100円ショップのセリア、ダイソー、キャンドゥなどに行くと売っている実験キット。実は様々な種類が発売されているのをご存知だろうか?子どもたちの自由研究でやるのはもちろん、大人がやっても楽しめるキットとなっている。
そこで今回は『不思議な実験キット てづくりリトマス試験紙』のやり方や注意点、そして実験結果を紹介!
リトマス試験紙が作れる?
キャンドゥに行った時、沢山あった「ふしぎな実験キット」たち。ある一定の世代の方には懐かしい、学研の雑誌『科学』の付録みたいだ。

沢山ある中から今回は『てづくりリトマス試験紙』を紹介しよう。

難易度は★2つ。比較的簡単にできる部類だ。

裏面を見るとキットに入っているものとは別に、自分で用意するものが書かれている。実験を始める前に準備しておこう。

中に入っていたのはろ紙とパウダー。

紙の裏面に遊び方が書いてあるのでよく読もう。

身近のお店で見つからない場合は、ネットでも販売しているのでどうぞ!
準備するもの

- 水(約40ml)
- 紙コップ(2個)
- ドライヤー
- 食品トレーなど(2つ)
- はさみ
- 割り箸1個
『てづくりリトマス試験紙』のやり方
- ろ紙を短冊形に切る
- トレーにパウダーと水40mlを入れ、溶けるまでよくかき混ぜる
- 切ったろ紙を2の液に入れる
- 3からろ紙を取り出し、別の容器の上で乾燥させる。早く乾燥させる場合は、ドライヤーで温風をやさしくかけよう
- 作ったろ紙を身近にある液体につけて観察してみよう!
それでは実験開始!
①ろ紙を短冊形に切る

折り目をつけて4等分に切ってみた。

②トレーにパウダーと水40mlを入れ、溶けるまでよくかき混ぜる

よくかき混ぜて完成。

③切ったろ紙を液に入れる

④ろ紙を取り出して、別の容器の上で乾燥させる

早く乾燥させる場合はドライヤーで温風をやさしくあてる

乾燥するまでトレーにおいておこう。

乾燥したら完成!

全部で20枚できたので、20種類の液体を調べてみることにした。

実験開始
キットの説明によると、紙コップに液体を入れて、リトマス試験紙を浸していく。紙コップをろ紙の数だけ用意するのは大変なので、2つだけ手順どおりにやってみた。
まずはレモン汁で試してみた。すると赤くなったので、酸性ということが分かった。

続いて別の紙コップに石けん水を入れ、リトマス試験紙を浸してみる。
すると青色に変わった。アルカリ性だということが分かった。

洗剤や薬品類
ここから18種類の液体は、紙コップではなくお皿に取ったものに浸していく。まずは洗剤や薬品類がどうなったのか見ていこう。
台所用洗剤は水に溶かず原液のまま浸してみた。色は青く変わったが、石けん水のようにはならない。弱アルカリ性ということだろうか?

浴室用カビ取り剤。いわゆるカビキラーとかみたいなやつだ。浸してみると青く変化したので、アルカリ性だ。

台所用漂白剤に浸したら、リトマス試験紙も漂白されてしまった!うーん、何性なのかこれでは分からない。

シャンプーを原液のまま浸してみた。赤く変わっている?酸性だろうか。

原液の洗濯洗剤に浸してみると、青く変わった。アルカリ性だ。

イソジン的なうがい薬に浸すと染まったようにも見えるが、色は赤く変わっている。酸性だ。

いわゆるマキロンみたいな消毒液。色はあまり変わっていない。中性だろうか?

食品
続いて飲料や調味料といった食品を調べてみた。
酢は赤色に変わったので酸性だ。

日本酒はうっすら赤く変わった。酸性ということになる。

みりんもうっすら赤くなったので酸性か?

溶いたみそに浸してみると、うーん中性かそれとも酸性か?

しょうゆは色が染まってしまってわかりづらい。ただ、青というよりは赤か?酸性に見える。

砂糖水はほぼ変化なし。中性だ。

食塩水に浸してみたがこちらも変化がない。中性となる。

タバスコに浸してみたらきれいなピンク色に。酸性だ。

牛乳に浸してみると、ほぼ変化がなかった。つまり中性ということだ。

コーラに浸してみた。赤く変わったので酸性だ。

同じく色が染まってしまって分かりづらいコーヒー。うーん、どっちだ??

実験結果
全て浸したものが乾いたらこんな感じになった。色が薄まってしまって分かりにくいのもあれば、逆に色が分かるようになったものもある。どちらか判別しないものは、ネットで調べて判別した。

20種類全ての結果をまとめてみた。
アルカリ性は20種類中、台所用漂白剤、台所用洗剤、石けん水、浴室用カビ取り剤、洗濯洗剤、傷口消毒液の6種類だった。
酸性は20種類中、酢、レモン汁、コーヒー、日本酒、シャンプー、みりん、コーラ、しょうゆ、みそ、タバスコ、うがい薬の11種類だった。
残る中性は20種類中、牛乳、砂糖水、食塩水の3種類だった。
こうしてまとめてみると、中性のものはあまりなかったが、汚れを落とす系のものはアルカリ性が多いということが分かった。そして酸っぱいものや辛いものは、酸性のものが多いということが分かった。
粉は結局なんだったのか?
説明書には赤キャベツ色素とあったが、どうして色が変わるのか?説明書から引用させてもらう。
赤キャベツ色素は、酸性、中性、アルカリ性のものと反応すると、それぞれ色が変わります。
赤キャベツ色素にそういった特性があるということだ。さらに調べてみると、主成分はアントシアニンで、ブルーベリーや紫いもに含まれるものと同じ天然色素。赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種だということが分かった。
注意点
今回の実験をやってみて気付いた注意点をあげてみた。
- 液体の色で汚れないように注意
- 濃い液は水で薄めてから使用したほうがいい
付属の粉を溶いてろ紙を漬けるための液体を作るのだが、この液体が手や服についたら中々洗っても落ちない。実験をする時は汚れないように注意して、割り箸やトレーは使い捨てできるものを使用しよう。

さらに、濃い液体(シャンプーや洗剤など)を調べるときは、原液ではなく水で薄めて使用したほうがいい。今回原液でやったら、乾燥するまでかなり時間がかかった。
『てづくりリトマス試験紙』のまとめと感想

キットの中にろ紙も液体もたくさんあるので、リトマス試験紙がいっぱい作れた。そして身近なものが何性なのかどんどん調べていって結果をまとめれば、それだけで夏休みの自由研究になる。
今回は液体しか調べなかったが、例えば果物とかにもこのリトマス試験紙をくっつけて湿らせれば色が変わる。その場合、薄く切った果物の表面に付着させるとかして、実験後は食べずに廃棄するようにしよう。
実験を少ない数で終わらせることもできるし、たくさん調べることもできる。夏休みの自由研究にオススメのキットだ。
参考リンク:ルミカ
■商品データ
※価格は購入時のものです
商品名 | ふしぎな実験キット てづくりリトマス試験紙 |
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難易度 | ★★☆ |
価格 | 110円(税込) |
輸入発売元 | ルミカ |
購入店 | キャンドゥ |