デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第53号はスヌーピーグッズ「ペンスタンド①」が始まる。
タペストリーは「スパイクとカボチャ」。前号から続く複雑なモチーフのサテンステッチが多く、なかなか先に進まず苦戦。
そして、今号には48号に関する『お詫び』が載っているのだけれど、どうもおかしいところがある。どこがおかしいのか写真付きで解説する。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第53号はこんな感じ
第53号は2月6日(火)発売。
厚さ約1.4cm。
開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。
今号のキットに入っているべきもの。
今号のキットの内容。
今号のデータ
付属品 | 刺繍糸2種 プリント済み布 布(赤) |
---|---|
タペストリー刺繍 | スパイクとカボチャ |
スヌーピーグッズ | ペンスタンド①(全2回) |
スヌーピーコラム | スヌーピーのきょうだい・ スパイクは砂漠で暮らしている って、知ってる?など |
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号は「スパイクとカボチャ」。
制作時間のめやすは前号に続き3時間。前号も3時間では終わらなかったから、今号も終わらないな…
カボチャの葉の外側をバックステッチしていく。
葉の中の細い線を刺す。
カボチャとスパイクの外側を刺したら、
スパイクの顔など刺していく。目が難しい…
カボチャの中の線とカボチャの右側の小さな葉っぱを刺して、
葉の中を3色の緑でサテンステッチする。細かい部分は複雑で難解。
スパイクの帽子の中、ひげ、首輪など刺してスパイクを仕上げたら、
最後にカボチャの中をオレンジで刺して今号の出来上がり。
タペストリーの刺繍が完成
葉っぱの複雑なサテンステッチに大苦戦。カボチャの中のサテンステッチやスパイクの目も難しく、想像以上に時間がかかった。
前号と今号でモチーフ全体が出来上がった。想像以上に大変だったけれど、どうにか仕上げることができて良かった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
秋のタペストリーが始まって15回目。
スヌーピーグッズに取りかかる。
その2.スヌーピーグッズ『ペンスタンド①』
今号は「ペンスタンド①」。スヌーピーを刺繍して表布を作っていく。
制作時間のめやすは1時間半。
黒でスヌーピーを刺したら、
タイプライターを刺して、首輪を刺したら刺繍の出来上がり。
次に刺繍した布と赤い布を裁断して縫い合わせていくのだけれど、
キットの布はほつれやすい感じ。
ほつれやすいことを考えるとこのように仕上げた状態で次号まで保存しておくのがいまいち不安なので、
裁断と縫い合わせるのは次号で組み立てる前にすることにした。なので今号はここまで。
『ペンスタンド①』完成
刺繍は特に難しいところはなかった。前述の通り裁断と縫い合わせは次号に持ち越すことにしたので、時間もそんなにかからず終わらせることができた。
実際に作ってみて気になったこと
1.タペストリーの刺繍のサテンステッチは複雑で難解
カボチャの中を縦にサテンステッチするのも難しかったけれど、一番手こずったのは葉のサテンステッチ。細かく複雑で途中でこれで合っているの?と確認したり、やり直したりで時間がかかって大変だった。スパイクの目のフレンチナッツステッチは1回勝負でやり直しがきかずもう少しうまくできたかも…とちょっと残念。
本の「制作時間のめやす」が前号・今号で計6時間というボリュームのあるモチーフで、実際に何時間かかったのか考えたくもないくらい時間がかかったけれど、無事に仕上げることができて良かった。
2.ペンスタンドの表布の裁断などは次号へ持ち越すことにした
前述のとおり、本来は下の写真の工程までが今号だったのだけれど、
布がけっこうほつれやすいので、次号で組み立てる前に裁断と縫い合わせをすることにした。
番外編①:本に『お詫び』が載っているけど、なんか変だぞ
今号の本の2ページの下には『お詫び』が載っている。48号のメガネケースのキルト芯の製図の寸法に誤りがあったことについて書いてある。
今回お詫びしているのは48号のキルト芯の製図の寸法が[図1]で、18.4cmではなく16.9cmでしたということ。そして右の[図2]は表布にキルト芯を貼る位置はこのようになりますという図。これですべて問題なさそうだけれど、右の図が変だぞ。どこがというと[図2]右側の2.3cmという部分。
48号の製図(下の写真)で確認する。表布の寸法は21.5cm(下の写真オレンジの枠内)。そしてキルト芯を16.9cmに訂正すると、
48号の接着芯を貼る位置を示した図(下の写真)を確認してみると、右側は3.8cmあけるよう書いてある。この図はこのままで良いはず。なぜかというと、計算してみればわかる。茶色の表布の寸法が21.5cmで正しいキルト芯の寸法が16.9cm。下側を0.8cmあけて貼るので、バネ口金のつく側は
21.5(表布)−0.8(下側のあき)−16.9(キルト芯)=3.8 なので、バネ口金側のあきは3.8cmとなるからだ。
つまり『お詫び』(下の写真)はキルト芯の寸法を16.9cmと訂正すれば[図2]は不要だったのでは?もし載せるのなら、バネ口金をつける側のあきは3.8cmにしないと辻褄が合わない。
正しくはキルト芯を16.9cmで裁断し、表布に貼る位置はバネ口金を入れる側は3.8cm、下側は0.8cmあけるということだと思う。
実際に筆者が作った時、キルト芯の寸法が表布と合わないのでだいぶ混乱した。最終的に印をつけ直し、
自己判断でキルト芯をカットした。今回の『お詫び』でそれが間違っていなかったことがわかって良かった。
キルト芯が長い状態でも作ることはできるけれど、バネ口金を入れる部分に厚みが出てスッキリしないので、正しい寸法で作ることが望ましいと思う。
詳しくはこちらで書いています。
番外編②:ライナップ一覧が更新された!
今年の1月作成の今後のライナップ一覧はこちら。次号でペンスタンドが完成したあとは、約2ヶ月、5号かけて「トートバッグ」を作るらしい。写真があるのはこの「トートバッグ」のみで、その後「スヌーピーのミニドール」「ピンバッジ」「チャーリー・ブラウンのミニドール」となっているが写真はないのでどんな感じなのかはわからない。
必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- アイロン
- ハサミ
- まち針
あったら便利なもの
針みがき
針の通りがあまり良くない時に使う「針みがき」。針を磨く前と後の針の使用感がまるで違うので、最初に使った時はびっくりしたけれど、今はなくてはならない存在。
筆者が愛用しているのは『クロバー 針みがき付ピンクッション はりねずみ』税込990円(希望小売価格)。針を刺すと「はりねずみ」みたいになるピンクッションに尻尾?の形の針みがきがついている商品。
ピンクッションに針みがきがついているので、針の通りが悪いなと思ったらすぐに針を磨けるのが便利。小ぶりで手元に置いてもじゃまにならず、はりねずみの体全体に針を刺せるのが思いのほか使いやすいおすすめのアイテムだ。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第53号の感想
今号のタペストリーは、カボチャの中や葉の向きに合わせて複雑なサテンステッチは難しく何度もやり直して想像以上に時間がかかった。前号・今号の2号にわたって仕上げるボリュームのあるモチーフだったけれど無事に仕上げることができて良かった。
グッズの「ペンスタンド①」は、スヌーピーとタイプライターの刺繍をして特に難しいところはなかった。前述の通り、布がほつれやすいので裁断や縫い合わせを次号に持ち越すことにした。
そして現在53号を作り終えたタイミングで48号の『お詫び』が載っていたのは、その当時悩んで自己判断でやったことが間違っていなかったと確認できて良かった反面、お詫びの内容にあれ?という部分があり微妙な気持ちになった。
次号はスヌーピーグッズ「ペンスタンド②」(全2回)でペンスタンドが完成する予定。どんな感じになるのか楽しみ。
次号は2月20日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。