ロケットがそびえ立つ『つくばエキスポセンター』は、プラネタリウムをはじめ体験型の展示物など、一度では見きれないほどのボリュームがある施設だ。子供はもちろん大人も楽しんで学べる、言うなれば科学のテーマパークだ。さらに夏休みの自由研究などにもおすすめだ!
館内のショップでは1985年のつくば科学万博・マスコットキャラクター「コスモ星丸」の懐かしグッズや、宇宙食なども購入できる。購入してきた商品の詳細や、宇宙食の食レポなども合わせて紹介!
『つくばエキスポセンター』はどこにある?
『つくばエキスポセンター』とは何なのか?その名の通り、万博で展示されたものを展示したり、現在の科学技術の紹介をしている場所だ。
1985年「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに筑波研究学園都市で「国際科学技術博覧会(科学万博-つくば’85)」が開催され、我が国各界各層の協力と世界各国の参加を得て、開催趣旨である科学技術に対する国民的な理解の向上、科学技術を通した国際親善への貢献、筑波研究学園都市の育成等において多大な成果を上げました。
つくばエキスポセンターも科学万博を記念する恒久施設として建設され、我が国の科学技術の研究開発の現状などを紹介しました。
つくばエキスポセンターHP概要より
博覧会終了後は、最新の科学技術や身近な科学などに親しんでもらうことを目的に科学館として再オープンし今日に至っています。
茨城県つくば市の中でも、電車やバスで比較的アクセスしやすい場所にある。車やバイクの場合、駐車場(約60台)を利用できるが、駐車料金は様々なので注意事項を含め「つくばエキスポセンターHP」で確認して欲しい。
■自動車を利用
- 常磐自動車道[桜土浦I.C]をおりて、つくば方面へ
その先、国道354号大角豆(ささぎ)交差点を右折し下妻方面へ
学園東大通り(県道55号)を北上し、妻木交差点を左折して北大通り(県道244号)へ入り、
1つ目の信号を左折、先の三叉路を右折して左手が当館(約8km、約15分) - 圏央道[つくば中央IC]経由(約6km、約10分)
駐車場の入口(※駐車料金など夏休みなど時期によって変わるので、必ずつくばエキスポセンターHPで確認してください)
駐車場内の自動販売機はコスモ星丸仕様。
■つくばエクスプレスを利用
[つくば駅]下車、A2出口より徒歩5分(秋葉原↔つくば間 約45分)
■JR常磐線を利用
[ひたち野うしく駅]、[荒川沖駅]、[土浦駅]のいずれかの駅で下車し、[筑波大学中央]行きバスに乗り換え、[つくばセンター]下車
つくばセンターバスターミナルより徒歩5分
■高速バスを利用
東京駅八重洲南口から[つくばセンター]下車つくばセンターバスターミナルより徒歩5分
ロケットが目印だ。
ちなみに併設されているサンドイッチ専門店の『ロケットベース』は、土日祝日の11時~17時(Lo16時30分)の営業だ。週替わりで様々なサンドイッチが提供される。
スイーツもあって自家製シフォンケーキサンドイッチや、宇宙食ソフトパフェなどもあるぞ。
ロゴマークが可愛いお店だ。
住所 | 〒305-0031 茨城県つくば市吾妻2丁目9番地 |
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電話番号 | 029-858-1100(代) |
開館時間 | 9時50分~17時(最終入館は16時30分) ※8月10日(土)~8月15日(木)は9:40開館 |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日休)、 年末年始、 その他プラネタリウム番組入れ替え等の ための臨時休館あり ※7月20日(土)~8月31日(土)は毎日開館 ※臨時休館:9月3日(火)・9月4日(水) |
入館券について
※2024年7月現在のものになります。最新の情報などつくばエキスポセンターHPで確認してください。
入館券 (展示場のみ) |
おとな(18歳以上) 500円 こども(4歳~高校生) 250円 ※3歳以下は無料 ※支払いは現金のみ ※20名以上は団体料金(要予約) |
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プラネタリウム券 (1番組) |
おとな(18歳以上) 500円 こども(4歳~高校生) 250円 ※鑑賞するためには入館券が必要 ※3歳以下は無料 ※支払いは現金のみ ※上映開始時間の2分前で販売終了 ※満席になり次第、販売終了 ※館内に入館後も購入可能 (チケット売場・インフォメーション にて販売) ※購入者都合のチケットの時間変更、 払い戻しはできない ※番組を追加で鑑賞する場合は 1番組につき、おとな500円、 こども250円が必要 ※20名以上は団体料金(要予約) |
入館料の免除 |
※手帳(身体障害者手帳、療育手帳、 精神障害者保健福祉手帳)を、 チケット売場にて手帳原本を提示 ※本人と付添者1名まで入館料が無料 (プラネタリウムは有料) ※指定難病特定医療費受給者証など の受給者証は対象外 |
『つくばエキスポセンター』には何がある?
そのボリューム多さからして、すべてを見て回るのは難しそうだ。そこで今回は展示場と、サイエンスミュージアムショップに行くことにした。
館内に入ったら展示ガイドをもらおう。
内側は館内マップ。
まずは1F展示場
1階の展示場に向かう途中に本物の隕石に触ることができる。重いのだろうなぁと思っていた通り重かった。
この展示場の中を入ると、「おもしろサイエンスゾーン」だ。
「おもしろサイエンスゾーン」
つくばエキスポセンターHPより
体を使って光や電気、力など科学のおもしろさを体験できる展示物のほか、ロボットや電気自動車の技術を紹介しています。
たくさんあるので一部を紹介。
まずは「スタンディングウェーブ」という、音を可視化する装置。出す音によって波が変わるのが面白い。
そして「プラズマボール」だ。
触るとこうなるやつ。もちろん痛くはないので、どんどん触ってみよう。
お次は「たつまき発生装置」この状態から……
スイッチを押すと……
竜巻が発生!
それぞれの装置には、どういう現象がおきているのか、またその仕組みなどわかりやすく解説があるので子供はもちろん大人も楽しく学べる。
紹介したもの以外にも、ゲーム感覚で体験できるものなどたくさんあって面白い。ついつい遊んでいると時間が過ぎていってしまうので、時間配分には注意して遊ぼう。
屋外展示場へ
屋外展示場に行ってみる。
外に出るとロケットがドーン。
純国産ロケット「H-II」、高さ50mの実物大模型。まわりに高い建物があまりないせいか、遠くからでもよく見える。
ほぼ真下から見上げると迫力満点。
ロケットの炎が噴射しているあの場所を、下から覗くとこんな感じだった。
こんなとこにもコスモ星丸。
ここがロケット&コスモ星丸と一緒に写真が撮れるフォトスポット。行った際にはぜひ撮って欲しい。
パイロンの”星丸に乗ったり蹴ったりしないでね”みたいなイラストが可愛らしい。
忘れちゃいけない「ゆらぎ石」。当時は本当に揺らいでいた気がしたが、今はがっちり固定されて揺らいでなかった。残念。
他にも南極専用小型雪上車「SM25S」や、科学者のモニュメント等など展示されている。
2階展示場へ
次は2階展示場に行ってみる。
開放感のある吹き抜けがある階段を上がっていく。ドラマの撮影とかでも使われそうな、入り口正面から見ると両翼に広がる階段だ。
2階展示場の入口近くには「日本のロケット開発の流れ」が模型と一緒に展示されている。
中に入るとなんだこのミッドセンチュリー感。『2001年宇宙の旅』っぽい雰囲気が漂う。
「トカマク型核融合装置」だ。中に入ってみると……
なんかオシャレだった。
他にもスーパーコンピューターの京も展示されているぞ。
宇宙のコーナー「船外活動ユニット(EMU)模型。
隣には「国際宇宙ステーション 居住モジュール:寝室」。
寝袋に入って軽く固定して寝るらしい。
こちらがトイレ。体が浮かないよう足や体を固定したり大変そう。
月面6輪ローバー試作機(1995年製作)。
「日本の宇宙飛行士たち」。4人分空欄がある。ここに入る次の宇宙飛行士はきっと君だ。
こちらは深海のコーナー。
「しんかい6500」。ポテッとしていてかわいい。
後ろはこんな感じ。
あれ中に入れるぞ。
「潜航中」ランプの下から中に入れる。
中の椅子に座ると、
無言の人形!?なんかシュールだ……。そして「ただいまの推進は0mです」とある。
暗くなりアナウンスが始まって、今から潜っていくようだ。手前のモニターにはその水深の海の様子が映し出される。
水深400m。
途中は割愛させていただき、5000m。
6000m。
水深の数字がちょっとおかしくなっているけれど、これで6500m。このあと浮上して終わるのだけれど、これは結構面白い。
なんかもうちょっとうまくやれば、テーマパークっぽい乗り物になる可能性が秘められていた。
他にも113番元素「ニホニウム」について詳しく展示されていたり、見るものがたくさんある。
展示場を出ると”「一家に1枚」ポスター、ご自由にお持ちください”が目に入る。
これがポスター。
まわりには同じ大きさで内容の違うポスターが貼ってある。どうやら毎年ポスターが作られているようで、
一番年号が早いのは2005年だった。
展示が多いので、それぞれの説明を読んでいくとあっという間に時間がたってしまう。急いで次へ行こう。
科学万博・つくば’85メモリアルへ
今から39年前につくばで開催された、科学万博で実際展示された数々のロボットたち。真ん中のロボットはエレクトーンを弾くロボットだった。もちろん星丸もいる。
ブルーのコスモ星丸。
そしてピンクのコスモ星丸。てっきりピンクは星子だと思っていたが、どちらも星丸だったのか。
全国の小・中学生から公募で選ばれたキャラクターは約40年たった今もお茶目で可愛らしい。
中に入っていく。
当時のコンパニオンのユニフォーム。
今でも素敵に見える。
「全館スタンプポスター」。各パビリオンの個性溢れるスタンプだ。
公式グッズのコーナー。
コンパニオン募集のチラシや『万博音頭』なるレコードが。なぜ音頭にするのか分からないが、昭和はそういう時代だった気がする。
公式メダルやチケットなど。
普通入場券のほか夜間割引、回数割引、家族割引、特別割引、招待券などいろんな種類の入場券。
当時のオリジナル商品。もちろん星丸グッズが大多数を占める。
コスモ星丸たち。
マグカップ、キーホルダーからライター、ネクタイピンやカフスボタンも。
腕時計、ゴルフボール、灰皿や爪切りなど。
定番のうちわ、ポストカード、タオル、Tシャツやトレーナーなど。今となっては一周回ってオシャレな気がする。
科学万博が開催された1985年を挟む1980年代は、経済の発展と日本の科学技術が大きな進展を遂げた時期。「今を築いた日本の先端科学技術」の展示。
「しもしも~」でお馴染みのショルダーフォン(1985年)、プリペイドカード(テレホンカード1982年)、一眼レフカメラ(1985年)。
ファミリーコンピュータ(TM)(1983年)、デジタルカメラ(1981年)など。
ウォークマン(1981年)、太陽電池電卓(1980年)、TCM-5000(1981年)光ディスク(1981年)など。
パーソナルコンピュータ(1981年)。
日本が「ジャパン アズ ナンバーワン」と呼ばれていた時代の品々。どれをとっても斬新で画期的で、人々に夢を与えていた。大人は「こんなのあったねぇ」とか、「持ってた!」とはしゃいだり、懐かしく楽しめるコーナーだ。
サイエンスミュージアムショップへ
どんなものがあるのか楽しみ。
宇宙をイメージしているのか黒や青でシックな感じ。今回紹介する商品は売り切れなどで取り扱いがない場合もあります。サイエンスミュージアムショップ商品一覧をご確認ください。
「ほしまる★クッキー」が気になる。
ステッカー、メモ帳、ポストカード等など。
宇宙食コーナー。
不動の人気ナンバーワン「たこ焼き」が、どんな味なのかが気になる。
コスモ星丸グッズコーナー。人気商品No.1は「ぬいぐるみ」らしい。
食べ物コーナー。
コーヒー「星丸ブレンド」はコーヒー好きの人のお土産に良さそう。茨城県ひたちなか市に本社を置くサザコーヒーとのコラボ商品。これは美味しさ間違いなし。
どれにしようか悩みながらいくつかお土産を購入したのだけれど、支払いは現金のみなので要注意。
店舗の外にガチャガチャ発見!
全6種、1回400円だ。個人的にはハンカチ狙いだ。
よし、やってみよう。
何が入っているかは後ほど。
今回はこれで、つくばエキスポセンターを後にした。見どころ満載なので、思ったよりも長居してしまった。次回はプラネタリウムを鑑賞したいと思う。
「つくばサイエンスツアーバス」は、つくばの6つの研究教育施設を巡るバス。つくばの研究教育機関等を、見学するための交通手段として便利だ。
以前紹介した『筑波実験植物園』もルートに入っているぞ。