高円寺の環七沿いに夜になると怪しくピンクに輝く、『おウチdeお肉』というお肉専門店の24時間無人販売所。オープンして少し経つが、昼はともかく、夜はなんだか怖くて入れなかった。それでも怖いものみたさもあって、意を決して深夜に行って購入してみた。
行ってみてわかったメニューや購入方法、ハンバーグを食べた感想などレポしていく。
『おウチdeお肉』高円寺店はどんなお店?
何も知らずに行ってみてどんな感じかを知りたいので、事前に何も調べないで行ってみることにする。
これが夜のお店の外観。かなり入りづらい雰囲気。可愛らしいイラストが書いてあったり、ピンクだったりっていうのが夜だとかえって怖い…
どんな物が売っていてどうやって買うのかわからないっていうのも怖さに拍車がかかる。
ドアには「ご利用方法」の張り紙。ふむふむ、注意書きがあるぞ。
※注意「10000円札・5000円札両替できません。使用はできますが、お釣りはでません。1000円札のみ両替できます。」
んんん???えーっと、使用はできますが、お釣りはでません。ってことは…例えば2400円の商品を5000円札で払うことはできるけど、2600円のお釣りは出ないということか?1000円札のみ両替ができるらしいので、2400円の場合は1000円札が3枚必要で、1000円札2枚と1枚を両替して2400円払うことになる。
げげっ!!!!財布に1000円札は1枚しかない!!!
どうする?出直すか??表の張り紙にはクレジットカードが使えるとは書かれていない。
もう一枚張り紙がある。インスタチェックしたら何かわかるかもしれないけど、何も知らない状態で買い物したい。1000円以内で買える商品があるかもしれないので入ってみる!
店舗データ
住所:〒166-0002 東京都高円寺北1 南沢ビル1F 17-8第二
営業時間:24時間・年中無休
いざ入店
入ると会計の方法が書かれている。
おっ、クレジットカードも大丈夫のようだ。
店内はピンクに怪しく輝く。
棒のアイスが売ってる。
ショーケースの中はアイスや韓国のスンドゥブスープなど
チヂミ、トッポギなど
カレー?
カレー、小籠包など
餃子、チョリソーなど
ユッケがオススメなのか?
ユッケ、焼肉用のスライス肉など
馬刺し、馬レバースライスなど
馬刺しのたれ、チヂミのたれ
「おウチdeお肉」っていうんだから、お肉が買いたいけれど、店内の張り紙を見る限り、ユッケや馬刺しがオススメっぽい。しかし筆者はお肉の生食は避けているのでこれは難しい。
きちんと注意の張り紙がある。
「一般的に、食肉の生食は食中毒のリスクがあります。お子様やご高齢の方、その他中毒に対する抵抗力の弱い方は、食肉の生食をお控えください」って…
食中毒に対する抵抗力が弱いとか高いとかあるの?やっぱり生食用はやめておく。
いろいろあるけど、一応お肉ということで、無難に「牛100%ハンバーグ」にする。
これなら2つ買っても800円なので、手持ちの1000円を両替して支払える!
両替機はゲームセンターにあるようなこれで両替。
会計の仕方は途中までは現金もクレジットカードも同じようだ。
レジはこれ。
『おウチdeお肉』の買い方
画面を見てみると、前の人の支払いが終わった画面。右下の青い「新規取引」をタッチ。
①左側の商品ジャンルから「ハンバーグ」を選択。
②ハンバーグを選択。
この画面で数量を入力できる。
2つ買うので、個数を「+」で2点にすると下に金額が出る。
③金額を確認して右下の「お会計へ」の矢印をタッチ。
この画面になる。
④右下の「預り金入力」をタッチ。
この画面が出たら。
⑤現金の場合は画面左のこの隙間にお金を入れる。賽銭箱みたいで不安になる…
⑥支払った金額を入力(①)チェックアウトをタッチ(②)
この画面で終了。
レシートは出ないので、念の為きちんと入力されていることを確認。
無料のレジ袋が用意されているので、エコバッグを忘れても大丈夫。
これで、無事に買い物ができた。
クレジットカードでの支払い方法
今回は使っていないけれど、クレジットカードの場合のやり方も書いてあるので記載しておく。
①端末にカードを挿して、暗証番号を入力。
これがその端末。
②「閉じる」を押して終了とのこと。
『おウチdeお肉』のメニュー一覧(2022年8月時点)
店に行った時に販売していたものの一覧を掲載。なお2022年8月時点のものとなる。行ったタイミングによっては、品切れや価格の変更の可能性もあるのでご注意を。
1つめのケース
商品 | 種類 | 価格 |
---|---|---|
アイスバー | ストロベリー | 400円 |
マンゴー | ||
白桃 | ||
温州みかん | ||
いちごミルク | ||
スノーホワイト | ||
コールドストーン アイスキャンディ |
マンゴーショートケーキ | 500円 |
ストロベリーショートケーキ | ||
ベリーベリーショートケーキ | ||
カフェナッツミルク | ||
冷麺スープ | ドンチミ味 | 250円 |
牛骨スープ味 | ||
スープ | 海鮮スンドゥブスープ | 900円 |
牛スジスンドゥブスープ | ||
ユッケジャンスープ | ||
塩味牛テールスープ | 800円 | |
ソルロンタンスープ | ||
チヂミ | 牛スジチヂミ | 700円 |
ゲソチヂミ | 600円 | |
トッポキ | 味付きトッポキ | 1000円 |
セール品 (2022年8月時点) |
冷凍テールスープ | 900円→800円 |
牛タンスモークスライス | 800円→700円 | |
ペッパータンソフトスライス | 800円→700円 |
2つめのケース
商品 | 種類 | 価格 |
---|---|---|
カレー | 海老のココナッツカレー | 800円 |
チキンカレー | ||
バターチキンカレー | ||
イカ墨チキンカレー | ||
レモンチキンカレー | ||
餃子 | 海老餃子(25個入り) | 1200円 |
黒豚餃子(25個入り) | 1000円 | |
ラーメン店の餃子(50個入り) | 1200円 | |
小籠包 | 小籠包 | 700円 |
ハンバーグ | 牛100%ハンバーグ | 400円 |
ウィンナー | チョリソーウィンナー | 1000円 |
あらびきウィンナー |
3つめのケース
商品 | 種類 | 価格 |
---|---|---|
ユッケ | 鹿児島産黒毛和牛ユッケ | 1200円 |
国産黒毛和牛ユッケ | 900円 | |
上村牛ユッケ | 700円 | |
ユッケのタレ (ユッケ1個につき1個無料) |
30円 | |
馬刺し | 馬レバースライス | 2000円 |
上霜降り馬刺し | 1800円 | |
馬刺し霜降りスライス | 1300円 | |
馬刺し赤身特Aスライス | 1200円 | |
馬刺し盛り合わせスライス | ||
上赤身馬刺しスライス | 1000円 | |
馬刺し赤身スライス | 1000円 | |
その他刺身 | 牛刺し | 1200円 |
フタエゴ | 900円 | |
ヒモ刺し | ||
タテガミスライス | ||
ハツ刺しスライス | 800円 | |
焼肉 | 和牛肩ロースカット | 1000円 |
国産牛ロース(モモ) | ||
牛タンスライス | ||
トントロネギ塩 | ||
味付け豚肉 | ||
国産牛カルビ(バラ) | 900円 | |
US牛ハラミ | 800円 | |
みそホルモン(ミックス) | 600円 | |
国産牛ホルモンカット | ||
その他 | 小籠包 | 700円 |
生ハムパンチェッタ | 600円 | |
保冷剤 (3000円以上の購入で2個無料) |
50円 |
常温カラーボックス
- ふじ馬さしたれ 500円
- チヂミのタレ 500円
- 保冷バッグ 100円
「おウチdeお肉ハンバーグ」はどんな商品?
正面には動物のイラストと『おウチdeお肉』のシールが貼ってある。
まずは計測!
横約12.5cm。
縦約9.5cm。
厚み約1.5cm。
パッケージ裏には原材料名、製造者などが書いてある。「使用方法:中心部迄、十分加熱してお召し上がりください」は「調理方法」ということかな?
商品名 |
おウチdeお肉ハンバーグ |
---|---|
購入店 | おウチdeお肉 |
価格 | ¥400(税込) |
内容量 | 120g |
製造者 | 株式会社 三雄 |
焼いていく!けど…
「中心部迄、十分加熱してお召し上がりください」と書いてあるけど、冷凍の状態からの具体的な調理方法は書かれていない。十分火を通すためには煮込みハンバーグにするのが間違いないけれど、できれば焼いたハンバーグで食べてみたい。
筆者のハンバーグ2つを焼いた方法を書いておく。ただし、あくまで筆者の焼いた方法なので、中心部まで十分に加熱されているかどうかの判断は自己責任でお願いします。
- 熱したフライパンに油をひいて、ハンバーグ2つを並べ中火で焼き色がつくまで焼く。
- ひっくり返して、大さじ2の水を入れて蓋をして弱火で5分くらい焼く。
- 蓋を取り、ハンバーグの真ん中あたりを竹串で刺し、透明な汁が出てきたらOK…とした。
心配だったので火が通るように蒸し焼きにした。筆者は1つのフライパンで2つ焼いたので、ハンバーグが1つの時はもう少し水が少なくてもいいのかもしれないし、ひっくり返してからの焼く時間は火加減などによって違うはずなので、くれぐれも中心部まで十分加熱されているかどうかの判断は自己責任でお願いします。
焼いたハンバーグがこちら。思ったよりもふっくらしなかった。
熱々の状態で計測すると、横約11cm。
縦約8cm。
厚み約1.5〜2cm。
熱々を半分に切ってみる!肉汁がたくさん出てきたりするのか?!う〜ん…肉汁はそんなに出ない。
断面はこんな感じ。
中心まで火は通っているようだ。
実食
ソースはついてこないので何をつけて食べるか迷ったが、ケチャップ、中濃ソース、酒、バターでソースを作ってロコモコ丼風にして食べることにした。
早速食べてみる。
柔らかすぎず割としっかりとした質感。粗挽きまではいかないまでも、細かすぎないので牛肉を食べている感はある。玉ねぎの存在はよくわからない。肉汁たっぷりではないが、パサパサはしていない。ナツメグ?胡椒?の香りがする。
特別美味しいとは思わないが、いたって普通のハンバーグ。フワフワ食感ではなく、しっかりお肉を食べている感じがするので、そういうハンバーグが好きな人には良いと思う。
レトルトや冷凍のハンバーグを普段購入しない筆者には、1つ400円(税込)がコスパが良いのかどうか判断しかねる。お値段以上か?と聞かれれば、値段相応だと思う。食べたい時に冷凍庫から出して焼くだけで食べられるのは手軽で良いが、ソースは付属していないので、自分で作る必要がある。また購入するか?次回購入するなら違う商品にするだろう。
ちなみに、この店舗の目と鼻の先にはセブンイレブンがある。人気の「金のハンバーグ」は200gタレつきで税込429円だ。そちらと比較してみるのも面白いかもしれない。
『おウチdeお肉』は怪しいのか?
珍道中だったけれど、無事に購入できた。怪しげな雰囲気の店構えだが、結論から言うと怪しい店ではない。いたって普通の24時間無人販売所だ。
ただ、気になる点がいくつかあったので記載する。
その1.SNSはあってもホームページはない
まず公式のホームページに行って詳細を知ろうとしたが、そもそも公式ホームページが存在しない。最近はそういうものなのか?あるのはTwitter・Instagram・LINEのみだった。
SNSで最新情報を常に発信してくれるのは嬉しいが、こちらも各アカウントを所持していないと連絡すらできない状態だ。そういったツールを使いこなせない人は、連絡を取る手段がないことになる。なぜなら、次で説明するが会社の住所も電話番号も記載していないからだ。
その2.店の住所はあるが会社の住所はない
【日本初お肉専門店の24時間無人販売所】おウチdeお肉 名東極楽本店
・24時間年中無休 ・お支払い方法 現金クレカのみ(100円専用両替機あり。お釣り、レシート出ません)
・全て冷凍食品(保冷剤、保冷バックあり一部有料)
・8秒に1個売れる名物のユッケ、馬刺しから焼肉、餃子まで取り扱い /FC加盟店募集中愛知県名古屋市名東区極楽3ー96ー1ヒルズ愛英
公式twitterより
【おウチdeお肉公式アカウント】24時間無人販売所極楽本店 精肉店
公式instagram より
【直営1店、FC店舗59店舗】
・おウチdeお肉本部アカウント
・24時間年中無休
・駐車場はDMかハイライトへ
・お支払い方法 現金クレカのみ(100円専用両替機あり。お釣り、レシート出ません)
・駐車場1台のみ(ハイライトに掲載)
運営元 株式会社play
会社所在地 愛知県名古屋市昭和区広路町
LINEはやらないの紹介できないが、興味のある方はチェックしてみてほしい。
基本的なことだけれど、ツイッターに「名東極楽本店」は「愛知県名古屋市名東区極楽3ー96ー1ヒルズ愛英」となっているが、インスタグラムの「会社所在地」は「愛知県名古屋市昭和区広路町」と住所が最後まで記載されていない。お店の住所はきっちり出すが、会社の所在地は途中までというのは違和感がある。
その3.データの出所が不明
そしてツイッターの「8秒に1個売れる名物のユッケ、馬刺しから焼肉、餃子まで取り扱い /FC加盟店募集中」は、今までの経験上あやしい感じがしてしまう。
まず、「8秒に1個売れる」のはこのお店だけでなのか、全ての店舗の合計なのか?24時間営業なので1日は86400秒÷8秒=10800個。全店舗の合計だとしても、1日に10800個売れている計算になる。
具体的な数字は説得力を増す反面、数字を抽出した時期や期間、規模など元のデータが不明確だと疑念も感じてしまう。
その4.FC展開ビジネス
さらに「FC加盟店募集」は以前記事で取り上げたワタミグループの「からあげの天才」を思い出す。初期費用が少なく個人でも起業できるといううたい文句でFC展開だ。その上、洋菓子工房ZENや柴田洋菓子とかを思い出させる冷凍食品販売ビジネスだ。
…ちなみに同じ杉並区にあった「からあげの天才」高円寺店は約2年4ヶ月で閉店、阿佐ヶ谷店は約1年で閉店。もちろん事業形態など違うので一緒にはできない。「直営1店、FC店舗59店舗」とのことなので『おウチdeお肉』には頑張っていただきたい。
公式とは別に社長がツイッターをやっているようなので、興味のある方はぜひ。
新しくできた無人販売所デザインから商品、販売価格までぜーんぶ一緒w
— hamu@おウチdeお肉社長 (@0129Sin) September 3, 2022
でも今から追いつけなくなるから見てて😎センスだけは真似できないから
ビジネスは時流に乗ることが全てでしょ。みんなが乗った後に乗ろうとするからうまく行かない。そんな時には賢い人間が全部美味しいとこ取った後(エリアとか)
— hamu@おウチdeお肉社長 (@0129Sin) August 30, 2022
時代にあったビジネスがあるんだから時流を読んで乗るべきだと思う(無人とか)
うちのオリジナルPOP。自分が伝えたいメッセージを言語化中々できない中、すぐに形にしてくれた(@usami_0x0_saki )さんには感謝☺️
— hamu@おウチdeお肉社長 (@0129Sin) August 26, 2022
昔からよくある「万引きは犯罪です」なんて「営業中」くらい見てないし文言は古いし警察へも古い。
時代にあったPOPでメッセージを伝えるべき。(加盟店へのは背景なし) pic.twitter.com/kecUTJoAs7
以上、いくつか気になる点はあったが、お店に行って肉を買う分には特に問題はなかった。
『おウチdeお肉』高円寺店のまとめと感想
夜に怪しくピンクに輝く『おウチdeお肉』高円寺店で、初めて購入してみてわかったのは、普通の24時間営業の無人販売所だったということ。
独特なのはお会計のシステム。扱っている商品は1000円前後が多めだけれど、5000円札や1万円札でお釣りが出ないし両替もできないのはちょっと焦った。すぐそばにセブンイレブンがあるので、何か買ってお金をくずそうかとも思ったけれど、それならセブンイレブンで買えばよくないか?とふと本来の目的を見失いそうになる。今回は1000円札1枚でハンバーグ2つを買えたので大丈夫だった。
そしてクレジットカードで支払う場合は、暗証番号を入力する必要があるので、普段カードで暗証番号を使わない人は事前に確認しておかないと使えないのでご注意。
購入して食べてみたハンバーグの味は、可もなく不可もなしといったところ。焼き方の説明がないので、ふっくらした肉汁たっぷりハンバーグにはならなかった。1つ400円(税込)のコスパが良いのかよくわからないが、筆者的にはまた購入したいと思える商品ではなかった。
きっとユッケや馬刺しなど、生肉を食べたい人には種類も多く取り扱っているようなので良いのかもしれない。生肉以外にも焼肉用のお肉などもあるので、機会があれば試してみたいと思う。