100円ショップのセリア、ダイソー、キャンドゥなどに行くと売っている実験キット。実は様々な種類が発売されているのをご存知だろうか?子どもたちの自由研究でやるのはもちろん、大人がやっても楽しめるキットとなっている。
そこで今回は『不思議な実験キット 冷え冷えカイロ』のやり方や注意点、そして実験結果を紹介!
もむと冷たくなるカイロ?
セリアに行った時、おもちゃコーナーに沢山あった「ふしぎな実験キット」たち。ある一定の世代の方には懐かしい、学研の雑誌『科学』の付録みたいだ。

沢山ある中から今回は『冷え冷えカイロ』を紹介しよう。もむと冷たくなるというが、どれぐらい冷たくなるのか?そしてどれぐらいの時間冷たいのか?実験しながら調べてみた。

難易度は★2つ。前回の『キラキラキャンディ結晶』と同じぐらいの難易度ということだが、多分あっちのほうが色々な意味で難しいと思う。

裏面を見るとキットに入っているものとは別に、自分で用意するものが書かれている。実験を始める前に準備しておこう。

袋を開けると入っていたのは、白い粉が入った袋、アルミ袋、袋(大)、袋(小)×2が入っていた。袋(小)のうち1枚は予備となる。

紙の裏面に遊び方が書いてあるのでよく読もう。

身近のお店で見つからない場合は、ネットでも販売しているのでどうぞ!
準備するもの

- 水(適量)
- セロハンテープ
- 油性ペンやシールなど
『冷え冷えカイロ』のやり方
- アルミ袋に油性ペンで絵を描いたり、シールを貼ってデコレーションする
- 袋(小)に水を6分目くらい入れ、袋を折ってセロハンテープを貼る
- 袋(大)にパウダーと②の水袋を入れて袋を閉める
- 袋を折ってセロハンテープを貼る
- 水袋を押して水を出す。よく振ってパウダーと水を混ぜる
- 冷たくなったら①のアルミ袋に入れ、チャックをしっかり閉めて完成!
それでは実験開始!
①アルミ袋に油性ペンで絵を描いたり、シールを貼ってデコレーションする

裏も表もシールをペタペタ貼ってみる。

②袋(小)に水を入れ、袋を折ってセロハンテープを貼る
水がこぼれ出ないように注意しながら、だいたい半分よりちょっと多いぐらいの水を入れて、折り曲げてからテープで止める。

③袋(大)にパウダーと②の水袋を入れて袋を閉める
まずは粉を袋(大)に入れて……

水が入った袋も入れる。このとき水がこぼれ出さないように注意しよう。ちゃんと両方入れたら、ファスナー部分をしっかり押さえて閉めよう。

④袋を折ってセロハンテープを貼る
まずは大体半分ぐらいに折ってセロテープで止める。

今度は縦に折ってセロテープで止める。

⑤水袋を押して水を出す。よく振ってパウダーと水を混ぜる
水が粉と混ざり始めると徐々に冷たくなってきた。

さらに振ったりして水と粉をできるだけ混ぜる。

アルミ袋を用意して……。

⑥冷たくなったら①のアルミ袋に入れ、チャックをしっかり閉めて完成!

温度計で調べてみた
確かに冷たくはなったが、どれぐらい温度が下がったのか?温度計を使って調べてみよう。
百均で買ったデジタルクッキング温度計を使用してみた。

近所で見つからない場合はネットでどうぞ!
室温は29.2℃。

水温は24.6℃。

袋の中に温度計を入れる22.2℃まで下がった。

さらに10分後。計ってみると28.4℃だった。室温近くに戻ってしまった。

実験結果
水と粉が混ざるとすぐに反応が始まって冷たくなり、室温から大体7℃ぐらい下がった。しかし、それもわずかな時間で、10分後にはもう室温と同じぐらいに戻っていた。
アルミの袋に入っていることで、保冷時間も多少長くはなったとは思うが、持って歩くことはできなさそうだ。
市販の冷たいカイロも同じ仕組みなのか、それとも違うのか?水の量を変えたり、粉をもっと増やしたら冷たい時間が増えるのかなど、自由研究の課題として考えるのも面白いと思う。
粉は結局なんだったのか?
説明書には「尿素」と書いてあるが、なぜ冷たくなるのか?
尿素は水に溶けるときに熱を吸収する性質があります。このような反応を「吸熱反応」と呼び、吸収する熱を溶解熱といいます。吸熱反応を利用した冷却パックといった商品も販売されています。
尿素は園芸用の肥料や、保湿クリームなどに使われているのでおなじみだ。その尿素と水が反応すると、熱を吸収する=冷たくなるということだ。一般的に売られている冷却パックもこの仕組みを利用しているという。今度買ったときに確かめてみよう。
注意点
今回の実験をやってみて気付いた注意点をあげてみた。
- 袋(小)に水を入れてテープで貼るときに、こぼさないように注意
- 袋(大)をアルミ袋に入るサイズに折るようにする
- アルミ袋のチャックを閉め忘れないように
袋(小)に水を入れすぎると、テープを止めるのが難しい。しかし、水が袋の6分目ぐらいまで入っていないと、粉を全部溶かしきれないので注意が必要だ。
また、袋(大)をとにかくアルミ袋に入るサイズにすることが大事。テープで全部止める前に、一度アルミ袋に入るか確かめてみよう。
そして振っている最中に中が飛び出さないように、必ずアルミ袋のチャックをしっかり閉めよう。
『冷え冷えカイロ』のまとめと感想

作業自体は『キラキラキャンディ結晶』よりも簡単だ。ただ、水の量が少なかったりすると、うまく反応しない。また袋(小)を正しく折ってテープで止めないと、水がいい感じに出てこない。
どのキットにも言えることだが、つまり説明書をしっかり読んで、そのとおりにやる必要がある。ちょっとした手違いで結果が出ないこともあるので、うまくいかなかった時は、もう一度よく説明書を見てみよう。
市販品との比較や、粉や水の量を増やして、冷たい時間が長く持続するかを調べるなど、自由研究の課題にするといいと思う。
後日、このカイロを寝かせたまま置いてたら、チャックの口からこぼれ出ていた。しかもこぼれた液体は、結晶化していた。改めてもんでみたら、少し冷たく感じた。
そんな発見を偶然にもしたが、実験を終えたらすみやかに処分しよう。
参考リンク:ルミカ
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | ふしぎな実験キット 冷え冷えカイロ |
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難易度 | ★★☆ |
価格 | 110円(税込) |
輸入発売元 | ルミカ |
購入店 | セリア |