デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第4号はどんな感じなのか?今号には「刺しゅうの基本ノート」がついてきて、前号から続きの「ミニフレーム」が出来上がる。
今号は比較的簡単な刺繍だと思い、気楽な気持ちで進めていると小さなウッドストックさんに悪戦苦闘することになった。
実際に作ってみて気づいたことなどをレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第4号はこんな感じ
第4号は3月22日(火)発売。今号からは定期購読を申し込んだ書店で発売日に購入した。

購入して最初に思ったのは本が薄くて軽いこと。そしてカタカタ音がする。前号までと比べてみるとこんな感じ。
今までとはあからさまに薄いので、同じ¥1390(税込)でもちょっと安っぽく感じる。

今号からはビニールでくるまれているので、前号までのようにキットの中身は確認できない。きちんと入っていてくれ〜と思いながらビニールを剥がすと、あれ?

ダンボールの箱にスヌーピーの表紙のカバーがしてあって、一番下に本があるという仕様だ。

全員プレゼントの応募券(赤い三角)はこのカバーの上の部分。

開封
ダンボールの箱を開けていく。

中はこんな感じで入っている。箱がカタカタ音がしたのはこういうことだったのね。今回は壊れるようなものがないからか、中身がが動かないように固定されていない。

今回のキットの中身。今までで一番しょぼい内容な気がする…

入っているべきのものはきちんと入っていた。

「刺しゅうの基本ノート」
せめて「刺しゅうの基本ノート」が充実していてくれることを期待したい。
「刺しゅうの基本ノート」の目次。

期待しながらペラペラ見てみると、う〜ん。各号で記載されているそれぞれのステッチの説明と同じような気がする。ノートだからといって、特別に詳しく細かく説明されているわけではない。
本で使わるるステッチのダイジェスト版といったところ。1冊になっているのは便利かもしれないけれど、「特別付録」と銘打つほどの代物ではない。諸々の事情はあるのだろうけれど、刺繍をする最初の号についているべきもののような気がする。
その1.タペストリーの刺繍
今号ではスヌーピーとウッドストックを刺繍する。制作時間の目安は2時間なので、難しさのバロメーターとして考えると、前号のタペストリー刺繍も2時間だったので、同じくらいの難しさということかな。
「用意するもの」をみて思い出した。この中の下2つ、刺繍枠(ネジが固い)と刺繍針(折れた)は使えないことを。自前の刺繍枠と刺繍針を使って刺繍を始める。

スヌーピー無事終了。

ウッドストックのサテンステッチも終わって、あとは目と口。

本のアドバイスを参考にして、目と口…
目と口…難しい…
図案をよ〜く見てやってみる…全然上手くできない…
「サテンステッチのすきまから図案線の位置を確認しましょう」なんて、無理です。
縫ってはほどき、縫ってはほどきを何度も何度も繰り返すうちに、土台のサテンステッチがおかしくなってしまいそうになる。
もうダメだ、妥協しないと終わらない無限地獄に陥る。難しすぎる!!

その後も格闘が続き、もはや何回やり直したのかわからない。
もう、これでいい。これで妥協する!ウッドストック嫌いになりそう…

満足いく出来ではないのがちょっと残念。気が向いたら別の機会にやり直そう。

無事タペストリーの刺繍完成
今号で刺繍したのはタペストリー全体のこの赤い丸の部分。まだ先は長い。

その2.ミニフレームの刺繍をして仕上げる
ミニフレームは前号からの続きで今号で完成する。制作時間のめやすは2時間。今号のタペストリーの刺繍と同じ時間、ウッドストックの悪夢はないので安心して始められる。
ミニフレームは、アルファベットの部分は4本どり、周りの枠は5本どりで刺繍をする。ちょっと太い針(私物)を使って刺繍を始める。
このシリーズで初登場のフレンチナッツステッチ。

ステッチのやり方は本の最初に説明が書いてある。筆者はやったことがあるので練習はしていないが、何回針に巻くんだ?大きさがそれによって変わるし、このステッチほどいてやり直しが難しいからどうしようか?
他の刺繍の本をいろいろ見ると「基本は2回巻き」が多いので、2回巻きでやろう!

これが4本どりの2回巻きのフレンチナッツステッチ。ちょっと大きい気もするが、これで行く!

バタバタしてフレンチナッツ何回巻き問題をクリアしたと思っていたら、なんと前のページの「実物大の図案」にところに「1回巻き」って書いてある。
うかつだった…そうか、詳しい写真付きの工程の説明に書いてなくても別の場所に書いてあるってことがあるんだね…気づかなかったよ。

周りの枠の部分も刺繍が終わり、スチレンボードに張り終わったので、あと少し。

グログランリボンを43cmに切って側面に貼り付けるのだが、リボンはきっちり折り目がついていて、引っ張ると少しのびる。
正確な長さに切れるか怪しいし、長さが足りないと残念なことになるので、一周貼り付けて最後に切ることにする。楊枝はボンドを均一に伸ばすのに使う。

ミニフレーム終了。

番外編:キットの刺繍針は2〜3本どりの7番
今回の「ミニフレーム」の刺繍部分は4本どりと、5本どり。自前の針を使っているから気にならなかったけれど、そういえば、キットの針は1本のみで、2・3本どりでちょうどよさそうな針だった気がするぞ。
「刺しゅうの基本ノート」の針の目安に書いてあった。キットの針は基本の7番。つまり2・3本どりに適している。この表によると4・5本どりは5番の針となる。
「糸の本数や、手の大きさによっても使いやすい針は変わるので、いろいろ揃えてみるのもいいでしょう。」なんて書いてある。今回のミニフレームの刺繍では5番が適切でも、キットには入っていないので、使いやすい針で刺繍したい人は自分で用意してねってことだ。

キットの針は折れてしまったので、クロバーの「フランス刺繍針で比べてみる。キットに入ってくる7番(以下No.7とする)は細い方で、太い方は5番(以下No.5とする)で4・5本どりに適した針。
刺繍針は数字が大きくなるほど細くなる。

下の写真は5本どりの糸を通す時(二つ折りになって10本)と、糸を通したところ。
No.7は糸が針穴がいっぱいいっぱいで窮屈な感じ。針が細い分、刺繍している時に糸の通りが布に少し引っかかるような気がする。
No.5は糸に対して針穴に余裕があり針も太いので、布に糸が引っかからず糸通りがスムーズで刺繍がやりやすい。

ちなみに筆者の使っている針はクロバー。使いかけなので本数は少なくなっているが、右は使用頻度の多いNo.7の12本入り。左はNo.3〜9までが各2本計14本入ったアソートタイプ。

実際に作ってみて気になったこと4つ
第4号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。
1.ウッドストックの顔は激ムズ
ウッドストックの顔はサテンステッチの上に、約5mm×5mmの中に数針のステッチで目と口を表現する。ほんの少しの違いで似て非なるものになってしまう。これが難しかった。
アドバイスを参考にしたけれど、サテンステッチのすきまから図案線を確認してなんてよくできないし、何回もほどいてやり直しているうちに、土台のサテンステッチがおかしくなりそうになった。
きりがないので最終的に妥協して終わらせた感じ。気が向いた時にやり直そうかなと思う。ウッドストックに罪はないけれど、今回の大きさでこの表情は筆者には激ムズだった。

2.キットの刺繍針は4・5本どりに適した針ではない
すでに書いた通り、キットの針は2・3本どりに適した7号の針。もちろん、その針で刺繍はできるが、快適さの問題。4・5本どりに適した5号の方がやりやすかった。
「初心者でも楽しめるキット付き」が売りなら、本の中で使用する糸の本数に適した刺繍針は入っていてほしいところだ。
今後、刺繍針がキットに入ってくることがあるのかわからないが「糸の本数や、手の大きさによっても使いやすい針は変わるので、いろいろ揃えてみるのもいいでしょう。」と書いてあるところをみると、使いやすいのが欲しかったら自分で買ってねっていうことなのかもしれない。
3.布をフレームに仕立てる時の折り方の説明が少ない
フレームに仕立てる時に、スチレンボードに布を張るのだけれど、四隅の角をぴっちり折らないときれいに仕上がらない。角をきれいに出す折り方は特に詳しくは書かれていなかったので、ちょっと手間どった。もう少し具体的な折り方の説明があると助かる。
4.「刺しゅうの基本ノート」は可もなく不可もなし
一冊のノートにまとまっているところは良いところだけれど、それぞれのステッチのやり方はむしろ各号の本に載っている説明の方が詳しい。ノートには載ってないが、本には載っていたりすることがあるので、微妙な感じだ。ただ、これから先の号で大活躍する日がくるかもしれないので、今の時点ではなんとも言い難い。
あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類とあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
ハサミ
定規
アイロン
タオル(仕上げのアイロンがけに使う)
アイロン台
印付けペン
楊枝(ボンドをのばすのに便利)
あると便利なもの
5号(No.5)の刺繍針
今号のデータ
付属品 |
刺しゅうの基本ノート |
---|---|
タペストリー刺繍 | ウッドストックを抱いた スヌーピー |
スヌーピーグッズ | アルファベットと枠を刺繍して フレームに仕上げる |
スヌーピーコラム |
スヌーピーの犬小屋、実は |
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第4号のまとめと感想
実際に作り終えて第4号の良いところと残念なところをまとめてみた。
- キットのボンドは先が細く使いやすい
- キットの刺繍針は今回の一部の刺繍の糸の本数に適さない
- 特別付録「刺しゅうの基本ノート」は期待以上の代物ではなかった
- 今号から箱やパッケージも簡易的なものに変わり、キットの内容も1390円は高く感じる
次号第5号は4月5日(火)発売!

詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。
今号はもっと簡単に刺繍を終わらせることができると思ったが、ウッドストックの顔に大苦戦。最終的に妥協する結果になってしまった。
次号の第5号ではいよいよパンチニードルが登場すると思われる。パンチニードル初心者の筆者がどこまで作れるのか?本と動画の詳しい説明に期待したい。