【実践連載】「スヌーピー刺しゅう」第35号:顔巾着のボア生地は印付けも縫うのも厄介な難敵!

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デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第35号はスヌーピーグッズ「スヌーピーの顔巾着②」で巾着が完成する。フワフワのボア生地は可愛らしいけれど、扱いづらく印をつけるのも縫うのも難しい。タペストリーは「気球と雲」を刺繍する。

実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。

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『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第35号はこんな感じ

第35号は5月30日(火)発売。

厚さ約2.5cm。ここ最近では一番の厚さ。

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開封

表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。

入っているべきものはちゃんと入っていた。

今号のキットの内容。

今号のデータ

付属品

刺繍糸1種
内布
布(ボア)
フェルト
丸ひも

タペストリー刺繍

気球と雲

スヌーピーグッズ

スヌーピーの顔巾着②(全2回)

スヌーピーコラム

スヌーピーがウッドストックの気球に
乗ったことがあるって知ってる?など

 

早速始めていく。

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その1.タペストリーの刺繍

今号では「気球と雲」を刺繍する。制作時間のめやすはなんと4時間。前号までの5回が水兵さんシリーズで全て2時間半だったことを考えると久しぶりの大作だ。「気球と雲」だけれど、気球にはウッドストックが乗っている。

刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ35号より

まずは外側を黒で刺していく。

気球の外側を刺し終えたら、

ウッドストックをサテンステッチ。

気球の模様をサテンステッチして、

気球の内側をチェーンステッチしていく。

上半分が終わったら、

下半分を刺してチェーンステッチは終了。

気球の模様の青い部分にオレンジでストレートステッチ。

バスケットの中をサテンステッチ。

枠をずらして、雲を刺して完成。

タペストリーの刺繍完成

気球の内側が黒の線で仕切られていて、1つ1つのスペースがそんなに大きくないのでチェーンステッチは割とやりやすかった。ただ、量が多いので時間がかかった。

今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。

夏のタペストリーが始まって今号で16回目。だんだん出来上がってきた。

スヌーピーグッズに取りかかる。

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その2.スヌーピーグッズ『スヌーピーの顔巾着②』

本の制作時間のめやすは2時間半。今号で完成なのだけれど、生地がボアなので手こずりそうな予感。ミシンを使うか考えたけれど、巾着自体が小さいので手縫いで作ることにした。

刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ35号より

まずは前号で裁断していなかった表布を裁断して、ボア生地にアップリケする部分に印をつける。

フェルト生地に型紙をセロハンテープを貼って裁断する。これは鼻のパーツ。

鼻の白でステッチする部分に印をつけて、

サテンステッチをする。

眉・目・鼻をアップリケする。

黒のボア生地裏に耳の型紙で印をつける。この印付けがちょっと大変で、すんなり印がつかない。

白のチャコペンで裁断する線の印をつけたところ。これから更に縫う線の印をつける必要がある。

印をつけ終わったら裁断して、耳を半返し縫いで縫う。

表に返す。

耳と本体を縫って表に返す。

入れ口部分を縫う。

裏側はこんな感じ。

内布を作って、本体に縫い付ける。

紐を通したら完成。

裏側。

紐を引くとこんな感じ。

裏側。

『スヌーピーの顔巾着②』完成

ボア生地は印をつけるのも、縫うのも厄介で出来上がるまでに思ったよりも時間がかかった。まぁまぁの仕上がりといったところだけれど、結構大変だったので作り上げることができて良かった。

裏側はこんな感じ。

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実際に作ってみて気になったこと

今号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。

1.タペストリーのチェーンステッチは根気が必要

気球の中が黒の線で区切られているので、広い面積をチェーンステッチで埋めるよりは気持ちは楽だったけれど時間がかかった。

その分、刺し終えたときにはやりきった充実感がある。

2.スヌーピーの顔巾着のボア生地は縫うのが難しい

ボア生地自体は柔らかいので針の通りは良いけれど、生地の特徴であるフワフワが厚みがあってずれやすい。特に顔のアップリケは、フェルトをボンドで仮止めしても、たてまつりをする時に注意しないと曲がりやすい。ずれると顔のバランスが微妙におかしくなるので、縫っている最中に曲がっていないか良く確認しながら縫う必要がある。

3.黒のボア生地は印付けが大変

白のボア生地はまだともかく、黒のボア生地の裏に印をつけるのは手こずった。白のチャコペンを使ってもすんなりきれいに印がついてくれない。もし、白のチャコペンがなかったらもっと大変なことになる。

本のアドバイスには「白のチャコペンがないときには、縫い代をつけた型紙を作り、セロハンテープで布(ボア裏)に貼って切りましょう。」とある。これだと白のチャコペンがなくても切れるのかもしれないが、ペンがなければ縫う線の印はつけられない。そう、白のチャコペンがないと縫う線の印はつけられないのだ。

刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ35号より

白のチャコペンで裁断する線の印をつけたところ。ここからさらに縫う線の印をつけて裁断した。白のチャコペンを使っても印付けは厄介作業だった。

4.巾着の内布が表に透けてしまうのはわざとなのか?

この内布、以前に作ったカルトナージュボックスの内布と同じ布だと思われる。縫い付ける前から嫌な予感はしていたけれど…

やっぱり表に透けてしまう。わざと透けるのを見越してこの内布を選んでいるのか?ちょっとデアゴスティーニさんの意図がわからない。

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あったら便利なもの

説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。今号のスヌーピーの顔巾着ではキット以外にいろいろな道具を使う。

キット以外に必要なもの

  • ハサミ
  • 定規
  • 型紙を写す紙(またはコピー)
  • アイロン
  • セロハンテープ
  • チャコペン
  • ボンド
  • ひも通し

あると便利なもの

・まち針
ボア生地は縫い合わせるのが特に厄介なので、まち針でずれないようにとめておかないと難しい。

・先の細い切れ味の良いハサミ
アップリケのフェルトのパーツを裁断する時、特に眉は小さく細いので小回りのきく切れ味の良いものがおすすめ。

・黒い手縫い糸
黒いボア生地で耳を作る時に、本ではキットの生成り色の手縫い糸を使う指示だけれど、黒の手縫い糸を使った。

・白のチャコペン
黒のボア生地に印をつけるのに使った。これがないと今号は大変だと思う。筆者の使用したものはこちら。

左がクロバー「アイロンチャコペン白替芯2本入」、中央はクロバー「アイロンチャコペン白」本体(使用中なのでパッケージに入っていない)、右がアドガー「チャコエースホワイトA」。

パッケージ入った状態のクロバー「アイロンチャコペン白」はこちら。アイロンや水で印が消える。希望小売価格440円(税込)。

クロバーHPより

そしてクロバー「アイロンチャコペン白」は替芯が販売されている。2本入りで希望小売価格550円(税込)。

芯を取り替えるのに必要な金具付き。

アドガー「チャコエースホワイトA」は、つけた印が1〜4日で自然に消えて、すぐに消したいときはアイロンか水で消すことができる。標準価格320円(税抜)。

2つを比べてみると、

大きな違いはペン先。上のクロバー「アイロンチャコペン白」はボールペンタイプで、下のアドガー「チャコエースホワイトA」はペンタイプ。

筆者は細かい印をつける時には、クロバー「アイロンチャコペン白」を使い、ボールペンタイプでは印がつきにくい生地の場合は、アドガー「チャコエースホワイトA」と使い分けている。ちなみに今回黒のボア生地の印付けには両方使った。

黒い布や濃い色の布用のチャコペンは、1つ持っていると何かと便利。いろいろな種類があり、価格はお店によって違うことがあるので、チェックしてみることをおすすめする。

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『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第35号の感想

タペストリーの刺繍は「制作時間のめやす4時間」のチェーンステッチで面を埋めるボリュームのあるモチーフだった。8つに区切られた気球の内側を1つ1つ埋めていくのは時間はかかったけれど、そのぶん出来上がったときは充実感があった。

「スヌーピーの顔巾着②」は、手縫いで仕上げたけれど、巾着の構造自体は単純で難しいわけではない。ただ、ボア生地がゆえに印付け、アップリケ、縫い合わせの全てがやりづらく思ったよりも仕上がるまでに時間がかかった。苦戦しながらも無事に作り終えることができて良かった。

次号はスヌーピーグッズ「ピンクッション①」(全2回)が始まる。犬小屋の形のピンクッションはどんな感じになるのか楽しみ。

次号は6月13日(火)発売!

詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。

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