いつも激安商品のレポばかりをしている当サイトだが、今回は高級テイクアウトの食レポをお届けする。
事の発端はホテルメトロポリタングループで、利用できるギフト券をもらったことだった。昨年から現在にいたるまで、旅行も外食も自粛しているので利用できないでいた。
利用期限が迫ってきた、どうしようかと思っていたら、東京ステーションホテルにあるレストラン「ブラン ルージュ」の味をご家庭で楽しめる「黒毛和牛サーロインステーキ」と「クラシックスイーツ」というテイクアウトを発見!
「よし、折角だし食レポついでに購入してみるか!」と、自腹なら絶対ありえない買い物をしてしまった。
その結果、ある恐ろしいことに気づいてしまった……。
高級テイクアウトの内容
由緒正しき東京ステーションホテル内にある、レストラン「ブラン ルージュ」のテイクアウトというだけで、きっと美味しいに違いないと予想がつくだろう。だが、美味しさ=お値段の高さだ。今回購入したものはコレだ。
- 黒毛和牛サーロインステーキ500g ソースジャポネーズ 7,800円(税込)
- ニューヨークチーズケーキ 1,980円(税込)
合計金額:9780円(税込)というセットだ。
黒毛和牛サーロインステーキは500gでソースジャポネーズというソース付き。2〜4人前のようだ。
13センチのホールケーキは「ニューヨークチーズケーキ」と「クラシックガトーショコラ」の2種類がある。チーズケーキ好きなので「ニューヨークチーズケーキ」に決定。
「ご予約はご利用の前日まで、オンラインまたはお電話にて承ります。(事前予約制)」とあるので、早速電話で注文!今回は明日の夕方に受け取ることで無事注文完了。
秒で稼ぐような人々にとっては、大した値段ではないだろう。しかし、筆者のような一般ピーポーには清水の舞台から飛び降りるような値段だ。自腹でもないのに、ガタガタ震えながら購入した。
訪れたお店のデータ
- 店名:レストラン ブラン ルージュ
- 営業時間:
- ランチ:11:30〜15:00 (14:00 L.O.)
- ディナー:17:30〜22:00 (21:00 L.O.)
- 2021年4月時点の営業時間(※状況によって変わる可能性があります)
- ランチ:11:30~15:00 (14:00 L.O.)
- ディナー:17:00~20:00 (19:00 L.O.)
- 住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9−1 東京ステーションホテル 2F
- TEL:03-5220-0014 (11:00~20:00)
- ドレスコード:スマートカジュアル(男性のショートパンツ、ランニングシャツ、サンダルでのご来店はお控えください)
- 公式HP
いざ、東京駅へ!
翌日、東京駅へ向かう。目指すは「丸の内南口」だ。
改札を出て上をみると、まるでパトラッシュと一緒に天に召されるような気分になる。だが、高級テイクアウトを食べる前に死ぬわけにはいかない。
改札を出て左側に入り口があるのだが、遠くからだとよくわからない。あれかな?
近づくと、入り口を発見。
実は最初、外の「東京ステーションホテル」の正面入り口から入って、レストランに行くのだと勝手に思っていた。
もちろん正面入り口からもレストランには行けるが、HPのアクセスにある入口はフロントを通らずにレストランに直接いくことができるこの入口のことだった。もう入り口からして高級感があり、自分が場違いではないかとソワソワしてしまう。
中に入って、南エレベーターで2Fへ。
そしてレストラン「ブラン ルージュ」に到着だ。
落ち着いた雰囲気のエントランス。会員制バーみたいな床にロゴが投影されている。ハンパなく高級感ありまくりぃぃぃ!
「自分はこのレストランに相応しい人間……」と無理やり言い聞かせ深呼吸をしてから中へ。だが、そんなニワカをあっさりと駆逐するやりとりが、この後待ち受けているとは思ってもみなかった。
それは無事商品を受け取り、支払いを済ませた後の会話だった。ふと、ステーキの温めなおし方が気になったので聞いてみたのだ。
自分:「温め方の説明書は中に入ってますよね?」
店:「いいえ」
は?まさか、世の中のブルジョワマダムや秒で稼ぐ紳士たちは、肉の温め方なんて自宅のシェフに任せるから構わないのか?いやいや、我が家に肉の温め方を知っているシェフなどいないぞ。これは恥を忍んで聞くしかない。
自分:「美味しくいただきたいので、どうやって温めるのがよいか教えて欲しいのですが…湯煎で何分とか…」
店:「湯煎でもいいですが、電子レンジで温めれば簡単ですよ」
え、ひょっとして世の中の上級国民たちの自宅には、ステーキを適切な温度で温めなおしてくれる電子レンジがあるのか?我が家にはショボい電子レンジしかない。ステーキを温めなおしたら、間違いなくカッチンコッチンの靴底みたいに変えてくれるだろう。
自分:「電子レンジで温めなおすと硬くなりませんか?大丈夫ですか?」
店:「心配なら湯煎で…」
自分:「よかったら湯煎で何分くらい温めたらいいのか、教えてもらえると助かります」
店:「シェフに聞いてきます」
すまない、支配人。我が家にはシェフもいなければ、ステーキを適切な温度で温めなおしてくれる高級電子レンジもないんだ。余計な手間をかけさせてしまって大変申し訳ないが、超一流シェフのアドバイスが自分には必要だった。
店:「70~80℃で10分~15分です」
無事に温め方を教えてもらい、これでひと安心だ。ステーキの場合、店で食べると焼き加減を聞かれるくらいだし、温め方は重要なはず。自宅にシェフも高級電子レンジもない自分にとって、これはぜひ聞いておきたいことだった。
東京ステーションホテルのレストラン「ブラン ルージュ」のシェフのアドバイスなら間違いない。ありがとう、シェフ!そして支配人、手間を取らせてすみませんでした!
購入してきたものを開封
受け取った保冷バッグは、見るからに品の良いバッグだ。保冷用のマイバックとして使えるかもしれないと一瞬思ったが、業務スーパーの冷凍食品を入れるにはあまりに豪華すぎるのが難点だ。
中を見るとプラスチックのフォークやナイフ、スプーンなども入っている。ステーキを温めてすぐに食べれる仕様だ。
「黒毛和牛サーロインステーキ」は真空パックされていて、ソースジャポネーズは別添えの容器に入っている。
「ニューヨークチーズケーキ」には、東京ステーションホテルのロゴがあるぞ。
よし、恒例の計測だ!
ステーキはパッケージ込みで514g。HPに書いてあった重さに偽りはなかった。なかなかサイズ感がある。
大きさは長いところで約25㎝もあった。
ケーキは直径約13〜14㎝。こちらもHP上に書いてあった大きさに偽りなしだ。
ステーキは70~80℃で10~15分湯煎すると教えてもらったので、しっかり温度計で測りながら13分温めた。ソースもちゃんと温めてみた。
切ってみると厚みは約3㎝もある。うーん、結構厚みがある。
ミディアムレアぐらいの焼き加減になっている。
教わったとおりにしたお陰で、火も通り過ぎずちょうどいい感じにできた!
サーロインステーキの実食!
赤身は柔らかく、火の通り加減もちょうどよい。脂の部分も甘く感じて美味しい!脂っこすぎて胃にもたれるなんてことはなく、お肉を食べる箸が止まらないうまさだ。
赤身と脂のバランスのよいサーロインステーキだ。ソースは醤油ベースのガーリックのきいたソースでお肉の味を引き立ててくれる。ただ、2~4人前のお肉のボリュームに対して、ソースの量はもう少し多いと嬉しい。
個人的にはパンよりご飯にあうソースだと思ったので、ステーキ丼にアレンジしてみた。これが大正解!とっても美味しかった。
ニューヨークチーズケーキの実食!
1/4に切ったらパックマンみたいになってしまったが、デザートも食べてみることに。
見た目では黒いバニラビーンズ?的なものが見える。
チーズケーキの種類としては、レアチーズケーキに分類されるだろう。
甘さ控えめで酸味があるすっきりとした味。表面はゼラチンのようなものでコーティングされてテカっていた。
上の部分はチーズというよりも、どちらかというとカスタードクリームっぽい味だ。土台の部分は薄めで、こちらもクリームを邪魔しない味になっている。
ステーキを食べた後に食べるには、すっきりとした甘さでよい。
食べた正直な感想
良い意味でHP内の写真とおりの、ステーキとチーズケーキだった。特にお肉のボリュームは、写真に偽り無し!さすがホテルのレストランだけあって、味も納得のウマさだった。
辛口になってしまうが、「ニューヨークチーズケーキ」は、チーズケーキ好きの筆者には可もなく不可もない味で、このお値段の価値は感じられなかった。
では500gの7800円(税込)の「黒毛和牛サーロインステーキ」のコスパはどうなのか?
確かにお店で食べようととしたら、この値段では食べられないだろう。そういう意味ではコスパはいいし良心的だ。ただ、やっぱりステーキはお店で焼き立てを食べたほうがウマい。
これを言ったら元も子もないが、ステーキを温め直している時にふと気づいてしまった。500gで7800円くらいの肉を買ってきて、自分で焼けばよくないか?と。
同じテイクアウトするなら、例えば、ビーフシチューのようなメニューの方が、テイクアウトとしては向いている気がする。なぜなら、自宅ではホテルのシチューの味は再現できないだろうし、温め直しても美味しいので。
結論として、今回のステーキはとても美味しかったが、次回もしテイクアウトするなら、別のメニューを選択するだろう。
これからもしばらくの間は、外食を自粛すると思うので、美味しそうなテイクアウトメニューとめぐり合えたらまた試してみたいと思う。