100円ショップのセリア、ダイソー、キャンドゥなどに行くと売っている実験キット。実は様々な種類が発売されているのをご存知だろうか?子どもたちの自由研究でやるのはもちろん、大人がやっても楽しめるキットとなっている。
そこで今回は『不思議な実験キット 溶けない雪のもと』のやり方や注意点、そして実験結果を紹介!
雪が溶けない??
セリアに行った時、おもちゃコーナーに沢山あった「ふしぎな実験キット」たち。ある一定の世代の方には懐かしい、学研の雑誌『科学』の付録みたいだ。

沢山ある中から今回は『溶けない雪のもと』を紹介しよう。雪なのに溶けないとはどういうことなのか?楽しみだ。

難易度は★1つ。恐らく簡単にできて、成功しやすいと思われる。水とパウダーで溶けない雪を作れるというが果たして?

裏面を見るとキットに入っているものとは別に、自分で用意するものが書かれている。実験を始める前に準備しておこう。

袋を開けると入っていたのは、白い粉が入った袋。

紙の裏面に遊び方が書いてあるのでよく読もう。

身近のお店で見つからない場合は、ネットでも販売しているのでどうぞ!
準備するもの

- 冷たい水(50ml~200ml)
- ボウル(容量1000ml以上)
- ラップ
- かきまぜ棒(割り箸など)
『溶けない雪のもと』のやり方
- 汚れないようにラップをしく
- ボウルにパウダーを入れる
- ボウルに冷たい水(50~200ml)を入れる
※水の量はパウダーの様子を見ながら調節 - かきまぜ棒を使って、パウダーと水をよくまぜる
- パウダーがどんどんふらんできて完成!
それでは実験開始!
①汚れないようにラップをしく

②ボウルにパウダーを入れる

パウダーは真っ白で匂いは特にしないサラサラの粉だ。

入れた水の量で感触が変わるらしいので、まずは50mlを入れることにした。

③ボウルに冷たい水を入れる
④かきまぜ棒を使ってパウダーと水をよく混ぜる

おお!本当に雪のようだ。触ってみると確かに冷たい。
再び50ml追加。

合計100ml投入したものがこちら。

50mlのものより、きめ細かい。

さらに100ml追加。

雪の量が増えた。

水っぽくなるかと思ったが、意外とパウダースノーっぽい。

見た目はまさに雪!でも溶けない。

実験結果
水の量を3つに分けてやってみた実験結果はこうなった。
水の量 | 感触 | 雪の量 |
---|---|---|
50ml | ポロポロ崩れる | ―― |
100ml | 50mlより滑らか | 増えた |
200ml | サラサラのパウダースノー | さらに増えた |
水の量を増やすほど雪が増えた。かき混ぜる回数が後になるほど増えるからか、水の量の関係なのか、雪も水の量が増えると滑らかになった。
冷たい水でなくても出来るかもしれないが、冷たい水のほうが触った時により雪っぽく感じるので、冷たい水でやったほうが面白い。
粉は結局なんだったのか?
雪のようになる不思議な粉の原材料名は、ポリアクリル酸ナトリウムと書いてある。中に入っている紙を見ると、あの粉がなんなのか教えてくれた。
この実験で使ったパウダーは吸水性ポリマーと呼ばれる粉で、おむつなどに使われている、水をたくさん吸い込むものです。
この粉はめいっぱい水を吸い、どんどん大きくなります。(乾燥していた時の重さの50倍以上の水を吸います)
なるほど、おむつに使われていたのか!50倍もの水を吸うなんてすごい。どうりで200ml入れてもビチャビチャしないわけだ。
注意点
今回の実験をやってみて気付いた注意点をあげてみた。
- 勢いよくかき混ぜると粉が飛び散るので、ラップをもっと敷くか、ゆっくりかき混ぜたほうがいい
- できるだけ冷たい水を混ぜたほうが、より雪感が出る
- 粉や雪を排水溝に流すと、詰まる原因になるので注意
写真を撮って遊んでみた

せっかくなのでこの雪を使って、家にあるフィギュアと写真を撮って遊ぶことにした。
バケツいっぱいに雪を入れるキウイブラザーズ。

雪の中をずんずん進むSuicaのペンギン。

お皿に雪をのせたSuicaのペンギンシェフに遭遇。

実際の雪と違ってすぐ溶けないので、ゆっくりと思いのまま写真が撮れる。実験して遊ぶだけでなく、映える写真を撮るのにも便利な商品だ。
雪は溶けずにどうなる?
雪を作ったら燃えないゴミで捨てるよう、説明書には書いてあった。しかしこう書いてもある。
この吸水性ポリマーに取り込まれた水は、少しずつ蒸発していくので、時間がたつとまた小さくなります。
なるほど、このまま置いていたらどうなるのか?気になって一週間置いてみた。
まずは一日目。量が減った気がしないでもない。しかし触ってみるとまだ雪のように冷たい。

続いて三日目。一日目よりは減ったがまだ残っている。

一週間後。最初から比べるとそれなりに減ったが、まだまだ雪のような感触もある。

一週間たってもそんなに変わらない結果となった。吸水性ポリマーはおむつに使われるだけあって、保水力がかなりあることがわかった。
『溶けない雪のもと』のまとめと感想

粉に水を混ぜてとくだけの簡単実験ながら、出来上がるものが面白い。見た目は本当に雪のようだし、触ってみてもひんやりしている。実際に触って遊ぶのはもちろん、写真を撮って遊んでみたりできるのも楽しい。
実験結果はあくまで個人の主観だが、水の量が違うと雪の質感も変わるのは確かだ。今回は乾燥させたらどうなるかを確かめてみたが、どれぐらい入れたら吸水できずに水が流れ出すのか、お湯でやったらどうなるのか、色をつけてみたらどんな感じになるのか……など、自由研究でやる場合の課題も色々考えられる。
注意点としてはかき混ぜる際、勢いよくやると粉がボウルから飛び出て、ラップをかなり敷かないと汚れるので注意しよう。
参考リンク:ルミカ
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | ふしぎな実験キット 溶けない雪のもと |
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難易度 | ★☆☆ |
価格 | 110円(税込) |
輸入発売元 | ルミカ |
購入店 | セリア |