こどもの日が近いこの時期になると販売される柏餅。大人になっても毎年楽しみにしているお菓子の1つだ。中でも味噌餡が大好きな筆者としては、この時期を逃したら気軽に味噌餡を食べる機会を逃してしまうため、何が何でも購入しなければならない。
今年はどこの店で柏餅を購入しようか、ぶらぶら店を覗いているとまさかの発見。高級老舗和菓子店で有名な「とらや」で柏餅を売っているではないか!きっとこし餡だけ売っているに違いない。そう思って確認してみたら、ちゃんと味噌餡もあった。
味噌餡好きとしてはこれは買わなければならない。ちょっとお高いが購入したとらやの柏餅の食レポをお届けする。
とらやの柏餅はいつどこで売っているのか?
公式HPによると2022年4月21日から順次販売していた。地域によって販売開始時期が違うが、どの店舗も5月5日までの販売となっている。購入したいと思っている人は急いで買いに走ろう。
2022年販売期間と店舗一覧
■2022年4月21日~5月5日
赤坂店、東京ミッドタウン店、帝国ホテル店、日本橋店、新宿伊勢丹、玉川髙島屋S・C、アトレ目黒1、横浜そごう、TORAYA TOKYO
御殿場店
京都一条店、京都四條南座店
■2022年4月25日~5月5日
銀座松屋、銀座三越、日本橋三越、日本橋髙島屋S.C.、大丸東京店、松坂屋上野店、浅草松屋、池袋東武、池袋西武、新宿小田急本館、新宿京王、新宿髙島屋、渋谷東急本店、渋谷ヒカリエShinQs 渋谷東横のれん街、アトレ吉祥寺、横浜髙島屋、たまプラーザ東急
■2022年5月1日~ 5月5日
京都髙島屋、大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹、梅田阪急、梅田阪神、難波髙島屋、あべのハルカス近鉄本店、神戸阪急
また、今回たまたまなのか期間限定なのか、いつもの黒地の袋ではなくティファニーカラーのような水色の袋に入れてくれた。
金色の虎にとらやのロゴが高級感もあってかわいらしい袋だ。
とらやの柏餅のカロリーと消費期限は?
今回購入したのは4個入りのものだ。筆者が購入した店舗では3個入りのものと、4個入りのものしか販売していなかった。なお、直営店では1個から購入できるぞ。
4個入りの内訳は御膳餡と味噌餡が各2個ずつ入っている。聞きなれない御膳餡とは何だ?食べてみて分かったがこし餡だった。
購入店によって違いがあるのか分からないが、消費期限は当日中だった。原材料を見ても添加物の類が入っていないので、食べきれる量を購入することをおすすめする。
カロリーは御膳餡が1個106kcalで味噌餡が100kcal。味噌餡のほうが若干低くなっている。
■商品データ
商品名 | 柏餅 |
---|---|
価格 | ¥1382(税込) |
内容量 | 50g×4個 |
製造者 | 虎屋 |
カロリー | 御膳餡:106kcal 味噌餡:100kcal |
消費期限 | 当日中 |
柏餅を計測
恒例の計測タイムだ。箱の中には特に仕切りもなくデデーンと4つ入っていた。重さは箱に50gと書いてあるが、52gのものもあった。
横は約5cm。
縦は約4cm。
高さは約3.4cmぐらいだ。
御膳餡の味は?
それでは早速試食タイム。まずは御膳餡のほうから食べてみることにした。
半分に切ってみたが餅が柔らくて潰れ気味になるわ、あんこが包丁についてしまう始末だ。何とか切ってみたところ、あんこがたっぷり入っているのが分かる。
やはりとらやだけあってあんこもさぞ濃厚なのだろうと思っていたら、意外や意外。さらっと食べれるこし餡だった。餅の部分は切るのも大変なだけあって、もちもちむちむちしているぞ。
添加物が入っていない柔らかな餅と餡。安っぽい柏餅とは違って、生地の粉っぽさが全く感じられない。半分に切ったものを一口で食べたくなる衝動を抑え、何回かに分けて食べてみると包んでいる葉の爽やかな風味が感じられた。
例えていうなら水羊羹のような、口当たりがなめらかで後味がさらっとしている餡だった。皮も餡も共に上品な味だ。
味噌餡の味は?
待ちに待った味噌餡の試食タイムがやってきた。毎年この時期に味噌餡を食べることを楽しみにしている筆者としては、とらやの味噌餡がどんなものなのか期待に胸が膨らむ。
こちらも御膳餡同様にカットするのが難しい。何とか切ってみると、白っぽい餡がたっぷり入っていた。こんな色合いで果たして本当に味噌の風味が感じられるのか?
食べる前に匂いをかいでみると、ほんのり味噌の香りが確かにする。一口食べたら広がる甘じょっぱい味。紛れもなくこいつは味噌餡だ。ただし、安っぽい味噌餡とは違って、まろやかでこちらもさっぱりとした後味だった。
包んでいた葉の香りは味噌餡のほうが合っている気がする。もっちりした生地がとにかく美味しいし、後味もさっぱりしているので何個でも食べれるうまさだ。
やはりそこはとらや、みたらし団子まではいかない甘じょっぱさのせいか、味噌餡なのに上品な味にまとまっていた。
とらやの柏餅を食べた感想とまとめ
1個あたり約345.5円(税込)というとらやの柏餅。その味は店の名に恥じない上品な味わいのものだった。単純にコスパで言えば確かにお高い商品だろう。しかし、毎年味噌餡の柏餅を楽しみにしている筆者にとっては、その価値は十分にある商品だった。逆に言うと柏餅にそんな熱い思いがないのであれば、お高い商品だと思われる。
最も意外だったのが、さっぱりとした餡だ。とらやの羊羹といえば濃厚なおもかげ派の自分としては、当然濃厚な餡を想像していた。だが、柏餅の餡はさっぱりとしていて、まるで五月の風のような爽やかなものだった。だから物足りないのかと言えばそうでなく、何個でも食べたくなるものだった。
御膳餡と味噌餡のどちらが美味しいか?味噌餡好きな筆者にとってそれは愚問だ。もちろん味噌餡の方がうまいと答える。あの上品な甘じょっぱさをまた食べたいと、食べ終えたそばから舌が欲してならない。
ただ、1つだけ残念な点としては、箱に仕切りも何もないので中身が寄っていた。もっとも、とらやの柏餅を購入するような人は、大荷物を持って電車で移動などしないのかもしれない。きっと外商に頼んで持ってきてもらったり、店に車で乗りつけるような人かもしれない。言えば言うほどちょっとトホホな気分になるが、持ち帰る際には水平を保つのをお忘れなく。