去年は『ハロウィン限定 黒シウマイまん&かぼちゃまん』を販売した崎陽軒だが、今年はなんと『炒飯弁当』をハロウィン限定仕様にした『黒炒飯弁当』を10月21日から販売開始した。
世間一般では違うかもしれないが、筆者の中ではハロウィンといえば崎陽軒になりつつある。今年はどんなものを販売するのかと思っていたら、想像の斜め上を行く『黒炒飯弁当』ときた。
ハロウィンにはまだ早いが、通常の『炒飯弁当』と食べ比べて違いを探ってみることにした。
弁当までハロウィン
今の日本でハロウィンはクリスマス、バレンタインデーと同じくして、小売店の販売チャンスになっている。いかにそのチャンスに乗っかるか、各企業頭を悩ませていることだろう。
そんなハロウィンに果敢に挑戦する企業がある。それはシウマイでおなじみの崎陽軒だ。崎陽軒とハロウィン、まったく関係なさそうに見えるが、実は昨年に『ハロウィン限定 黒シウマイまん&かぼちゃまん』なるものを販売していた。
そして今年はとうとう弁当にまで進出してきた。その名も『ハロウィン限定 黒炒飯弁当』だ。さすがにどうかと思うかもしれないが、黒シウマイまん&かぼちゃまんは意外と美味しかった。ならばきっと今回も美味しいに違いない。そう思って事前に店頭で予約した。
引き取りに行くと、崎陽軒のキャラクターひょうちゃんまで、ハロウィン仕様になっているじゃないか!ちょっとかわいいぞ。
『黒炒飯弁当』はいつまで?どこで買える?
10月21日~10月31日(予定)まで、崎陽軒各店舗で販売している。確実に購入したいなら受け取りたい前の日の12時までに店頭で申し込むか、崎陽軒のオンラインショップで予約しよう。
店頭での申し込み方法は、受け取りに行く店舗の店員さんに受け取る日時と希望の個数を告げると、名前と電話番号を聞かれるので伝えよう。ちなみに料金は後払いで、予約引換券などは特になかった。
予約日の時間になったら、店員さんに「○時に『黒炒飯弁当』を予約した○○ですが」と伝えよう。その後に代金を支払って受け取れる。
注意点として予約の日時を間違えたり、受け取り忘れたりしないようにしよう。そして必ず受け取りに行く店舗で予約しよう。配送はしてくれないので、自分で店頭に行く必要があるので注意しよう。
近所に崎陽軒がないという人は、崎陽軒のオンラインショップで『おうちで駅弁シリーズ 黒炒飯弁当』という、冷凍のお弁当が販売されている。こちらも販売終了日は10月31日の13時59分までとなる。
『黒炒飯弁当』の詳細
というわけで、無事引き取ってきた『黒炒飯弁当』を詳しく見ていこう。
掛け紙を広げてみると、一枚の絵になっていた。典型的なハロウィン感満載な絵だ。
原材料などの詳細。
栄養成分とカロリー。
プレゼントキャンペーン実施中
現在「秋を感じる日本の伝統色トート」プレゼントキャンペーンが実施中だ。税込700円ごとにカードが1枚もらえる。さらに「おいしさ長もちシリーズ」をひとつ購入につき、もう1枚カードがもらえるぞ。
例えばおいしさ長もちシリーズ1つと、お弁当1個を買って税込み1400円だったら、通常2枚のところ3枚もらえるというわけだ。
カード配布期間は2023年10月13日~11月12日までで、景品交換期間は2023年10月13日~11月17日までとなる。なお、余った点数の持ち越しはできない。
トートバッグはどういうものかというと、サイズは幅34cm×高さ22cm×マチ13cmで、材質はポリエステル。中にポケットつきで、タグにはひょうちゃんのシルエット入りだ。色は茜色(レッド)、鉄紺(ネイビー)、千歳緑(グリーン)の3種類。
何点が出るかなとめくってみたら2点だった。10点集めるともらえるので、欲しい人はキャンペーン期間中に集めて、忘れずに店頭で引き換えてもらおう。キャンペーン詳細は公式サイトでどうぞ。
『黒炒飯弁当』の中身
黒炒飯といっても真っ黒ではなく、茶色っぽい炒飯だ。色は中国のたまり醤油を使用していて、香ばしい風味とコクが特徴の炒飯らしい。具は通常と同じ、グリンピースと玉子と焼豚が入っている。
おなじみの筍煮と、紅生姜ではなく紫キャベツと紫玉ねぎのピクルスが入っている。
シウマイは昔ながらのシウマイが3つ入っていて、風味蒲鉾とクラゲの酢の物の代わりに、かぼちゃの素揚げが入っている。
唐揚げは唐揚げでも、チリソースで味付けがされていて、普段の唐揚げよりも赤っぽい。塩焼きそばもちゃんと入っている。
掛け紙の裏面にお品書きがあった。
■『黒炒飯弁当』のお品書き
- 黒炒飯(トッピング:グリンピース)
- 昔ながらのシウマイ×3個
- 鶏のチリソース×2個
- 塩焼きそば
- かぼちゃの素揚げ×2枚
- 紫キャベツと紫玉ねぎのピクルス
『黒炒飯弁当』の味は?
1つずつ味の感想を書いていこう。
■黒炒飯
玉子と焼豚の炒飯の上に、乗っているグリンピースの歯応えがいい。いつものなぜかパラパラで、油っこく無い炒飯だ。焦がし醤油の炒飯みたいな味や香ばしさがあるかと思ったら、見た目よりも醤油の味が強くなく、意外とあっさりしている。よくも悪くも醤油が激しく主張してこないので、おかずとの相性もいいし食べやすい。
■昔ながらのシウマイ
今さら何もいう必要がない、美味しいシウマイ。ただし、辛子の量が個数に対して多めなので、辛いのが苦手な人は全部かけないように注意しよう。
■鶏のチリソース
ニンニクの風味がする唐揚げ。辛くはないがちゃんとチリソースの味がする。ソースまみれな唐揚げではないが、しっかりと全体的に味がついている。とにかく美味しい。
■塩焼きそば
かつお節の粉がまぶされているような、あっさりしているがコクのある塩焼きそばで美味しい。
■かぼちゃの素揚げ
油で揚げているのだが、油っこくない。ホクホクとした食感で、香ばしさと甘さを感じる。
■紫キャベツと紫たまねぎのピクルス
シャキシャキした食感で、甘酢なので酸っぱすぎない。子どもでも食べれるような、優しい感じの味。
■筍煮
シウマイ弁当にも入っているおなじみの筍煮。醤油と甘めな味付けで箸が進む。
クセが強い食材や味付けはなく、子どもでも食べれるような優しい味付けだった。炒飯を食べながら、色々なおかずを少しずつ味わえる、楽しいお弁当だ。
通常の『炒飯弁当』と比較
ここからは通常の『炒飯弁当』との違いを詳しく見比べていこうと思う。その前にガチャガチャで『崎陽軒ミニチュアコレクション』なるものがあったのでやってみた。
出てきたのは炒飯弁当でも『横濱チャーハン弁当』だった。掛け紙と輪ゴムが別になっているあたりがすごい。
元々サイズが『横濱チャーハン弁当』のほうが、『炒飯弁当』よりも小さいのであれだが、こんな感じのサイズ感だ。よくできている。
それでは改めて『炒飯弁当』の中身を見ていこう。
■『炒飯弁当』のお品書き
- 炒飯(トッピング:グリンピース)
- 昔ながらのシウマイ×3個
- 鶏の唐揚げ×2個
- 塩焼きそば
- 風味蒲鉾とクラゲの酢の物
- 筍煮
- 紅生姜
2つの違いを写真で見比べていこう。掛け紙はハロウィン限定だけあって、『黒炒飯弁当』はそれっぽいものになっている。
おかずは唐揚げと紅生姜と酢の物が違う。後は通常のと一緒だ。
炒飯の色の違いはこれだけある。黒炒飯は明らかに通常と比べて黒い。味も通常のと違って醤油の風味がある。
全体で見るとこんな感じ。ぱっと見炒飯の色が違うので、全く別物に見えるが、共通している部分もある。
では、具体的に何が違うのか共通しているのか、表でまとめてみた。
黒炒飯弁当 | 通常版 | |
---|---|---|
価格 | 1000円(税込) | 980円(税込) |
1包あたりのカロリー | 894kcal | 772kcal |
シウマイ | 3個 | 3個 |
唐揚げ | チリソース味 | 塩味 |
副菜 | かぼちゃの素揚げ | 風味蒲鉾とクラゲの酢の物 |
焼きそば | 塩焼きそば | 塩焼きそば |
煮物 | 筍煮 | 筍煮 |
漬物 | 紫キャベツと紫玉ねぎの ピクルス |
紅生姜 |
炒飯 | 醤油味 | 塩味 |
比べてみると値段、カロリー、炒飯、唐揚げ、副菜、漬物が通常のものと『黒炒飯弁当』は違うことが分かった。シウマイは数も味も同じで、煮物と塩焼きそばは同じ味のものだった。
一番の違いとなる炒飯は、どちらも美味しい。油っこくなくパラパラなのに、箸でもちゃんと掴んで食べれるいつもの炒飯だ。色が黒いので黒炒飯のほうが味が濃いように思われるが、塩気は通常のほうが感じた。
唐揚げはチリソース味の唐揚げはかなり美味しい。『チリソース唐揚げ弁当』を出してもいいぐらいのレベルだ。むしろ販売してくれたら喜んで買う。だが、通常版の唐揚げも美味しいので捨て難い。
漬物はピクルスのほうが優しい味付けだ。紅生姜は口直しにいい部分もあるが、子どもとかだと辛く感じるかもしれない。
副菜は通常版のカニカマの中華前菜のような味も美味しいし、限定版のかぼちゃの素揚げも美味しい。さっぱりしたいなら酢の物だし、ボリュームが欲しいならかぼちゃといった感じだ。
全く違う弁当というよりは、通常版をアレンジした弁当という感じだ。どちらも美味しいことは確かだが、個性が強い味付けのものが入っていないので、人によっては限定版のほうが好きかもしれない。
来年も期待
ハロウィンに寄せようとして生み出されたと思われる『黒炒飯弁当』だが、普通に販売していても違和感なく美味しい弁当だった。しかもちゃんと子どもが食べることを想定していて、個性的な味のものを入れていない。
唐揚げはチリソースだが辛くなく、それでいてチリソースのあの風味がちゃんとある。『鶏のチリソース弁当』として販売して欲しいぐらい、唐揚げは美味しかった。ピクルスも紅生姜に比べて優しい味付けだ。かぼちゃの素揚げも、変な味付けがされてなく素材そのままの味なのもいい。
肝心の炒飯も着色料とかで黒くしているのではなく、中国のたまり醤油を使って作られている。こんなに色がついていたら、醤油味でしょっぱいのではないかと思うかもしれないが、全くしょっぱくない。むしろ通常版のほうが塩味がする。それゆえ味付けが物足りなく感じる人もいるだろう。
ボリュームはいつもと変わらず、かぼちゃの素揚げが入っている分、限定版のほうが若干多く感じた。
毎年ハロウィンに販売されるのかは分からないが、また販売されたら食べてみたい。そして来年はまた新たなハロウィン企画商品が誕生するのか?今から楽しみにしている。
参考リンク:崎陽軒
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | 黒炒飯弁当 |
---|---|
価格 | 1000円(税込) |
製造者 | 崎陽軒 |
消費期限 | 購入当日 |
1包あたりのカロリー | 894kcal |
1包あたりの栄養成分 | たんぱく質30.4g、脂質34.3g、 炭水化物116.2g、食塩相当量7.4g |
商品名 | 炒飯弁当 |
---|---|
価格 | 980円(税込) |
製造者 | 崎陽軒 |
消費期限 | 購入当日 |
1包あたりのカロリー | 772kcal |
1包あたりの栄養成分 | たんぱく質27.0g、脂質23.6g、 炭水化物113.1g、食塩相当量7.5g |