクロスステッチが載っていた。実物大の図案や作り方も写真付きであるので作ってみたい人にはわかりやすくて良いと思う。

必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- はさみ
- 定規
- 印付けペン
- ボンド
- 楊枝
- 手縫い糸
- 手縫い針
あったら便利なもの
指ぬき・シンブル
スマホスタンドを組み立てる際、パーツを縫い合わせる「コの字とじ」が針が通りづらくちょっと大変だった。
そんな時、針を押すのに便利なのが「指ぬき」や「シンブル」。筆者の愛用中のものは、使い込んでいるので当初の輝きはないけれど、左からセル巻皮指ぬき(メーカー不明)、中央は総目指ぬき(クロバー)、右がシンブル<縁付>(クロバー)。 クロバーの金属製の2つはサイズがいろいろあって自分に合う使いやすいものを選ぶことができるのでおすすめ。

ラバーシンブル・ラバーキャップ
スマホスタンドの「コの字とじ」の時に「指ぬき」などで針を押しても、今度は針を引き抜く指が途中で痛くなったりする…
そんな時のお助けグッズが『ラバーシンブル』や『ラバーキャップ』。針をつかんで布から引き抜くときに使う指サック。
今回はクロバーの『カラフルラバーシンブル』とLITTLE HOUSEの『LHラバーキャップ』の2つを使ってみたのでどんな感じか紹介していく。

まずはクロバーの『カラフルラバーシンブル 大・16mm』。他にもサイズ展開(小・14mm、ゆったりサイズ・18mm)があるので自分の指に合わせて選ぶことができる。

パッケージには「指サイズの目安」のイラストがあるので、イラストに指を重ねてサイズを選ぶことができる。

”布から抜けにくい針をつかんで楽に引き抜く人差指用のサックです。”
”針を引き抜くためのサックです。危険ですから針を押したり針先でつついたりしないでください。”

2個入りで通気穴があいている。

つけてみると内側に花柄模様の凸凹があって、少しゆるくても針を引き抜く時のグリップ力は問題なし。

もう1つはLITTLE HOUSEの『LHラバーキャップ』Mサイズ。こちらもS、M、Lの3サイズがあるので自分にあったサイズを選んで購入することができるのだけれど、特筆すべきは…

パッケージに空いている穴に指を入れてサイズを確認できること。

”この穴で適切なサイズをチェックできます。爪の根元から第一関節までを目安に合わせてください。”
これはわかりやすくて購入する時にとても参考になった。

”カドが多い六角型の突起が針をしっかりキャッチします。”
”本製品は、針をつかむためのシンブルです。針を押すと怪我をする場合があります。”

2個入。大きな穴が爪側にくるように装着して使う。指の腹側に突起がついていて、通気穴もあいている。

大きな穴が爪側にくるように。

針をつかみやすいようにつぶつぶの突起が外側についている。

2つを人差指に装着して使ってみて…

それぞれの良いところをまとめると、
| LH | クロバー | |
|---|---|---|
| 装着のしやすさ | ◯ | ◎ |
| フィット感 | ◎ | ◯ |
| 針のひっぱりやすさ | ◎ | ◯ |
| 着脱のしやすさ | ◯ | ◎ |
| 汚れやすさ | △ | ◯ |
正直どちらも甲乙つけがたい。針をひっぱることだけで1つ選ぶとしたら、指に吸い付くようにフィットして、突起が外側にありグリップ力も強いLHのラバーキャップの方が優秀。
クロバーのラバーシンブルは吸い付くようなフィット感はないぶん着脱がしやすいので、つけたりはずしたりする機会が多いと便利に感じる。
LHラバーキャップは唯一、指先の部分の汚れが目立つのが少し気になるけれど、外側に突起が出ていて針をひっぱりやすい構造なので仕方がないとも言える。

針をしっかりつかんでグッと引き抜きやすいのは外側に突起のあるLHのラバーキャップ、汚れが目立たず着脱しやすいのはクロバーのラバーシンブルといったところ。
どちらの商品にもサイズ展開があり、自分の指に合わせて選ぶことができるのでフィット感などあくまで筆者個人の感想になるが、少しでも参考になればと思う。
最後に今回紹介した商品は、針をしっかりとつかんで布から引く抜くためのサックで、針を押すために使うためのものではないのでご注意ください。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第97号の感想
「刺しゅう時計」の「クレヨン」は、まわりの枝葉を含め、細かい部分のサテンステッチが少し難しかった。
今号で完成した「スマホスタンド」は、なるべく忠実に本の指示通りに作ってみたけれど、あまりきれいに仕上げることができなかった。やはりカルトナージュの基本的な部分やコツがわかっていないからなのだと思う。それでも最終的にスマホスタンドの形にはなったので、ホッとした。
次号はいよいよシリーズ最後となるスヌーピーグッズ「スヌーピードール①」(全3回)が始まる。どんな感じになるのか楽しみ。
次号は10月28日(火)発売!


詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズHPを確認してください。
