日本に久し振りにやってきたタイ在住の友人が、お土産でくれたのは『キッチン88 パッタイミールキット』というパッタイセットだった。パッタイとはタイ風の焼そばのことだが、それを自宅でお手軽に作れるセットだという。
タイ料理は確かに好きだ。だが、自宅でパッタイを作ろうと思ったことはない。友人はぜひ食べて欲しいとばかりに、作り方まで教えてくれた。ならば作ってみよう、パッタイを。そう思い立って作ってみたパッタイは、かなり本格的で美味しいものだった。
これはリピートしたいと思って調べたところ、日本でも購入可能だった。パッタイ好きな人はぜひ試して欲しいので、作り方やどんな味なのかを紹介しよう。
謎のパッタイミールキット
タイの友人がお土産としてくれたパッタイセット。パッタイがどういう食べ物かは知っているが、完全にタイ語と英語だけなので、全く何が何だかよく分からない。
そこでgoogle先生の登場だ。キッチン88ブランドという商品で、「肉を加えるだけ!」と書いてある。が、どう見ても写真のパッタイには肉が入っていない。
小窓からパッタイの麺らしき存在が確認できる。
防腐剤不使用で、天然成分のみと書いてある。これは結構ちゃんとした商品な気がするぞ。中には麺とソースが入っているらしい。どうやら2人前のようだ。
裏側も当然英語とタイ語のみ。作り方らしきものも一応書いてある。
これは恐らく栄養成分。翻訳してみよう。
所々おかしな翻訳はあるが、麺はライスヌードルで、タマリンドエキス、ココナッツミルク、シュリンプペーストなどが入ったソースだということは分かった。タイっぽい味付けだと想像できる。
1食あたりのカロリーは180kcalとある。意外と低カロリーだ。
『キッチン88 パッタイセット』はどこで売っている?
今回紹介した商品とはパッケージが微妙に違うが、同じキッチン88のパッタイセットをドーバーフィールドが輸入販売している。輸入食材が販売されているような店で購入するか、近所で見当たらなければネットでも購入可能だ。
開封して調理
それでは開封していこう。箱を開けると乾燥麺とソースが入ったレトルトパウチが出てくる。
同梱されているのはこれだけなので、具材は自分で用意する必要がある。しかし何を入れればいいのか、どうやって作ればいいのか。友人からもらった作り方があるが、念のため箱に書いてある説明を見てみよう。
うーん、これだけしか書いていない。
翻訳してみると、どうやらエビと卵を入れるらしい。
ちょっと待て。麺の茹で方がタイ語と英語で違うぞ。冷水ですすぐのか?それともすすがないのか?ここで改めて友人の作り方メモを見ると、特に水ですすぐとは書いていない。普通に茹でるだけにしておこう。
『キッチン88 パッタイミールキット』の調理方法
友人から教えてもらった調理方法と、箱に書いてある調理方法を足してまとめた。
- 4カップのお湯で3分間麺を茹で、ザルに取る
- フライパンに大さじ3の油をひき、エビ、もやし、にらなどお好みの具材を炒める
- エビに火が通ったらフライパンの脇に寄せて、玉子を炒める
- 茹でた麺をフラインパンに入れ、ソースパックを開けて入れる
- ソースが全体が絡まったら完成
メーカーの動画もあるので参考にどうぞ!
ということで、用意した材料はもやし、ニラ、玉子、エビだ。本格的なパッタイだと、もやしとニラは炒めず生のままだが、今回は炒めることにした。
パッタイを袋から取り出してみると、春雨のような半透明な麺だった。
パッタイといえばやはり平らな麺。平打ちではあるが、思っていたよりも太くない。
それでは調理開始。
①4カップの湯を沸かして3分茹でる。3分たったら湯を捨ててザルにあげておく。
②大さじ3のサラダ油をフライパンにひき、エビ、もやし、ニラを炒める。
③エビに火が通ったら端に寄せて、開いたところに溶いた卵を流し入れて炒める。
④茹でた麺を投入。
⑤ソースの袋を開けて投入。
麺がまとまっているが、ソースを絡めるとちゃんと解れるので大丈夫だ。
全体をよく混ぜたら完成!
『88キッチン パッタイセット』の味は?
炒めているそばから、ナンプラーのようなタイ料理な匂いがしてきて食欲をそそる。完成したパッタイに、砕いたピーナッツをトッピングすることにした。
ピーナッツの量はお好みで。その他のトッピングとして、パクチーやライムを入れるとより本格的になるぞ。
それでは実食してみよう。一口食べるとまず最初に感じるのは、甘酸っぱさだ。全体的に赤っぽいが、辛味はそんなにない。ピリ辛程度の辛さだ。塩気もそんなにないが、濃厚な味でタイっぽいフレーバーが口に残る。
味が薄いと感じた時は醤油ではなく、塩をかけるといい。味が一気に引き締まるぞ。
麺は長めだが結構柔らかくて細いため、簡単に噛み切ることができる。ソースとよく絡まって全体的に味がする。
ただ、麺にコシがないので、歯ざわりの変化としてもやしやニラを入れるとちょうどいい。タイではもやしやニラを生のまま入れて食べるのが分かる気がする。炒めない分、シャキシャキしていい感じになるだろう。
玉子も麺とソースの味にマッチしていて美味しい。エビにいたっては、バツグンの相性だ。歯ざわりといい、味といいもやし、ニラ、玉子、エビは必須級の具材だ。
ピーナッツのトッピングは歯ざわりの変化と共に、コクを出してくれる。さらにフライドオニオンをトッピングすると、風味が増してコクも増す。こちらもオススメなトッピングだ。色々なトッピングを加える複雑な味になって面白い。あと、見た目以上にボリュームがあった。
お手軽タイ気分
『キッチン88 パッタイミールキット』の良いところとイマイチなところをまとめた。
良いところは本格的なパッタイが簡単に作れることだ。もし自宅で本格的なパッタイを作ろうと思ったら、ナンプラーやココナッツシュガー、タマリンドペーストなど様々な材料を買ってこなくてはならない。そういったものを買わずとも、セットに入っているソースを使えばお手軽に本格的なパッタイが作れるのはありがたい。
具は何を入れても美味しいとは思うが、歯ざわりが変わるものがおすすめだ。麺自体が意外と柔らかいので、歯ざわりがあまり代わらないと飽きがきてしまう可能性があるからだ。もやしなどシャキシャキした食感のものや、エビがソースに合うのでおすすめだ。
また、トッピングでピーナッツを砕いたものや、フライドオニオンなどを入れると風味が増して美味しい。パクチーやライムなんかも風味が変わっていいと思う。様々なものを入れることで、甘味、酸味、辛味が複雑に交じり合うのでトッピングはどんどんしたほうがいい。
イマイチなところは、1人分だけで作ることができないことと、タイ語と英語の調理方法が違うことだ。英語では茹でた麺を洗うとは書いていないのに、タイ語では水ですすぐと書いてある。ちなみにタイの友人から教えてもらった方法では、水ですすぐとは書いてなかった。結局のところどっちが正しいのか分からない。
最後に注意点を2つ。1つ目は多いように感じても、油は大さじ3で炒めたほうがいい。麺が解れるし味にコクが出る。2つ目は塩気が足りない場合は、醤油ではなく塩を足すことだ。タイの友人いわく醤油は合わないので、入れないようにとのことだ。
日本でも入手できるので、パッタイ好きな人はぜひお試しを!
参考リンク:OCTA FOODS、ドーバーフィールド
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | キッチン88 パッタイミールキット |
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製造者 | OCTA FOODS |
原産国 | タイ |
内容量 | 220g |
1包装あたりのカロリー | 360kcal |
1包装あたりの栄養成分 | たんぱく質5.9g、脂質4.0g、 炭水化物75.9g、食塩相当量2.4g |