デアゴスティーニ(DeAGOSTINI)の隔週刊「刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ」第60号はスヌーピーグッズ「スヌーピーのミニドール①(全2回)」が始まる。刺しゅうしていくうちに布がしっかりしているせいか針を引っ張りにくく途中で指が痛くなる事態に。ラバーシンブル(キャップ)を使ったらだいぶ楽だったので、実際に使用した2種類を写真を交えて詳しく紹介する。
タペストリーは秋が「ウッドストックと落ち葉」。今号から始まる冬は「スヌーピーとスノーマン」。どちらもサテンステッチが多く時間がかかった。
実際に作ってみて気づいたこと、あると便利な道具などレポする。
『刺繍で楽しむスヌーピー&フレンズ』第60号はこんな感じ
第60号は5月14日(火)発売。
厚さ約1.4cm。
開封
表紙のカバー、ダンボールの間にキット、下に本があるという梱包。
今号のキットに入っているべきもの。
今号のキットの内容。
今号のデータ
付属品 | 刺繍糸2種 プリント済み布 |
---|---|
タペストリー刺繍 | 秋:ウッドストックと落ち葉 冬:スヌーピーとスノーマン |
スヌーピーグッズ | スヌーピーのミニドール①(全2回) |
スヌーピーコラム | スヌーピーは落ち葉でいろんな ことを楽しんでるって、 知ってる?など |
早速始めていく。
秋のタペストリーの刺繍
今号の秋のタペストリーは「ウッドストックと落ち葉」。
制作時間のめやすは4時間。苦手なウッドストック、サテンステッチが多いので時間がかかりそう。
ウッドストックをアウトラインステッチしていく。
ウッドストックが終わったら、葉っぱなどを刺していく。
刺しゅう枠をずらして葉っぱの外側を刺す。上のフェルトのモチーフが傷まないように刺しゅう枠に布を挟んだ。
全ての外側のステッチが終わったらウッドストックの中を刺していく。
苦手なウッドストックなので、ガイドラインを引いた。
こんな感じ。
目と口がやっぱり難しい…
葉っぱをそれぞれの色でサテンステッチしていく。まずは薄い茶色。
次は緑。
次に赤。
最後に濃い茶色で刺して今号の出来上がり。
秋のタペストリーの刺繍が完成
難しくて何度もやり直したのはウッドストックの目と口だけれど、葉っぱの数が多くサテンステッチも細かいので時間がかかった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
秋のタペストリーが始まって22回目。
冬のタペストリーの刺繍
今号から始まる冬のタペストリーは「スヌーピーとスノーマン」。
制作時間のめやすは4時間。秋に続き苦手なウッドストック、サテンステッチも多いので時間がかかりそう。
スヌーピーの外側から刺していく。
帽子、スヌーピーの顔を刺したら、
穴と釣り竿を刺す。
刺しゅう枠をずらして、ウッドストックを刺して、
スノーマンまで刺し終えたら、
赤でスヌーピーの首輪、黄色で帽子の中を刺す。
水色で穴の中と周りを刺したらスヌーピーは完成。
刺しゅう枠をずらしてウッドストックを刺す。足の周りは複雑で、顔の表情もやっぱり難しい。
最後にスノーマンのマフラーを刺して、今号の出来上がり。
冬のタペストリーの刺繍が完成
スヌーピーの帽子、ウッドストックが難しく時間がかかった。
今号で刺繍したのはタペストリー全体の中の赤で囲った部分。
冬のタペストリーが始まって1回目。
スヌーピーグッズに取りかかる。
スヌーピーグッズ『スヌーピーのミニドール①』
今号から始まる「スヌーピーのミニドール①(全2回)」では、スヌーピーの刺しゅうをする。
制作時間のめやすは3時間。耳の中のロングアンドショートストレッチはモチーフが大きいので頭を悩ませそう。
アウトラインステッチで刺していく、手の細かいカーブが難しい。
なかなか先に進まない…生地がしっかりしていて針を引き抜くのに力が入って指が痛くなってきたので、ラバーキャップ(ラバーシンブル)を使うことにした。詳しくは後述します。
図案の線が太かったり細かったりしてややこしい。
外側を刺し終えたら、
顔を刺して、
背中と尻尾の模様、足の指のラインを刺す。
いよいよ耳のロングアンドショートステッチ。ガイドラインを引いて、
こんな感じ。
ロングアンドショートステッチがよくわかっていないので、なかなか先に進まない。
よくわからないまま刺し進んだけれど、これでやめておく。
最後に首輪を刺して今号の出来上がり。
『スヌーピーのミニドール①』完成
やることは単純だけれど、モチーフが大きいので時間がかかった。
耳のロングアンドショートステッチはきれいに刺す方法がよくわからない。
布がしっかりしているのでちょっと刺しづらかった。
実際に作ってみて気になったこと
1.刺しづらい部分にはガイドラインを引いた
苦手なサテンステッチやロングアンドショートステッチは、ガイドラインを引いてから刺した。
2.同じ図案で他のものを作りたくて布をコピーした
ミニドールの図案はちょっと大きめで今後自分で何か作る時に使いたいかも!と思い、本の図案は縮小されているので刺しゅうを始める前に布をコピーしておいた。
3.冬のタペストリー布はほつれ止めをした
今号から始まった冬のタペストリーは長いお付き合いになるので、刺しゅうを始める前に布端がほつれないように「巻きかがり」ではなく「ほつれ止め液」を使った。どのように使ったのか紹介すると、
まずは既にほつれている部分を、
引っ張らずにハサミでカット。
ほつれ止め液を布端に塗っていく。注意点としては、ほつれ止め液が乾く前に布端以外の部分に付いてしまわないように気をつけること。
ちなみに筆者は洗濯のピンチハンガーに布を吊るした状態で布端にほつれ止め液を塗り、そのまま乾くまで干しておいた。塗りやすく、塗った部分が他に付きにくい、そしてそのまま乾かすこともできてよかったので参考まで。
液を塗った時はちょっと目立つけれど、
乾くと目立たなくなる。
必要なもの・あったら便利なもの
説明の中にさらっと出てくる用具類やあったら便利なもの。
キット以外に必要なもの
- ハサミ
あったら便利なもの
ほつれ止め液
今号から始まった冬のタペストリー布の周りをほつれないようするために、ほつれ止め液を使った。夏・秋のタペストリーにも使い、最後までほつれなかったので冬のタペストリーにも使用。
いろいろな「ほつれ止め液」はあるけれど、愛用しているのはこの2つ。
1つはKAWAGUCHI カワグチの『ほつれ止めピケ』。パッケージに書いてある通り「ほつれ易い布地の裁ち端の始末に便利」。その他にもウール、リボン、ワッペン、刺繍、化繊のほつれ止め。ほころびがかった箇所やボタン付け糸のほどけ防止、糸の補強などにも使える。
もう1つは今回筆者が使用した『ボンド ホツレーヌ』。針・糸いらずの布用接着剤「裁ほう上手」を販売しているコニシ株式会社の商品。こちらも「裁断後の布地・リボンのほつれ止めに」便利。ビーズのテグスの結び目の補強やボタン糸の補強、ストッキングの伝線止め、セーターのほつれ止めなどにも使える。
現在使用中のものになるが、キャップをとるとこんな感じ。先端に小さい穴があいていて、そこから液体が出てくる。
いずれの商品も洗濯、ドライクリーニングがOKというのも心強い。1つ持っているとなにかと便利なので筆者は予備も含めて常備している商品。
ラバーシンブル・ラバーキャップ
今号のスヌーピーのミニドールの刺しゅうは、生地がしっかりしていて図案も大きいので針をひっぱる指が途中で痛くなった。そんな時のお助けグッズが『ラバーシンブル』や『ラバーキャップ』。針をつかんで布から引き抜くときに使う指サック。
今回はクロバーの『カラフルラバーシンブル』とLITTLE HOUSEの『LHラバーキャップ』の2つを使ってみたのでどんな感じか紹介していく。
まずはクロバーの『カラフルラバーシンブル 大・16mm』。他にもサイズ展開(小・14mm、ゆったりサイズ・18mm)があるので自分の指に合わせて選ぶことができる。
パッケージには「指サイズの目安」のイラストに人差し指を重ねてサイズを選んだ。
”布から抜けにくい針をつかんで楽に引き抜く人差指用のサックです。”
”針を引き抜くためのサックです。危険ですから針を押したり針先でつついたりしないでください。”
2個入りで通気穴があいている。
つけてみると内側に花柄模様の凸凹があって、少しゆるくても針を引き抜く時のグリップ力は問題なし。
もう1つはLITTLE HOUSEの『LHラバーキャップ』Mサイズ。こちらもS、M、Lの3サイズがあるので自分にあったサイズを選んで購入することができるのだけれど、特筆すべきは…
パッケージに空いている穴に指を入れてサイズを確認できること。
”この穴で適切なサイズをチェックできます。爪の根元から第一関節までを目安に合わせてください。”
これはわかりやすくて購入する時にとても参考になった。
”カドが多い六角型の突起が針をしっかりキャッチします。”
”本製品は、針をつかむためのシンブルです。針を押すと怪我をする場合があります。”
2個入。大きな穴が爪側にくるように装着して使う。指の腹側に突起がついていて、通気穴もあいている。
大きな穴が爪側にくるように。
針をつかみやすいようにつぶつぶの突起が外側についている。
2つを人差指に装着して使ってみて…
それぞれの良いところをまとめると、
LH | クロバー | |
---|---|---|
装着のしやすさ | ○ | ◎ |
フィット感 | ◎ | ○ |
針のひっぱりやすさ | ◎ | ○ |
着脱のしやすさ | ○ | ◎ |
汚れやすさ | △ | ○ |
正直どちらも甲乙つけがたい。針をひっぱることだけで1つ選ぶとしたら、指に吸い付くようにフィットして、突起が外側にありグリップ力も強いLHのラバーキャップの方が優秀。
クロバーのラバーシンブルは吸い付くようなフィット感はないぶん着脱がしやすいので、つけたりはずしたりする機会が多いと便利に感じる。
LHラバーキャップは唯一、指先の部分の汚れが目立つのが少し気になるけれど、外側に突起が出ていて針をひっぱりやすい構造なので仕方がないとも言える。
針をしっかりつかんでグッと引き抜きやすいのは外側に突起のあるLHのラバーキャップ、汚れが目立たず着脱しやすいのはクロバーのラバーシンブルといったところ。
どちらの商品にもサイズ展開があり、自分の指に合わせて選ぶことができるのでフィット感などあくまで筆者個人の感想になるが、少しでも参考になればと思う。
最後に今回紹介した商品は、針をしっかりとつかんで布から引く抜くためのサックで、針を押すために使うためのものではないのでご注意ください。
『刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ』第60号の感想
秋のタペストリーは本の制作時間めやすが4時間、冬も4時間、グッズのミニドールが3時間で合計11時間と久しぶりの大ボリューム。そして当然のごとく本の目安時間内には出来上がらないので、大変だった。
春・夏の時もそうだったけれど、タペストリーは出来上がりの数号前から急にボリュームが増えて時間がかかるのに加え、次の季節のタペストリーが始まるのでちょっと大変。秋のタペストリーが出来上がるまでの間(予想ではあと2号)はこんな感じになるのだと思う。
スヌーピーのミニドール(全2回)は、前述のとおり生地がしっかりしていて図案も大きいので、刺していくうちに針を引き抜くのに指が疲れてラバーキャップなどを駆使してどうにか刺し終えた。難しいというか頭を悩ませたのは、面積の広い耳のロングアンドショートステッチ。本を見ても動画を見てもいまいちきれいに刺すコツがわかっていないまま、多分こんな感じかなというところで出来上がりとした。
次号はスヌーピーグッズ「スヌーピーのミニドール②」(全2回)を完成させ、タペストリーは秋と冬の2つ。どんな感じになるのか楽しみ。
次号は5月28日(火)発売!
詳しく知りたい方はデアゴスティーニの刺しゅうで楽しむスヌーピー&フレンズ公式HPを確認してください。