100円ショップのセリア、ダイソー、キャンドゥなどに行くと売っている実験キット。実は様々な種類が発売されているのをご存知だろうか?子どもたちの自由研究でやるのはもちろん、大人がやっても楽しめるキットとなっている。
そこで今回は『不思議な実験キット てづくりゼリー芳香剤』のやり方や注意点、そして実験結果を紹介!
芳香剤が自分で作れる?
セリアに行った時、おもちゃコーナーに沢山あった「ふしぎな実験キット」たち。ある一定の世代の方には懐かしい、学研の雑誌『科学』の付録みたいだ。

沢山ある中から今回は『てづくりゼリー芳香剤』を紹介しよう。オリジナルの芳香剤が作れるというが、どんな香りがするのか?そして写真のように2色に分けるにはどうしたらいいのか?実験しながら調べてみた。

難易度は★2つ。パッケージを見た感じは作業量が少なそうな雰囲気だ。

裏面を見るとキットに入っているものとは別に、自分で用意するものが書かれている。実験を始める前に準備しておこう。

袋を開けると入っていたのは、パウダーAとパウダーBと書かれたものが、入っているだけだった。

紙の裏面に遊び方が書いてあるのでよく読もう。

身近のお店で見つからない場合は、ネットでも販売しているのでどうぞ!
準備するもの

- 水(約50ml)
- 容器(空き瓶などのガラス製カップ※50mlが入るもの)
- 耐熱容器(※50mlが入るもの)
- かきまぜ棒(割り箸など)
- 色をつけたい場合は食用色素(絵の具は不可)
『てづくりゼリー芳香剤』のやり方
- 耐熱容器に水50mlとパウダーAを入れて、まぜる(この段階では粉が完全に溶けない状態でも大丈夫)
- 1にパウダーBを入れ、よくまぜる(色をつけたい場合は、食用色素を少しまぜる)
- 様子を見ながら電子レンジ500Wで30~40秒温めて、取り出したらかきまぜる
溶け残りがあるようなら、再び電子レンジで温める(様子を見ながら10秒ずつ) - 用意していた容器に液を注ぎ、固まるまで常温で置く
- 固まったら芳香剤の完成!
それでは実験開始!
①耐熱容器に水50mlとパウダーAを入れて、まぜる

この時点では粉が完全に溶けなくても大丈夫!

②1にパウダーBを入れ、よくまぜる(色をつけたい場合は、食用色素を少しまぜる)

今回、パッケージの写真のように2色にしようと思い、この時点で液体を耐熱容器に2つに分けた。

食用色素の赤と青の2色を別の容器でといておく。

そしてといた色素をそれぞれ、入れて色をつけた。

③様子を見ながら電子レンジ500Wで30~40秒温めて、取り出したらかきまぜる
この時点で完全に粉をといておく。温めが足りないと、固まらないことがあるので注意。

④用意していた容器に液を注ぎ、固まるまで常温で置く

最初は温かい液体も置いておくと固まる。

⑤固まったら芳香剤の完成!

2色目も同じように電子レンジで温めて溶かす。そして完全に固まった1色目の上に注ぐ。

なんだか色が混ざったような、不安になる色合い。

しかし横から見ると二層になっている。

固まったら完成。

実験結果
最初は単なる色つきの液体が、次第に固まり最後はぷるぷるのゼリー状になった。そして芳香剤というだけあって、ジャスミンの良い香りがするものが出来上がった。
1週間近くおいておくと、次第に蒸発していってぷるぷる感もなくなり、香りも薄れてきてしまう。市販の芳香剤も置いておくと硬くなったりするし、香りも徐々になくなる。仕組みとしては同じような仕組みだと思う。
自宅で作る芳香剤といえば、最近は保冷剤の中身にフレグランスオイルを入れる作り方もある。そちらも次第に水分が蒸発し、最終的には硬くなる。自由研究で2つの作り方を比較するのも面白いかもしれない。
粉は結局なんだったのか?
説明書にはパウダーAは香料(ジャスミンの香り)、パウダーBは寒天と書いてあった。
今回なぜか香りについての解説はあるが、なぜ固まるかについての解説がなかった。そこで調べてみた。
寒天はアガロースとアガロペクチンという分子からつくられています。この分子は網目状の形をしていて、寒天を煮溶かすと網目がほどけ、ふわふわとひも状に広がります。冷えてくると分子が再び集まって、網目状に戻るのですが、そのときに近くにある水分を網目の中に一緒に閉じ込めてしまうため、冷えるとゼリー状に固まるのです。
コカネットより引用
なるほど、網が収縮することでゼリー状に固まるのか。ちなみにゼラチンも同じ仕組みだそうだ。
注意点
今回の実験をやってみて気付いた注意点をあげてみた。
- 2色作る場合は2つの容器に分ける前に、充分にかき混ぜないと寒天の偏りが出て固まらなくなる
- ちゃんと温めないと固まらない
今回は粉を混ぜてから分けたが、ちゃんと粉をはかって分けたほうが確実に固まると思う。
2色目が温めが足りなかったせいで最初はあまり固まなかったが、もう一度温めることでなんとかなった。固まらない場合はもう一度その液体だけを、必ず別の容器に移して温めてみよう。くれぐれも2色が重なったまま温めないように。
『てづくりゼリー芳香剤』のまとめと感想

色もつけずに作るのであれば、電子レンジで液体を温めて固まるまで待てばいいだけのお手軽さだ。2色以上色をつけるとなると、作業量が色の数だけ増えるので、自分のできる範囲で挑戦しよう。
仕組みさえ分かれば、市販のゼラチンや寒天を買って作ることもできる。
キットだけでは粉の量が少ないのでできないが、買ってきたゼラチンや寒天を使えば、7色のレインボーカラーの芳香剤も作れるだろう。それを自由研究の課題として、やってみるのも面白い。
食用色素は100均でも売っているし、スーパーの製菓コーナーなどにもある。色んな色を作りたい場合は、赤、青、黄の3色だけ買えば、大体の色は混ぜて作れるのでオススメ。
簡単に終わらせることもできるし、もっと凝ったものを作ろうと思えばできるので、宿題や自由研究にいいキットだと思う。
参考リンク:ルミカ
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | ふしぎな実験キット てづくりゼリー芳香剤 |
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難易度 | ★★☆ |
価格 | 110円(税込) |
輸入発売元 | ルミカ |
購入店 | ダイソー |