予約完売「復刻版シウマイ弁当」と通常版の違いを比べたらまったく別物だった

鉄道開業150年企画の1つ、『復刻』駅弁企画レポ第2弾!今回は崎陽軒の「復刻版シウマイ弁当」だ。予約販売のみのこの弁当は、限定3000個で3日間だけ販売された。すでに予約完売したものだが、無事入手できたので通常版との比較検証をしていく。

同じシウマイ弁当なのだから、大した違いはないだろう。そう思っていたが、比べてみたらまったく別物だった。復刻版と通常版、その違いについて詳しく見ていこう。

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「復刻版シウマイ弁当」の詳細

崎陽軒のホームページからオンライン予約のみで販売された「復刻版シウマイ弁当」は、鉄道150年を記念した『復刻』駅弁企画の1つとして作られた。10月12日、13日、14日の3日間限定で店舗受取が可能だ。限定3000個で販売したが、予約の時点で完売している人気商品だ

で、さっそく受け取ってきたのはいいが、出来立てなのか何なのか、湯気で紙がグチャグチャに…。

掛け紙は初代シウマイ弁当を再現。

原材料などの詳細。

カロリーや消費期限。

復刻版チキン弁当」と同様に、こちらにも『復刻』駅弁企画で販売されたものに共通して入っているファイルがついてきた。弁当の中に入っているのではなく、別で渡された。

2023年3月31日まで、このクリアファイルを横浜開港資料館に提示すると、団体料金で入館できる割引サービスを受けれる特典がついてくる。

商品名復刻版シウマイ弁当
価格1050円(税込)
製造者崎陽軒
販売店公式HPで予約販売
1包あたりのカロリー790kcal
消費期限当日

『復刻』駅弁企画シリーズの記事。

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「復刻版シウマイ弁当」の中身

掛け紙を外して中を見ていこう。

いつもの冷めてもなぜか美味しい、俵型ご飯が8つ。その上に小梅がのっている。

シウマイは4つ入っている。

おなじみの筍煮やかまぼこに玉子焼き。魚はブリの照り焼きだ。

ででーんと鎮座するエビフライ。さらに福神漬けとセロリの浅漬け。

中身をまとめると、こうなる。

  • シウマイ×4個
  • ブリの照り焼
  • エビフライ
  • 玉子焼き
  • 蒲鉾(白)
  • 筍煮
  • セロリの浅漬け
  • 福神漬け
  • 俵型ご飯×8個
  • 小梅
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「復刻版シウマイ弁当」の味は?

では、復刻版を1つずつ食べた感想を記載していこう。

  • シウマイ
    問答無用の美味しいシウマイ。中にグリーンピースが入っていて、肉肉しい。醤油をかけずとも食べれるうまさ。通常版に入っているものとの違いは残念ながら分からず。どちらにしてもうまい。
  • ブリの照り焼
    照り焼きの割りには色は薄めだが、味は照り焼きの味。いつものマグロとは違い、ブリ独特の風味がある。魚が苦手な人はアウトだと思われる。しかし、魚好きにはこちらのほうが好きかもしれない。
  • エビフライ
    衣に味がするような、何もつけずとも美味しい。焼いたものではなく、ちゃんと揚げたタイプのエビフライ。プリプリのエビが食感のアクセントになっている。
  • 玉子焼き
    通常の玉子焼きよりも厚いせいか、しっとりとしている。食べ応えあり。
  • 蒲鉾(白)
    いつものとは違い、着色されていない白カマボコ。一口食べただけで通常のより、いいカマボコだと分かる。使用されているすり身が違うのかもしれない。
  • 筍煮
    通常のと違って甘めな味付け。色も薄めであっさりとしている。
  • セロリの浅漬け
    セロリが苦手な人は無理な風味だが、好きな人には口直しに持ってこいな味。あっさり味でシャキシャキしていて美味しい。
  • 福神漬け
    甘じょっぱい味の福神漬け。酸味は感じられず、着色も薄めで好感触。口直しにいい。
  • 俵型ご飯×8個
    冷めても美味しいおなじみのご飯。通常版と恐らく同じと思われる。
  • 小梅
    シャキシャキして丁度良い酸味。こちらも通常版と同じと思われる。

復刻版と通常版、どちらも美味しいことには変わりないが、通常版と見た目だけでなく味も明らかに違った。

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通常のシウマイ弁当と比較

ここからは通常のシウマイ弁当と、復刻版の違いを詳しく見比べていく。通常のシウマイ弁当を見ていってみよう。

復刻版とぱっと見で違う部分も多い。シウマイの数がこっちは5個ある。

ご飯は同じ俵型のが8個あり、小梅も乗っている。

復刻版より1つ数が多いシウマイ。

エビフライではなく唐揚。玉子焼きは薄めで、カマボコに色がついている。魚はマグロになる。

福神漬けではなくこっちは昆布と紅生姜だ。

シウマイ弁当の中身はこうだ。

  • 昔ながらのシウマイ
  • 鮪の漬け焼
  • 蒲鉾
  • 鶏の唐揚げ
  • 玉子焼き
  • 筍煮
  • あんず
  • 切り昆布&千切り生姜

こうして並べてみると違いが分かりやすい。左が復刻版で右が通常版。

では、具体的に何が違うのか、表でまとめてみた。

 復刻版通常版
価格1050円(税込)900円(税込)
1包あたりのカロリー790kcal772kcal
シウマイ4個5個
ブリの照り焼鮪漬け焼き
フライエビフライ鶏唐揚げ
玉子焼き厚めで通常の倍薄め
蒲鉾
筍煮甘め醤油味
漬物セロリの浅漬けあんずシラップ和え
付け合せ福神漬け昆布と紅生姜
ご飯俵型8個と小梅俵型8個と小梅

違いは価格とカロリーに始まり、シウマイの数、魚やフライの種類、蒲鉾の色、筍煮の味付け、漬物、付け合せと、ほとんどが違うのがお分かり頂けるだろう。つまり、ご飯以外は全部違うのだ。

シウマイは通常版は昔ながらのシウマイと書かれているが、復刻版にはシウマイとしか書かれていない。しかし、食べたところ自分には違いが分からなかった。もしかすると一緒かもしれない。

魚は好き好きあると思うが、魚が苦手な人は通常版のほうがいいと思った。揚げ物はエビフライのほうが気分は上がるが、唐揚も捨てがたい美味しさだ。

蒲鉾は断然復刻版のほうが美味しい。明らかにグレードが違う。玉子焼きも同様に復刻版のほうがしっとりしているし、食べ応えがあるのでよかった。

筍煮に関しては好みが分かれるかもしれない。復刻版はどちらかというと、甘めで上品な味付けだ。通常版のほうが醤油の味が強いので、ある意味ご飯が進むという利点もある。

漬物はセロリが苦手な人は厳しいが、これはこれで美味しい漬物だった。ただ、シウマイ弁当と言えばあんずだろうと言う人には、入っていないので寂しいかもしれない。

付け合せは福神漬けも美味しい反面、ご飯を食べるのに昆布も捨てがたい。こちらも好みが分かれると思う。

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まとめと感想

こうして検証してみると、改めて違いが分かった。復刻版と通常版はシウマイ弁当という点では同じだがまったくの別物だ。復刻版は通常版と比べて、全体的に高級感があって上品な味付けのものが多い気がした。価格が150円違うので、当然といえば当然かもしれない。

練り物好きだからか、一番味の違いを感じたのが蒲鉾という、意外な結果だった。復刻版の蒲鉾を通常版に入れてくれないか、それぐらいこっちの蒲鉾のほうが美味しい。

細かいことだが、着色剤などをあまり使用していないのも好感が持てる。通常版には赤い蒲鉾や、紅生姜が彩りのアクセントになっている反面、どうしたって着色剤を使用するしかない。その点、復刻版は福神漬けにしろ蒲鉾にしろナチュラルに近い色合いだ。その分、地味目に見えるのは仕方がない。

ただ、セロリやブリといった風味が強いものが復刻版には入っている。これらの風味が苦手な人にはおすすめできない。通常版のほうが強い風味のものがないので、安心して食べれるだろう。

濃い目な味付けが好きな人は通常版、甘めであっさりしている味付けが好きな人は復刻版と言った感じだ。どちらも美味しいことには変わりないので、苦手なおかずがないなら気分で変えてみるのもいいと思う。

次はいつ復刻されるのかは分からないが、また販売されたら食べてみたい一品だった。

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