デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」秋のタペストリーを市販されている額(フレーム)に入れてみた。購入した商品と額に仕立てた方法など紹介していく。
オリジナルのタペストリー額はもう購入できない
以前、デアゴスティーニではオリジナルのタペストリー額が販売されていた。
受付期間は2022年5月2日までだったので、現在は購入できない。なので、市販のフレームを用意する必要がある。
市販の額(フレーム)でフィットするのはどれ?
デアゴスティーニの「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」のタペストリーは、できれば春夏秋冬同じ種類のフレームに入れたいと思い、春のタペストリー用のフレームを探した時に以下の条件で探した。
- 同じ種類で複数のサイズ展開をしているもの
- 数年先も販売されていそうな定番のもの
- 刺繍が潰れないもの
- タペストリーを額に仕立てるための台紙が入っているもの
最終的に行き着いたのは4つすべての条件にあう、日本製の刺繍糸の老舗メーカーOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム。
なので今回は同じシリーズのどのサイズか選ぶだけ。秋のタペストリーの刺繍された部分を測ってみると約35×26cmなので、春の時と同じ「W-41(白木)」、額内径36.4×29.7cmにした。色違いでW-42(ブラウン)、W-46(ホワイト)がある。2024年9月時点で、オリムパスHPの価格は4180円(税込)。
春と秋はOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-41(白木)」。夏は同じシリーズの1つ大きなサイズ「W-62(白木)」を選んだ。
刺繍用フレームはどこで買う?
Olympus(オリムパス)刺繍用木製フレームW-41(白木)は、大きめの手芸店で取り扱っていることがある。春の時は「ユザワヤ」さんで実物を見て購入した。
今回は春で使ってどんな商品かわかっているので、ネットで購入した。ショップにより価格にばらつきがあるようなので、送料を含めいくつか比べてみることをオススメする
メーカー | オリムパス(Olympus) |
品番 | W-41(白木) |
サイズ | 額外径418×351mm 額内径364×297mm |
価格(HPより) | 4180円(税込)2024年9月時点 |
開封
箱を開けるとこんな感じ。
注意書きと額を壁にかけるための紐が入っている。
額の透明な板はガラスではなく、ペット板なので軽い。
フレームを取り出すとこんな感じ。
裏板を開けると中にはペット板を保護する白い紙とグレーの厚紙(台紙)が入っている。
フレーム以外に用意するもの
秋のタペストリーの額の仕立て方は本に載っていないので、春のタペストリーの額の仕立て方(第20号)を参考にした。
「用意するもの」が書いてあるけれど、シンプルすぎるので、
筆者が使ったものを参考まで書いておく。
必要なもの
- 額(フレーム)
- アイロン
- アイロン台
- 白いタオル
- 定規
- 印付け用ペンなど
- 縫い針
- 手縫い糸またはミシン糸
- ハサミ
仕立ててフレームに入れる
秋のタペストリーの仕立て方は「春」と同じで大丈夫なので、第20号を参考にします。
以下、説明の中で一部、春のタペストリーの写真を使っています。
工程はこの通り。
- タペストリーにアイロンをかける
- タペストリーに縫う印をつける
- 縫って布を張る
- 額に入れる
タペストリーにアイロンをかける
最初にタペストリーにアイロンをかける。アイロン台の上に白いタオルを敷いて刺繍面を下に置いてアイロンをかける。(刺繍が潰れないようにタオルを敷く)
フレームからグレーの台紙を取り出す。
タペストリーに縫う印をつける
表の刺繍部分の中心と台紙の中心を合わせて置く。
縫う位置の印の付け方は第20号を参照。
本の通りに印を付けていく。
縫って布を張る
印を付けたら布を裏返して台紙をのせる。
左右の長い辺を台紙の上に折る。
糸で左右の印を上から下に順に針を通して縫っていく。
この時本来は縫い始めを返し縫いし、軽く引っ張りながら(糸を均等に引く)縫う。糸が足りなくなったら、返し縫いして玉どめし、新しい糸で最初のひと目を返し縫いして…となるのだけれど、糸がすぐ足りなくなってしまうことと、全体を均等に糸を引くのに1本の糸で引きたいので勝手にやり方を変えてやることにした。
針に糸を通したら糸を切らず、返し縫いをせず印を縫っていく。糸がつながったままなのでからまりやすいので注意が必要。
縫い始めはこんな感じ。
上から下へ針を入れて、左右の印の最後まで繰り返して縫い進める。
最後まで縫い終わったら返し縫いして、
玉どめする。
縫い始めの糸を引いていく。この時、表の布がゆがんでいないか確認しながら糸を均等に引く。きれいに仕上がったら(シワなくピンと張っている状態)返し縫いをして玉どめする。
次に上下の短い辺を折って重ねる。縫いやすいようにまち針でとめる。
左右の長い辺と同じやり方で、表を確認しながら均等に糸を引いて縫いとめる。
表はこんな感じ。シワなくピンと張っている。
モチーフが台紙の中央になっていて、
特にシワが出やすい落ち葉の周辺もピシッとしているのでOK。
額に入れる
ペット板を保護する白い紙を取り除いて、フレームの中に入れる。
裏板をのせていく。
フレーム全体の裏板を固定させる金具(トンボ)をとめて終了。
出来上がり。
ハロウィンにはまだ早いけれど、飾ってみる。
これで「春」「夏」「秋」のタペストリーを額装することができた。
秋のタペストリーをフレームに仕立てたまとめと感想
Olympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-41(白木)」を使ってみた感想をまとめる。
今回のOlympus(オリムパス)の刺繍用木製フレーム「W-41(白木)」は、できれば春夏秋冬同じシリーズのフレームに入れたかったので、春を「W-41(白木)」にした時に、秋も同じにしようと決めていた。
実際、刺繍用でなければもっとお手頃な価格のフレームは数多くある。それでも刺繍用のフレームは、付属の台紙にしっかりと布を張ることができ、刺繍を潰さない厚みも考慮されているので、刺繍作品をきれいに額に仕立てることができるのでおすすめ。
第39号(2023年7/25発売)〜第62号(2024年6/11発売)の約11ヶ月かけて仕上げた秋のタペストリーを額に仕立てることができたのは感慨深い。
振り返れば秋はオレンジの「カボチャ」が多く、一時期は毎号カボチャでお腹いっぱいになったりしたけれど、フレームに入れて飾ってみると、まぁまぁ良くできているじゃん!と、良い思い出になった。
刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズの実践連載を始めて約2年半。春・夏・秋のタペストリーが終わってシリーズ全80号も残るは「冬」と「ミニ」タペストリー。出来上がりを楽しみに毎号コツコツと続けていきたいと思う。