デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第15号は、前号に続きスヌーピーグッズ「ティッシュケース」の3回目(全4回)。パンチニードルが終わって安心していたら、今号のキットの布の製図がわからないという想定外の問題が発生!どうしよう…
実際に作ってみて気づいたことなどをレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第15号はこんな感じ
第15号は8月23日(火)発売。
前号よりも薄い約1.4cm。
開封
全員プレゼントの応募券(赤い三角)は表紙カバーの上の部分にある。
表紙のカバー、キットはダンボールに挟まっていて、下に本があるという梱包。
入っているべきものはちゃんと入っていた。
今号のキットの内容。
あれ?「今月のキット」の囲み罫が今号にはある。前号(14号)だけ違っていたのね。細かいけれど、こういうの気になる。
早速始めていく。
その1.タペストリーの刺繍
今号では「サリーとたまご」を刺繍する。制作時間の目安は2時間半。前号は3時間だったので、前号よりは時間がかからないのだろうと思いながら始めていく。
本の手順通りにまずはサリーのバックステッチなどで進めていく。
途中サリーの目の部分のフレンチノットステッチの巻く回数が本の工程の中に書いてないので、そんな時は「実物大の図案」をチェック。「1回巻き」とある。
本だと先にサリー、次にたまごを刺すけれど、黒い糸使っているので先にたまごの黒い糸を使う部分を終わらせた。
次はサリーの髪の毛だけれど…バックステッチ?文章にはサテンステッチ。何本どりか書いていない。
通常はステッチの名前が文章と同じで、何本どりか書かれている。
またしても本の「実物大の図案」のページをチェック!「サテンステッチ:2本」なので、2本どりのサテンステッチで間違いない。
サリーの髪の毛は複雑でちょっと大変。
服のサテンステッチまで終わったら、次は持ってるたまご。
たまごと靴を刺して、
右下のたまごを刺したら…
あれ?サリーの眉刺すの忘れてる!眉刺して、今号のタペストリー刺繍は無事終了。
タペストリーの刺繍完成
サリーの髪の毛が結構細かく、サテンステッチの向きを変えたりして複雑だった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
いよいよ次号で周りの刺繍は終わりになる!
スヌーピーグッズに取り掛かる。
その2.ティッシュケース③
本の制作時間のめやすは2時間と前号と同じ。ただし、今号では苦手なパンチニードルがないので、ちょっと安心。早速始めていく。
製図がわからない!
本の製図通りに印をつけていく…
これが製図。あき口の印から1cmの縫い代込みで上に9.5cm、下に6.5cmで全体の長さが26cmとなっている。あき口の長さは書かれていない。
あれ?なんで?
製図の通りに印を付けて、全体の長さを測ってみると24cm!!
どういうこと?念の為、布にプリントされている点線のあき口部分の長さを測ると8cm。計算してみると、9.5+6.5+8(あき口の点線)=24cm。製図のように26cmにならないぞ。
これ、危ないよ全体の長さ測らずに、このまま切っちゃう人いるよきっと…
どういうこと??
さらに本には「図案線の—-が中心になるように、製図の印をつけます。」とある。この図だと点線の上下の長さが同じということなのか?ええっ??製図の9.5とか6.5は関係ないの?どういうことなの?筆者がおかしいのか?ちょっと意味がわからない。
何度見てもよくわからない。どうしよう…
ここから先は筆者の自己判断で勝手に変更するものです。現時点でどの製図が正解なのかわかりませんので、ご注意ください。
考えていても先に進まないのでどうにかするしかない。縦の長さは絶対26cmにしないとマズイので、このまま上下に1cmずつ長くするのが一番手っ取り早い解決になるだろうと思い長さを変えようと測ってみると、
出たよ…上の長さが足りない!!!
9.5→10.5cmにしたいのに、約5mm足りない。ふうぅ、どうする?
仕方ないから出来上がりを修正して5mm下げることにする。裁断するのは布端ギリギリ。
あき口(ティッシュの取り出し口)も5mm下にずらす。そこから6.5→7.5cmに変更して印を付けた。
赤い線が布を裁つ線。これで長さが26cmになったので大丈夫。
念の為、横幅は縫い代込みで8cmになるはずなので、測ってみる。OKこれで大丈夫。
やっと布が断てる!
ミシンで縫うことにする!
本では裁断した布2枚の周りを「細かく巻かがりしましょう(幅0.3cm、0.5cm間隔)」となっているけれど、ミシンでジグザグする。2枚を縫い合わせる工程も中心のステッチもミシンを使った。
たてまつりで家とスヌーピーを縫い付ける
家を縫い付けていく。
たてまつりで縫い付けた。
いよいよスヌーピーを付ける!
たてまつりで縫い付け終わった。生地が固く厚みもあるので、ひと針ずつ縫うので時間がかかる。
草のアウトラインステッチ
生地が硬いので草のアウトラインステッチも時間がかかる。上側は終わったけどまだある。
ようやく草のアウトラインステッチまで終わった。
ティッシュケース③完成
想像以上に時間がかかったけれど、どうにか無事に終わってホッとした。もともと硬い生地が中心部は重なって更に硬く、厚みもあり、ひと針ずつ縫うので肩や指に力が入って痛くなった。本の制作時間の目安の2時間ってどこから算出してるのだろう?一部ミシンを使っても2時間では終わらなかった。
実際に作ってみて気になったこと
第15号で実際に作ってみて気になったことをまとめる。
1.タペストリー刺しゅうの不明点は「実物大の図案」を見る必要がある
本を見ながら工程を進むと、説明でわからない部分が時々出てくる。例えばサリーの目のフレンチナッツステッチ。何回巻きか文章の中に書かれていない。
そんな時は「実物大の図案」を見ると、1回巻きと書かれている。
そして、「バックステッチ」と書かれているけれど、文章には「サテンステッチ」。何本どりかは書かれていない場合。
「実物大の図案」を見ると、サテンステッチで2本どりと書いてある。
「実物大の図案」で確認すれば問題解決するし、頻繁にはないけれど、いちいち確認しないとわからないっていうのはどうなのかと思う。
2.ティッシュケースの製図は不可解
本にある製図はいまだによくわからない。「製図のとおりに印をつけます。」とあり、
「位置の合わせ方」として「図案線の—-が中心になるように、製図の印をつけます。」とある。これはどういうこと?点線の上下の長さは同じということ??やっぱりよくわからない。製図の説明はこれだけ。
普段やっているように製図を見て印を付けて、縦の長さを測ると24cm!なんで??念の為、布にプリントされている点線のあき口部分の長さを測ると8cm。計算してみると、9.5+6.5+8(あき口の点線)=24cm。縦の長さを26cmにするには2cm足りない。筆者は前述のとおり、試行錯誤してどうにか26cmにした。※筆者の自己判断で勝手に変更したものです。現時点でどの製図が正解なのかわかりませんので、ご注意ください。
印をつけた段階で全体の長さを測って短いことに気がついたけれど、くれぐれも裁断する前に縦の長さが26cmになっているか確認することをおすすめする。ちなみに、筆者が使っているボックスティッシュの長さを測ったら23.5cm。本の出来上がりサイズは24cmなので、裁断する時に縫い代込みで縦26cmじゃないとボックスティッシュが入らないティッシュケースになってしまう。
3.ティッシュケースの巻きかがり、半返し縫い、ステッチはミシンで縫った
布を切ったら周りを細かく巻きかがり、半返し縫いで縫い合わせ、厚みのある中心部を針目を揃えてステッチするのだけれど、本読んで「はい、これはミシンでやる!」って決めた。手縫いのほうがきれいにできるなら手縫いにしたと思うが、筆者はミシンの方がきれいにできると判断。もう1つの理由は、これ以外にも家やスヌーピーをたてまつりで縫い付けたり草をアウトラインステッチしたり手縫いの部分がたくさんあるのでここはショートカットしたかった。
4.ティッシュケースの前号で縮んでしまったフェルトの屋根は問題なさそう
前号で赤のフェルトの屋根が多分アイロンで縮んで小さくなってしまったけれど、
本体に配置してみて特に問題なく進めていけそうだったので良かった。
5.ティッシュケースの生地が硬く「たてまつり」「アウトラインステッチ」は大変
家とスヌーピーを「たてまつり」で縫い付けるのと、草のアウトラインステッチは生地が硬いのに加え、厚みもあるのでひと針ずつ上下に針を出して縫っていくので時間がかかった。これは想像以上に大変だった。途中からは楽しむとかきれいにできるかよりも、生地が硬いので力が入って肩も指も痛いし早く終わってくれ〜と思いながら終わらせた。
あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類とあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
ハサミ
定規
印付け用ペン
あると便利なもの
まち針(布を縫い合わせる時に使う)
指ぬき(布が硬いので手縫いの時に使う)
今号のデータ
付属品 |
刺繍糸1種 |
---|---|
タペストリー刺繍 |
サリーとたまご |
スヌーピーグッズ |
ティッシュケース③(全4回) |
スヌーピーコラム |
サリーがまるまる太ったよ! |
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第15号のまとめと感想
実際に作り終えて今号の良いところと残念なところをまとめてみた。
今までいろんな手芸本の製図を見て作ってきたけれど、今号のティッシュケースの製図はいまだによくわからない。製図したら全体の長さを測って、よく確認してから布の裁断することをオススメする。
また、ティッシュケースは硬い布に縫い付けたり、刺繍したりするので、指が痛くなり時間もかかって大変だった。一部ミシンを使ったにも関わらずそう思うのだから、全て手縫いにしていたらと思うとゾッとする。
次号は全4回のテッシュケースの最終回。すんなり布を裁断してティッシュケースに仕上げられることを願うばかり。
次号第16号は9月6日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。